ウルル 〜エアーズロック〜



気を失うほど大きな岩

アボリジニーの聖なる地

地球のへそと言われる大きな岩

幾億年、赤い砂漠で時を待つ

風よ、太陽よ、月よ、、星よ
 ....
おれは酎ハイ

ふたりは生中

途中下車して駅前の

会社の帰りやきとり屋


仕事の話

お互いの主張

多少気まずくなる話

家族の話

時計を見ると

もう ....
突き破れないでいる

太い風が渇いている

誘われる粒子たちよ

きみらは何処へゆく


精神に吹く風を幻視

声が虚無を連打する


突き破れないでいる

太い風が渇 ....
赤い紅、鈴虫の声

夏の光を殺して空に唄う

君の細い肩、狂おしく

すべてが溶けて時は止まった


どうしてまた帰ってきた、何もないこの場所に

鈴虫の声

今年もまた聞こ ....
メガネをかけた、小さな年老いた首相は、辞職を宣言する。
彼に炊かれたフラッシュは、孤立を強いる。

「我々」は「君」と「僕」に無限に分割される。
かつて、「我々」と、語った唯一の宇宙は、 ....
思いのすべてを投げ出して

あなたに抱かれたあの日の夜

微笑みの影に気づかないふりして

瞳をそらしながら目を閉じた


空には十六夜の月

満月は、あまり好きではないと

 ....
絹のすれる音が、ひとひら

二枚、三枚と

声にならない音をたてて

深い闇に落ちていく


夕と夜の間に

音もなくまぎれこみ

ひとひら、ひとひら

落ちていく

 ....
見渡すかぎり曼珠沙華

曼珠沙華だけの世界に

二人で行った

風もなく、音もなく、香りもない


ただ、曼珠沙華だけが咲き乱れる

あか、赤、紅

すべてが止まってる

 ....
三日月に人民服着て国慶節


漢民族 帝国の龍 飛天へ昇る


龍神立ち昇る漢土の風は濁


三日月に迷彩色 冴え返る軍務の友


腕章に黒く特務を染め抜いて 天
 これは一読面白い。言いたいこともかなり、深く表現されている。ただし愛において「裏切り」つまり「当て外れ」は、当たり前だ。こっちの考え、感じが何かのきっかけでそのまま受け取られなければ、それまでよ、と .... 昭和55年に冬至書房新社より発行された詩論の本、「詩と詩論」は 、吟遊別冊79年6月刊の「モダニズム50年史」を改題して発行されたものでした。 内容は、昭和3年発行の季刊誌「詩と詩論」で何が成 .... 感性は年齢に捕われない。あくまでも自由だ。そんな当たり前のことを
あらためて認識させられる、そんな印象を持った。
あとがきには「八十四回目の春を迎えて」と記されている。勿論、高齢
に達っしている ....
回文考えました。

旦那と、鳩なんだ。



*****


あれからどのくらいたっただろう。

失敗続きの僕はあの日も独創的な失敗をいくつもやらかし、
頭からぐっしょり甘 ....
あのね

とりあえず声に出してみた
答えなんかでた訳じゃ無いし
そんなものはなから無かったりする

えっとさぁ

次のことば続かなくて
それでも携帯の画面へ逃げ込むのだけはぐっと堪え ....
私の家は不可抗力の集積場なので今日も米やガラスがシャリシャリです
産まれた子を3ヶ月公民館に預ける風習が残っているのは此処だけで
しょうか愛すべきものを愛するように教えられることは幸いです私の
 ....
わたしたち、結婚しました
うす桃色の踊るような文字と
着物姿で微笑みあう男女の写真


はがきを持つ指の腹から
じわりじわりとあったかさが
組織の中まで浸透してくる
温度の正体をはっき ....
髪型を変えました

心も変えられるかな

新しい服を着ています

あなたの知らないわたし


住む街を変えました

きのう仔犬をみつけました

ベランダにからまる蔓の緑を
 ....
夜の海ほど怖いものはない

宵闇の奥のさらにその奥から
打ち寄せる波の音色は
私の心を光の届かぬ深海にまで
攫ってしまいそうで


ひとつの物語が今日
終わってしまった

私の支 ....
さやかで悲しい朝なのに

夏の匂いをかぎました

感謝でむせぶ朝なのに

黒いこころもありました


ひとのこころはどうも遠くて

応酬ばかりのありさまでした


さやかで ....
割った石を硬い石で叩いて
形を整えて積みあげる
石と石との間には剃刀も通らない
石の壁は数百年を経ても崩れないで
空に近く雲をしたがえて
城塞と都市とを保っている

毎朝通勤電車の始発駅 ....
あなたによく似たひとだった

人違いと戸惑うわたしの顔を覗き込み
どうかしたのと気遣ってくれた

これを落としたひとをずっと探しているのと
あなたの落しものを目の前に差し出した

その ....
 ページをめくると、150にも及ぶ短編が並んだ入り口に立たされる。
題名はなく整然と数字が打たれた下に展開される世界は、まるでエッシャーの騙し絵に迷いこんだようだ。

5 女の正体が実は額縁で/ ....
いつかは投稿しようと思っていたテーマなのですが、なかなかまとまらないので試論ということでとりあえず投稿します。

現代詩批判から

 文学は読者無しには成立しませんが、その文学を愛する読者は近 ....
私だってムカつくことくらいあるよ
いつだって泣き出したいもの

いくら神様を信じていたって
いくらきれいなものが好きだからって
現実、そんなこと言ってらんないでしょ

だから諦めることに ....
 
 
息子が生まれた日のちょうど一ヵ月後、
わたしはそれまで勤めた職場を辞めてきた。
午後四時半頃だったと思う。
いつもより早い帰宅に不穏な顔をしてる妻、
わたしはアパートのドア ....
割りと定型的な雑的思考…
例えば
「男性はサイズの話が大好きであり、車の排気量、バストサイズ、ミサイルの数とかに拘るのは男の悲しい性なんだよね」
…なんていう思考。10年も前から僕の脳の片隅にい ....
ここに一脚の椅子があって

それは懐かしいにおいのする木製の小さな椅子
小学校の教室にあるような椅子
揺らすとかたかた音がした

そんな椅子にあなたは腰かけている
手には一冊の詩集
マ ....
悠久の言の葉の邂逅の中
無限は収束する

君に幾つ与え
君に幾つ与えられただろうか

君を幾つ知り
君は幾つ知っただろうか

矛盾が行き交わす
混沌の街で

いつしか君と出逢い ....
倦み果てた。何もかも倦み果てた。来ぬものか、陶酔のその時は。

にび色のアスファルトに映える月は虚像であった。
この世は、私には、紙を貼らない銀色フレームに感じられた。
未完成なのではないか? ....
業務用空調機は吹き出し口から花々を吐き出した。少し湿っている。
背広を抱えた中年や、帽子を被り小さい手を引いた主婦に、
鞄を襷掛けにした学生や、カートを引くお婆さんに、降りかかっていった。
熱い ....
生田 稔さんのおすすめリスト(2176)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ウルル_〜エアーズロック〜- 橘祐介自由詩209-10-4
おれは酎ハイ- 吉岡ペペ ...自由詩7*09-10-3
虚無の連打- 吉岡ペペ ...自由詩209-10-3
秋に果つ- 橘祐介自由詩409-10-3
神の振らないサイコロを人は振る- ブライア ...自由詩2*09-10-3
十六夜- 橘祐介自由詩309-10-2
無花果- 橘祐介自由詩709-10-1
曼珠沙華- 橘祐介自由詩409-10-1
国慶節- アハウ俳句5+*09-10-1
「異端者」について- ぎょうて ...散文(批評 ...109-9-30
「詩と詩論」(冬至書房新社_昭和55年発行)を読んで_B氏と ...- リーフレ ...散文(批評 ...309-9-29
詩集_『見ることから』_進_一男- 渡 ひろ ...散文(批評 ...4*09-9-28
回文は知性の不可逆を駆逐する- 竜門勇気散文(批評 ...1*09-9-26
気付かされたひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*09-9-22
どうかこれから私がすることを貴方は真似しないでください- キリギリ散文(批評 ...109-9-20
ハレルヤ- あ。自由詩21*09-9-16
- soft_machine自由詩2*09-9-16
いわない①- 相良ゆう自由詩509-9-16
秋のリビドー- 吉岡ペペ ...自由詩1209-9-16
架空の城- 殿岡秀秋自由詩609-9-16
流れるひと- 恋月 ぴ ...自由詩27*09-9-15
詩集『月光苑』大原鮎美- 渡 ひろ ...散文(批評 ...6*09-9-14
私論・詩論・試論- ……とあ ...散文(批評 ...8+*09-9-14
新しい宗教- ゆりあ自由詩9+*09-9-14
「ヴィヨンの妻」太宰治- 小川 葉散文(批評 ...609-9-10
雑的思考の巡回- snowworks散文(批評 ...209-9-9
ラヴなひと- 恋月 ぴ ...自由詩34*09-9-8
虹の彼方に- 漣 風華自由詩109-9-8
D.I.Y.主義- ゼロスケ自由詩109-9-8
熱病に冒された- ゼロスケ自由詩109-9-8

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