やさしさを踏み潰して
戦車が行く

威嚇射撃する
よく狙って
決して当ててならない

愛する人のために
愛する人を殺してしまう
テーブルの上にある
君からの置き手紙 ....
サバーン サバーン

砂浜に打ち付ける波を
追いかけるだけで
楽しかった

7歳の夏


ザバーン ザバーン

初めて友達だけで大人な
感じ
焼きすぎた卵焼きを詰めたお弁 ....
青鉛筆


秋の日

春の日

冬の日

夏の日



4色クレヨン


秋の陽

春の陽

冬の陽

夏の陽
苦手ってわけじゃないんだけど
それでもやっぱし
う〜ん
苦手ってことなのかな


毎年この時期に行われるんだよね
以前は建物の裏口に横付けされた検診車のなかで行われていたんだけど
この ....
「どうしたの?赤土みたいな顔をして」元気だなんてとても言えない


もういいよ電話もメールもやめようぜ言った奴から「アド変ヨロシク!」


空箱にカマキリ飼っていたはずがいつの間にやら ....
 
 
好きなものばかり追いかけてると
好きではなかったものがばかり
追いかけてくる
わたしは猫が好きなのだ
犬に追われながら

犬を撫でようとしたら
噛まれてしまった
猫に引っ掻 ....
雨の匂いがする
埃っぽい陽射しの名残りを弔って
闇に隠れ
秘密裏に行われる洗礼は
いつしか
もっと内側まで注がれるはず、
そんなことを
どこか信じている
陰音階の音だけ降らせ
目に見 ....
汗ばむほどの陽光の
照り返しに遮られて
わたしはまた
前が見えない
夜のうちに拾った
指たちをつなげても
それは手にならないのだ

誰かの声の届く範囲に
いるはずなのだが
それ ....
魂の総設計師となりたし
       銀河と地の底 芯に立つ事


一人立つ既存の価値からオサラバだ
          引用引用 坩堝灼熱


仏壇に戦没者の遺影寂しくて
     ....
駅東端の改札を抜け昔ながらの踏切を渡ると
南口商店街の低い軒先を飛び交うツバメ達に出逢った

桜は散ったばかりだと思ってたのに
あっという間に日傘手放せない季節となってしまったんだよね

 ....
暗やみの響きを見つめ行くのかとエンジンに文字ターミナルのバス



浮かんでは食べる料理の店の海必死な景色の席は絶壁



ブランドの赤いフェラーリにゴミもなくピンクにマダムがモナコの ....
ボディの色が気に入ったので
エレキギターが欲しくなった
メーカーの最上位機種
カラー名はアバロンとある

「AVALON」は
イギリスの何処かにある伝説の島
アーサー王の遺体の眠ると ....
東京の晴れが泣いてる公園のブルーシートの青さに負けて


窓越しの隣の家のベランダのタオルのさくらのピンクのドット


蜘蛛の巣に桜はなびらひっかかる馳走だね蜘蛛よお酒が飲める
 ....
あなたが残して行ったもの

俳句を連ねた小さなノート
表紙がぼろぼろになった聖書
漱石の「虞美人草」と
若山牧水の歌集
壇の上の 薄い写真の中の
やわらかな微笑み

かつてあなた ....
昼間寂しい一人遊びにかまけ、疲れて眠る夕御飯抜き キリストも起こせぬ奇跡起こしけり町のはずれの名もなき子なり


罪犯し獄の少年清らかに人のイメジの粗雑なるかな


ほほえみに生まれくるならむのちの世にふるきみ寺の小さき仏は
冷んやりした部屋の
窓際に椅子を置いて座る

裸電球に照らされた
オレンジ色の壁に
魚の形の滲みが付いている

じっと見つめていると
風が梢を揺らす音に混じって
足音が聴こえてき ....
桃色の甘い海に溺れながら
貴方だけを見ていた



あたしの愛しい人には
守るべきもの というものがあって
運命という 絆が強すぎるみたいで
あたしは遠巻きに
とぼとぼと  ....
誰よりもスキと思える君だから。
別れのいらない友達でイイ…



繰り返す出会いも別れも上の空。。だってあなたはもういないもの…
繰り返す出会いも別れも上の空。。あなたの思い出忘れちゃいそ ....
花 微笑んだら 鳥
鳥 さざめいて 風
風 透き通って 月
月 打ち明けず 花

花 移ろったら 鳥
鳥 ざわめいて 風
風 追い縋って 月
月 恨み切れず 花

花 散り乱れ ....
過日、ヨーロッパを旅したこと、おそらく二度と行かれないだらうと、思いをめぐらすことしきり



周縁に隠遁するはたのしけれ死あり詩のありまれびとのあり



地を裂くは猛き神なれ巨大な ....
また春の風が
額を過ぎた
ふっと
潮の匂いがした
ような気がする


{引用=なつかしい声}

振り向くと
海がそこまで迫る
海は光る
反射して鏡のように


指を浸すと ....
もう以前のことだが、足立巻一氏の名著「やちまた」をある驚きをもって読んだものだ。
「やちまた」は語学者、本居春庭の評伝であるが、本居春庭とは、本居宣長の長男であり、日本語文法の発見者として初めてその ....
わたしは、ここ 
あなたは、そこ

この距離は因果律
決して縮まることはない


時間はいつも嫌になるくらい前向きで
振り返ってはくれないから

誰もが桜の空を仰いでいる ....
学寮の{ルビ公孫樹=いてふ}のみどりたかだかとそのてっぺんの知恵深き鴉


「{ルビ去年=こぞ}の雪」ルフラン低くつぶやきつ絶交の友をおとなふ


悪徳も美徳もありき若さかな支離滅裂の理論 ....
この野郎、ピンポンダッシュしたろかな

マンションだと言われればそんな気もするアパートの角部屋
レースのカーテン越しに人の気配が行ったり来たり
どうやら生きてることは間違い無さそうだけど

 ....
ななつ葉/僕 

ねぇ、君は「無限の幸福」なんてものを信じられる?

今ココに確かに存在しているんだ
無限の幸福/ななつ葉  
のクローバーが。


子供たちがサッカー ....
「口を開けばうたとなる」そのさま覗き見の妹は{ルビ蝦蟇=がま}吐きたるを見る


ボードレエルほどの遺産を欲すれば生涯に花悪の華こそ


法華経に異形のけものまたがりてなほ恐ろしき賢治を夢 ....
死近く木漏れ陽足にまつはれば動かぬものはわが足のみ


カルメンを聴き誘惑者を求むれど落葉積もる妻の車椅子


口中にあふるるものは入れ歯さへ{ルビ緑青=ろくせう}浮きて痺れる歯茎

 ....
愛犬ガラス戸に>―<の字に飛びかかり はかなきはI love you


ぬくぬくと陽だまりに眠りを包みをり 若さすら包みをり猫は


{ルビ襤褸=ぼろ}で作りし{ルビ偽物=つくりもの}か ....
生田 稔さんのおすすめリスト(2177)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
置き手紙- 小川 葉自由詩109-6-27
さざなみ- 群青自由詩109-6-24
青鉛筆やクレヨンなど- m.qyi自由詩609-6-11
モモなひと- 恋月 ぴ ...自由詩24*09-6-8
窺い- ゆうか短歌2*09-6-4
素敵な片思い- 小川 葉自由詩109-6-3
雨音- 銀猫自由詩23*09-5-28
波紋のように広がっていく- いとう自由詩9*09-5-16
総設計師- アハウ短歌109-5-15
夢つばめ- 恋月 ぴ ...自由詩25*09-5-12
南仏回りを、動く- K.SATO短歌109-5-7
アバロン- 壮佑自由詩12*09-4-16
桜桜桜桜- うみとゆ ...短歌3*09-4-12
巡礼歌- 壮佑自由詩15*09-4-10
昼間寂しい- くぼた短歌209-4-9
清き子ども__三首- 非在の虹短歌109-4-7
潮騒- 壮佑自由詩31*09-4-5
春夜風味- サバオ*自由詩5*09-4-3
であいわかれきみ- ユメサキ ...短歌1*09-4-3
花鳥風月- nonya自由詩13*09-4-2
辺境紀行Ⅰ_五首- 非在の虹短歌109-4-2
海へ- 石瀬琳々自由詩19*09-4-2
短歌と文法、詩と文法- 非在の虹散文(批評 ...5+*09-4-1
四月一日より五月一日へ- 夏嶋 真 ...自由詩16+*09-4-1
学寮__五首- 非在の虹短歌109-3-31
ピンポンダッシュは二度ベルを鳴らす- 恋月 ぴ ...自由詩22*09-3-31
クローバー- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...11*09-3-30
詩人気取り_五首- 非在の虹短歌1*09-3-29
老齢____五首- 非在の虹短歌109-3-26
愛玩、動物__八首- 非在の虹短歌109-3-24

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