夫があまり鋭く見つめるから
わたしはしだいに削れてゆく
夫と婚姻関係を結んでからのわたしは
もう余程うすっぺらくなったらしい
強く手を握られると
きしゃり と指ごと潰れるから
か ....
地中深くに根差した
大きな球根のような欲望と
その真上の中空に漂う
ふわふわふわふわした
空中クラゲのような希望
地上に生えた剥き出しの古木の幹に
粘菌のようにへばり付いた渇望が
すべて ....
写真とは
干乾びた
製造工場の正門の
錆びたポストに居つく手紙の重さで
天を劈く煙突の
かたちを得たけむりが笑っているようなもの
めくれば
白い鍵穴もかすむ季節に
「どこにもいけない」 ....
近頃どうよって悪友に尋ねられ
思わず恥骨の膨らみなんか押さえてしまう

去年は処女同然だったしね
あれって使わないと塞がっちゃうのかな

そんなことないのだろうけど
こころの窓ってやつは ....
でもわたし
キレイでいたい
小うるさい
おばさんだけど
地球と共に


美意識が
原動力となる気づき
世界平和が叫ばれる日も


美しい
{ルビ女=ひと}を見るとき
感じる ....
取り留めない
震え続ける身体は
燃え尽きることを祈っている

短い時間を適度に温める
求めすぎ
飛びたい
君に進む想いだけで
何を叶えられるだろう

何処でも此処でも間違えて
焦 ....
あなたに逢えてよかった
あなたには何故か海の匂いがする

こすって
しごいて
叫び声を上げながら
生ぐさい
希望の臭いがする

町は今
眠りの中
あのタネをまき散らすのはあなた
 ....
涙は何れ枯れるって
あれはうそです
歳をとればとるほど些細な事柄が胸に凍みてきて
それには
深い傷痕の縫い目を自分に重ね合わせたり
生きものの
生きものたちの還る姿が地 ....
幼いこどもが悪い言葉ほど直ぐに覚えてしまうように
ちょっと悪ぶってチャラい言葉なんか使ってみる

私に似合わないのはわかってはいるよ
でもね、今年のクリスマスも思い出となるよなサプライズはなか ....
「愛してる」返ってきたのはもがり笛

「恋してる」云われてゴメンもがり笛
夢に根ざした情熱は
けれどガラスのように脆い炎だ
その熱情は外に向かって放たれ
壁の前に砕け散る
それでも消えずに突進し続ける
ドン・キホーテの姿は哀しい
ゴッホの空咳 コッホ、パスツール ....
血の声や冬の器の底に降る割れた鏡を受けとめる指



どこまでも此処は何かが生きる場所たとえ多くが絶え沈んでも



冬たちはただ冬のみであるかぎりおまえにそれを告 ....
神楽坂を下る

「いっしょに帰ってもいいですか?」
「あぁ」

宴席でのお酌も拒むあなたと
いっしょに帰る

ーー 合評会の後だから?
ーー 「ゆきうさぎ」が好きなのかな?

 ....
2010
----


Dear Kyosuke

サンキュー フォーユアレター。
とても嬉しいよ。 Ho, ho, ho.

京介君は、たいへん 良い子にしてるんだね。
とても偉 ....
せんせいの言いつけ通り
いちにちに三度
色とりどりのくすりを飲んでいます
そのせいか
痩せこけたカラダもふっくりとし
わたしは死ななくなりました


(服用後は車などの運転をし ....
うんうんと首を縦にふる
なんだか良いこと舞い込んでくるような

ダメダメと首を横にふる
良いことなんかどっか行っちゃって
なんだか悪いことだらけな日々となってしまうような

こりゃダメだ ....
愛してると 言いまくる 鬱陶しい 笑顔の 男


過去の 危険な 口約束に 蹴躓き 転ぶが


さすがに しぶとく 素敵で セクシイに 素知らぬ風情


高飛車な 知識人は つま ....
面映ゆい君を抱き雪を頬張る  抽象画家が描いた
 うつくしくはりめぐらされた運河
 本流が支流になって
 クモの巣状の千の川になる
  ―― そこに
 ジェルマン
 という街がある

 静電気をおびた ....
生きる事イコールそれは痛む事ひとりぼっちで苦しむ事だ ゾウさんの鼻先あたり
あるべきものが無いというか
腰の高さでぐるっとフェンスに囲われていた

ご丁寧にも幼い好奇心を遮るシートまでかぶせてある

わざわざペットを囲いのなかへ入れて
おし ....
乾いた道我はゆく
道なき道
砂の砦を横目でにらんで
前に
前に
進んでいく

その先になにがあるのだろう

砂の島
虹色の泉

信じるものも
愛するものも
そこに行けばある ....
Will be alive?(遺書は大丈夫?)Will be alive.(意志は残るよ)
火葬場の煙は風に流されるニシヘヒガシヘ海へ何処かへ
広すぎる空をまっすぐダイブするように見上げたオフィ ....
雲を問う風のゆびさき振り向いて頬をかすめる秋はひそかに


かなしみもよろこびもただ共にあれいとしいといってまだ青い林檎


まなざしに目を手のひらに指かさね日々を夢みる風さえつれて

 ....
  アパートの階段 上る靴音が彼の一日   母が逝く朝ひとり リンゴの皮むく       ○早起きして三首






朝早く起きてはお茶を飲みつつもひとりの食卓時計を見やる


まだ暗い明け方の光りを探してる夢に見た夜まぼろしのよう


日の出時味噌 ....
今季一号の木枯らし吹き荒れた次の日の朝
あれだけ騒々しかったのが嘘みたいに静まり返っていて
近所の児童公園にはこれでもかってぐらい散り積もった落ち葉

これってプラタナスだよね

比べてみ ....
この坂をのぼったら

この階段をのぼったら

この世界にいたら

何をおもうのだろう

何をかんじるのだろう

私の中で 何がかわるのかな


かわりゆく世界 ....
* ワイパーも お色直しで クリスマス

段々と イルミネーションが美しいシーズンだけれど
我がレガ子のワイパーも お色直しをするコトに(笑)
旦那が いそいそとコートを羽織り
着替えをさせ ....
生田 稔さんのおすすめリスト(2176)
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dissimilation.- 吉田ぐん ...自由詩4911-1-6
フクロ鼠- ……とあ ...自由詩16+*11-1-4
ふぉとぐらふぃっく_(ご利用は計画的に)- 乾 加津 ...自由詩15*11-1-4
初春のひと- 恋月 ぴ ...自由詩21+*11-1-3
しるべ- 佐和短歌110-12-30
Short_middle- 流希-Яuki ...自由詩110-12-28
あのタネをまき散らすのはあなた- 花形新次自由詩4*10-12-28
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悪いひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*10-12-27
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コロッケ- 鵜飼千代 ...自由詩17*10-12-21
サンタさんからの手紙__〜_過去6年分- 北大路京 ...自由詩15*10-12-21
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うんなひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*10-12-20
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初雪- トキハ  ...俳句310-12-18
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