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わたしはわたしの中に
夜を溜める
そしてその夜を醸してゆく
深くなるように
やわらかくなるように

わたしはわたしの身体に
花を鳥を
風を月を沁みこませる
わたしの中の夜が
やさし ....
世界の果てに 椅子を二つ置いて
暮れつづける夕暮れと
明けつづける夜明けとのあいだで
いつまでも 話をしていよう
白くしずかな八月の
午さがりのあかるい部屋である
私はただソファに横たわっている
そして部屋の中空を
一個の檸檬が歩きまわっている
まるで散歩でもしているようだ
いつのまに出現したものやら ....
君という雨に打たれて
私のあらゆる界面で
透明な細胞たちが
つぎつぎと覚醒してゆく

 夏の朝
 影に縁取られた街路
 やわらかな緑の丘
 乾いたプラットフォーム
 きらめきに溢れた ....
生田 稔さんの塔野夏子さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜を溜める- 塔野夏子自由詩18*13-6-1
週_末- 塔野夏子自由詩19*11-2-21
檸檬の歩行- 塔野夏子自由詩10+*07-8-1
約_束- 塔野夏子自由詩30*07-2-25

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