明日も
私をきらいな人が
たくさんいてほしいと願う夜
あなたの詩には
共感なんてできないし
空行で破裂する
思わせぶりな言葉なんて
雑すぎて
丁寧すぎて
何も生まれないし何も死なない ....
敵対者には花束を送れ
上等のやつが良い
色も香りも惜しみなく
リボンもしっかり選ぶが良い
和解のため?
平和のため?
とんでもない

刃物は優美さに隠される
獣は息を潜めてじっと待つ ....
長距離走者の孤独を短距離走者がすんなりと追い越して行く朝

支配構造に反逆してこころがちぎれるままに運命を壊す

迦楼羅 崑崙 推古王 婆羅門 友が売る伎楽面 そして奈良

老齢な百科事典 ....
手紙という名詞一つで嘘をつき君はすべてを赦されている

真実に名前があるとするならばいつかは弾けるウルトラソウル

なぜ愛は中心に置かれて赤くなるデーターベースの中が夕焼け

種とい ....
あの人をスイッチとして両の目にうっすらひろがる海があったね




かぎりなく似ている場所に立っている人差し指のさす系統樹




ゆびとじのきれいなひとでワイシャ ....
たくさんのカツラを飛ばす風が吹き長髪になる小便小僧 パパと会う日だけ野球帽をかぶる野球なんてする気もないけど お彼岸の街を彩る真しろきのこぶしを濡らし春雨の降る 忘れてはまた思い出す白い馬スノードームをわたしの冬よ


赤い鳥、涙する日も喜びもわたしに巣食う淋しささえも 


{ルビ現世=うつしよ}を壊すくらいに{ルビ濃青=こいあお}の翼が欲しい君 ....
床に置かれた柱時計を

笑っておられるのですね


もっともなお話でございます


天板の埃がくすぐるのでしょう

お心のイタイトコロヲ


少しも異論はありません ....
昇天したくなるような
空一枚 鉤裂きにして


「おまえもおんなじ
       襤褸だねえ


握りしめた石ころ落とす 
脆弱な意思の皮袋


かけはぎなんかいらない
ミシ ....
ちょっと長いけれど
暇だったら聴いてください


私は小学校五年の頃 
お化粧に興味を持ちました
鏡台に姉の化粧品が入っていたので
ある日 赤い口紅を塗って
三面鏡に映った自分を見てい ....
【また きます】


「雨が降り始めましたから
みなさん もう いそいで 降りてください」
と云われて 震えた
そういわれて わたしは いそいで 
その場を離れてしまった

ほんとう ....
裏から表までの30メートルに世界があった


国道1号線を命かけて 一目散に横切るのだ


安楽の幅2メートルは ユートピアへの出入り口


たった20センチメートル背中の側をかすめ ....
役割が与えられました 大きさがよく分からないし 形もよく分からない役割です 伸縮自在に動き回る役割に 僕はうまく当てはまらなければならなくて 僕は完璧じゃない 僕は失敗する それでも目に見えて追いかけ .... いつかすべての花が閉じるときに
できることならそれは夜明けがいい
未定の連鎖を勝手に感じさせる
できることならそれは夜明けがいい


かすみ草の花束のなかに
 ....
破裂した精神から
無数に咲き乱れる
色とりどりの気球
大気圏を目指すアストロノーツ

「僕らはこの星の火傷そのもの
 剥離する瘡蓋だ―― 」

 ――なのに捨てきれない!

抱き寄 ....
きみが霜の降りた髪に
はらりと留まる薄紅の色に酔う

積もった時間は
古い層から固まりゆく
春を迎える度に
漆のように重ねてきた

嵐が吹き荒れた季節
その黒髪の一本まで
この手の ....
もうカーテンは暖かいよ

朝の日差しは
ひっきりなしにカーテンを暖めてるから
カーテンは暖かいよ

カーテンをさわってごらん
とっても暖かいから

暖かいカーテンは
冷たい指に ....
草木萌動
そうもくめばえいずる


厳しい季節を越えて
蓄えられてきた力が
和らぎ始めた光と風の中へ
堪え切れずにはみ出す

樹皮を突き破って
凍土を持ち上げて
命のベクトル ....
鳥の姿の失せた空には
鳥のかたちの欠落がある

影が消え
言葉は失われても
羽ばたいてゆく記憶が
風車をまわす

失われた鳥の形の
風が舞う


私は
声を出せるだろうか
 ....
私の春は
淋しさを引きずっている
軒下に忘れられた草履は
雨に濡れたまま

旅は何を残しただろうか
心の破片を握り締めた時の
右手のひらについた傷
流れた血は土が吸った

白樺の林 ....
小糠雨寒の戻りを泰西画 あなわが君はいと雅び
篠笛に唐の秘曲を美はしく
衣も艶やか位もあてに
おとどの御子とおはすなり


さる年のさる冬なりき
雪の中道失ひて伏し給ひ
わが山がつの小屋にして
心ばかりの手 ....
思い出ははるかな昔
若い日の夏のひと時
あなたの瞳さやかな髪
緑の山はわたしたちを
つつみわたしは歌った
あなたは銀笛を吹く
その後ろ姿のさやけさ
声ひとつなく別れ
記憶はついに絶えず ....
私は十三年間
薄暗い工場の中で
機械の一部になって働いてきました
小さな子どもを連れて離婚した
若くもない女には3Kの仕事しかなかった
子どもを保育園に預けて働いた

毎日々
ベルトコ ....
Vの発音 Vの発音 Vの発音 Vの発音
言語聴覚士に何度も発音を矯正される
だけどまだできない
標準的なVの発音

ボールを投げて キャッチして
ボールを投げて キャッチして
作業療法士 ....
【透明なマグマ】


あれからというもの踏切が 透明なマグマだ
車を走らせていて
次第に車を減速させ
遮断機が ゆっくりと降りている
車と車の隙間を ゆっくりと歩いていた猫が  ....
すべての人の死を、ぼくは悲しめない

毎朝、挨拶したり、一緒に食事をしたり
セックスをした相手の死すら悲しめないこともある

フィリップ シーモア ホフマン
ぼくはスクリーンのなか、
何 ....
  

異国の少女の瞳のよう 青く澄み
だが雲はお構いなしに夢の中の鰐だ

純白に生れ落ち
気まぐれな冬の微笑みにほだされる
だが夜には冷たくあしらわれ 
朝には固く汚れた肢体を通りに ....
生田 稔さんのおすすめリスト(2173)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あなたの詩がきらいです- 左屋百色自由詩1815-3-28
復讐の心得- ただのみ ...自由詩17*15-3-28
プチ短歌- 梅昆布茶短歌615-3-27
名詞- 為平 澪短歌1*15-3-25
ぷらしぼめらんこりっく- 初谷むい短歌6*15-3-21
たくさんのカツラを飛ばす風が吹き長髪になる小便小僧- 北大路京 ...短歌515-3-20
パパと会う日だけ野球帽をかぶる野球なんてする気もないけど- 北大路京 ...短歌315-3-20
こぶしの花- 星野つば ...短歌115-3-20
楽園- 石瀬琳々短歌3*15-3-19
のぞきあな- 芦沢 恵自由詩18*15-1-16
顏もないのに笑ってやがる- ただのみ ...自由詩20+*14-10-15
【_私の化粧履歴_】- 泡沫恋歌自由詩26*14-9-18
住う寝る所_二編- るるりら自由詩27*14-9-4
突き抜けるまでの秒針- 芦沢 恵自由詩22*14-5-31
twitter- 葉leaf自由詩114-4-26
赤い血だ、へんなの- ホロウ・ ...自由詩4*14-4-26
地球詩人- ただのみ ...自由詩24*14-4-4
糟糠の妻- 山部 佳自由詩514-3-14
もうカーテンは暖かいよ- ichirou自由詩17*14-3-8
草木萌動- nonya自由詩20*14-3-7
鳥の影- Lucy自由詩26*14-3-7
- 山部 佳自由詩814-3-6
零雨- 織部桐二 ...俳句114-3-6
悲歌- 織部桐二 ...自由詩114-3-6
運命- 織部桐二 ...自由詩1*14-2-28
【_私の履歴書_】- 泡沫恋歌自由詩36*14-2-21
矯正- 夏美かを ...自由詩30*14-2-21
【紫】ほかならぬむらさき_オムニバス三編- るるりら自由詩23*14-2-20
フィリップ_シーモア_ホフマン- 末下りょ ...自由詩414-2-4
冬晴れの陰影- ただのみ ...自由詩21*14-2-2

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