雨降りて 蛙も宿りに 帰りたり


窓枠に 狭しと並ぶ 白きもの


紫陽花の 葉の裏見れば 蝸牛


長靴と 黄色い傘の 帰り道


水たまり  ....
じりじりと体の焼ける音が

意識の彼方で鳴すの

「痛い、痛い、止まないで」

本能がわたしを殺すわ

見通しなど立つわけもない

切り立った行き止まりにただ居る


 ....
きっと輝いているこの瞬間に
死にたいと願う私がいるのは
いつかの、本当の瞬間に、
生きたいと願う私への裏切りの行為かもしれない

この脈拍の速さはそういうことであって
世の中はうまくま ....
隣屋の塀にはびこる つたの青
さみだれに色 尚つやめきし

散歩にと さいそくにくる愛犬の
うったえる瞳に 重き腰あぐ
名古屋にも

とつぜんの雨とカミナリ

神戸のあなたからの

メールから数時間後のことだ


天気は西から来るのよね、

夕焼けきれけりゃ、あしたは晴れよね、


名古屋に ....
「サヨナラ」の言葉は彼を他人へと 出逢う前にも戻しておくれ

惹かれてた 好きの言葉を飲み込んで会えなくなれば忘れられる?

左手の指輪の跡が告げるから その手に触れて見えなくしていた
 ....
ぎんいろの折り紙で
鶴を折る

ぎんいろ
それは
わたし自身を惑わす窓辺の色合い

ぎんいろの街で
あなたとの足跡を探してしまう
例え人違いだったとしても
あなたに良く似た後姿に
 ....
各地へと
足跡残す
偉業には
天国行きの
片道切符
 
 
漂泊の
旅を終えれば
いざ寝床
朝日を見ずに
さあ眠り逝け
単純もよきときあると自らと
慰むるとき 時雨の音する


ふれ合いし手の冷たさは言はずして
春雪消ゆる早きを語る

尋ねきし人は留守にて山茶花の
散り敷く庭に一人ごちする

我が裡 ....
この手が触れて来た。

世界は。

生暖かくて。

ちょっと信用できないな。
かつて
であった
かなえられたものと
かなえられなかった
もの
うつし
留め
拾う
いま

-------------------------------------------- ....
 おばぁちゃん
 ただひたすらに
 愛でてくれ
 今は一人で 
 味噌汁すする
「詩集を作るアイデア」をある朗読会に持っていったところ、
現代詩フォーラム的にはOK、朗読的にはOK、でもここではだめというような
趣旨のことを言われた
確かに受けないだろうと思って持っていく自 ....
  「アリュール」

{ルビ汚=けが}れならば五月雨川に流せりと誘ふその手は{ルビ梔子=くちなし}に似て


  「ブラック」

黒髪に触れし指先奏づるは重なる肌のあつき旋律
 ....
空がゴロゴロ鳴って
神様たちのボウリング大会が始まった

やんややんやストライク
まだまだやれるよスペアを狙え

ゴロゴロ

ゴロゴロ

神様たちのボウリングは始まった ....
何年ぶりかのあなたの電話から
あなたの声が少し枯れているのを聞いて
風邪などひいていなければいいのにと思います

時折繰り返される思い出話に
あなたの笑う声を聞いて
なぜか少し安 ....
東京、ぼくの見た東京
髪や服に滲みついた煙草と、酒と青春と


01/06/2007
イヤフォンは四六時中、質問を繰り返す
だから答えばかり眺めている
きみのいないところで
間違い ....
以前、「しゅき」っていう作品を書いたことがある。

  *  *  *  *

 「しゅき」

   あなたの胸に頬をあずけ
   うっとりと夢見心地で
   すき、って言おうとしたん ....
洗濯機の渦に心を巻き込みて
しみつく澱も洗い流せり

長雨のやみたるあとに松葉ボタン
閉ざせし心も開くがに咲く

娘が生けし菊に顔寄せ深深と
秋の香かげば夏も惜しまる

二十世紀 ....
掃除機が
ごーごー奮起
する日曜
我は横目に
チキンラーメン
古着屋、ゲーセン、タコ焼き屋、本屋
などが軒を連ねて立ち並ぶ
閑散としたシャッター通りにあって
その饂飩屋は繁盛した
昼時ともなると、どこからともなく現れた
学生、サラリーマン、土木作業員、 ....
彼の人にアスパラガスの花束を
込めた思いは宣戦布告



風露草贈りし君から翁草
勝負終われば裏切りし君



勝利した君の頭に月桂樹
手には僕からその花束を
(日本は夜でも宇宙から見るとはっきりその形がわかる)
なんて思いながら
トイレに行く
その廊下で
隣から
義理の叔父と叔母の
喧嘩の音がする
わたしは舅のことを想う

嫁いで二年目
 ....
わたしの人生は、あなたにもう一度逢う為のものでした。
かつて子供だったその男は、深く皺の刻まれた顔にうっすらと笑みを浮かべて云いました。
よく、生きた。
彼は静かに云いました。その声は、暮れかか ....
梅の咲く 古都にうまれし 新しき珠 家も無く
吾を知る者も
今は莫し
根無し草とぞ
人は言ふらむ


風荒ぶ
夜の旅路に
光差す
命の灯火
いざ、行きめやも


黎明に
はためく翼は
輝きて
火の粉振り ....
傘持ちて吾子を迎えに行くことも
久し振りなり雨もまたよし

さりげなく扇風機の風 吾が方に
向けてくれし子は漫画読み継ぐ

見知らぬ子 通りがかりの吾れに寄り
トンボが居るよと ささやき ....
朝8時
バス停にある
虚無主義(ニヒル)の目
息の空想
煙草の科学
       日時計は正面に
しずかな「時」をひろげている
  蒸気いろした綿雲のように

       日時計は背後に
せわしい「空」をかかえている
 地球を取り巻くCO2のように

 ....
ただ静かに穏やかに

普通に生きていたかった

幼い頃の僕は甘えん坊で

思いやりに溢れていた


それを無理矢理に

ねじ曲げたのは誰だ?

人をわざわざ怒らせて

恐 ....
生田 稔さんのおすすめリスト(2176)
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