■■■  何時も其処に在るもの いつもそこにあるもの  ■■■
じゃんじゃっく



僕が一昨日 贈った月は
クロワッサンだったけど

君が今日受け取ったころには
オムレツに進化していた

たった二日間でパンから
ずいぶん太ったね

それは不思議な形で
とても美味しそうだ

そのオムレツは君を追いかけ
家までついてくる

そんな可笑しなことが
でも見守られていることが

久々に君の元に帰った
月におかえりと言った


君が吹く口笛は
とても下手糞だったけど
僕の胸の中で溶けていった

同じ月を見ていなくても
同じ空を見ている

君が流した涙は
とても温かかったけど
僕の胸の上で冷めていった

同じ月を見ていても
違う場所にいる


この世界に月がなくても
僕等は生きていける

この世に月がなくても
僕等は暮らしていける

でも
この世界に月があれば
僕等は生きていける

この世に月があれば
僕等は暮らしていける

同じ月を見て
同じ空の下で

過ごしていける
幸せを感じることができる

ただそれだけで
ただそれだけで

普通に見上げれば
あるはずのものが
見つからないとき

いつもそこに
あるはずのものが
ないとき

どこを見ればいい?
どこを探せばいい?

僕はどうすればいい?
僕は君を探しにいけるだろうか
君を見つけられるだろうか

この世の月よ
この世界の星よ

夜道を照らし
君の部屋まで辿り着けてくれ

嗚呼
いつもそこにいて
僕等を照らしてくれ







自由詩 ■■■  何時も其処に在るもの いつもそこにあるもの  ■■■ Copyright じゃんじゃっく 2007-08-01 04:58:29
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