満月のせいで
胸元に口づけしたい
それから背中に手をまわして
背筋をなぞりたい
たくさん言いたい
たくさん抱きしめられたい
その数年分の星の数だけ

だいだい色の満月
あたたかさ ....
汗かいてタオルで拭う夏の午後冷たい雨は三日後に降る

何回も溶けあうように抱き合って生まれる前の情報覗く

潮風と季節風との戦いは白黒つかず無色透明

雑草は自由気ままに背を伸ばす知 ....
おやすみ、あなたの黒髪にまだ青い葉をからませ
おやすみ、蔦は赤く、赤く血の色のよう


あなたの血のように赤く 私の血のように赤い
蔦を体に這わせ 木の葉の雨の降りしきるなか
そっと夢みる ....
一寸先も見えない
闇の中に立っている

目の前が崖かも知れぬ
そんな状況で足がすくむ

手探りで前に進もうと
思えど手に触れる
壁すらもない

気付くと自問自答が
始まっていた
 ....
来ない

夢の中のお話


*

大工の父親と過保護な母親のもとで
昭和のもやしっことして育ち
筋骨隆々な親父とくらべ
まるでビッケのような様子で
いや ビッケから勇気と ....
騙されるな
こいつはただ喋りたいだけだ
こいつに内容なんかない
こいつに、無い夜は無いように、
暗黒と暗黒の重なり、その間で挟んで
吸い込んで殺すの、ワールド機械でしかない
静かにコーヒー ....
あいたい
ゆきあいの空に
あさひのまえに 家を出た
やけに 赤い 朝日だった

ゆきあいの空は
季節が ゆきあう空だという
北に向けて クルマをはしらせれば そのうち ....
5秒


1時間4秒




9分31秒

2秒



6分

3時間17分56秒

42分





8秒


3分59秒




 ....
猫、草きれ、子どもらの
影法師だけが揺れている
主はどこへ行ったのか
影はゆらゆらと変容す
猫はいつのまにか草きれに
草はいつのまにか子どもらに
子どもはいつのまにか大人の胸もとに
アイ ....
 
外は悲雨だから

いいんだよ、いいんだよ

ぼろぼろ泣いて、いいんだよ


 
このまちのアンテナどもはみな同じ方向向いて笑つてゐるよ とある学校のとある教室に美少女転校生がやってくる。
ただ転校生がやってくるというだけでも一大事なのに、しかもその転校生が美少女とあって、クラスは転校生の話題で持ちきり。
とくに思春期の男子生徒 ....
冷たい雨粒が
傘をノックする
居留守をつかう僕を
執拗にノックし続ける

開けてはいけない
部屋を覗かせてはいけない

開けたら最後
あいつはズカズカと
上がり込んできて
胸 ....
{画像=111007205854.jpg}
  
 青

画用紙に青いインクを零したら
晴れやかな空になった
青いフェルトに涙を零したら
透明の染みになった

道端の石ころにも成れな ....
{画像=111007000549.jpg}


窓ガラスに映る大空は青く
青いパネルの上に白い雲が貼り付いていた
冷たい空気が流れ
机や椅子は緊張している
床の上には煤がざらつき
チョ ....
星が鳴いている

ちいさないのちが鳴いている

何億光年かけて

星は

秋の虫になるの

ちいさないのちが鳴いている

星が鳴いている
はじまりの舟 今漕ぎ出す
それぞれの意思 繋ぎ合わせて

荒ぶる魂たちが集う 決意の空よ
澄み渡る青色は 純粋(すなお)さの証

描く未来は同じなれど
ぶつかり合う想い 譲り合えぬ野分の ....
普通の女の子の日常を見て 熱いお茶を飲んだ 優しい気持ちになれる。 ヒガンバナが今年も灯る
曖昧を許さない輪郭で
そのくせひどい曖昧を宿す

秋に咲く大輪は葉を持たない
何もなかったところから花火みたいに
茎だけで伸びて

夢見がちなひろがりではじけて、  ....
陰口なら知らずに生きる。私は正直者として生きたいのだ。

涙は悲しみを反芻させる。やめよう、愛するものの死では無いから。
あきらめてみる

たとえばわたしでいることをあきらめてみる

すると亡くなった母のこととか
ひとりぼっちの寂しさとか

なんだかふぅっと身軽になれて

お線香のくゆりは相変わらず苦手 ....
十月の午後の坂道は
陽が傾くほど急になる

呆気なく転がり落ちていく
未消化の棚牡丹と
未開封の地団駄

十月の坂道の午後は
追い縋るほど暗くなる

勝手に暮れなずむ
未完の ....
パスタを食べすぎて気持ち悪い、
だから一人になっちゃっても
引き出しの中にいつもロクシタン。

テレビをつけて独り言、
つまりは古いベッドカバーと、
a passion for fragr ....
あなたとの 糸繋ごうと
ついた嘘
重ねて濡れる 唇の艶 
差し障りのない罪を
いくつも背負い込んで
眉の間に深い縦皺を寄せて
のうのうと生き長らえてきた

脱ぎ捨ててもいいような昨日を
ご丁寧にたたみ込んで
誰が見てもわかるように
不幸の ....
ザアー ザアーッと
出しっぱなしのシャワーの音
激しい雨が 大地を撃ち付ける
街も木も人々も
礫のような雨の洗礼を受けている

この雨がどこまで続くのか分からないが
雨の空間に閉じ込めら ....
手持ち無沙汰に見上げれば夏のような雲の動きと

山すそは無残に切り開かれ
ひとの忌み嫌うものの一切合財を

そのはらわたに黙して受け入れているのか
それとも受け入れざるを得なかったのか
 ....
薄暗き実験室の窓枠にシンボルひとつ干されていたり



短歌について
http://miya-miya.at.webry.info/201109/article_9.html
生き埋めにされた兄が云ふこの世はハッピー ハッピーマンデー マネーマネー その人の青の時代か腕の傷刑務所見えしときにさすりて

食膳にのぼりしレモン絞りつつ思い出す梶井基次郎の

ワイヤーを握り食い込む手の指に鬱血するを見ている夕べ

四歳の時に生まれし妹よセー ....
生田 稔さんのおすすめリスト(2173)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
満月- たちばな ...自由詩23*11-10-13
冷たい雨- 夏川ゆう短歌211-10-12
ねむり- 石瀬琳々自由詩21*11-10-12
あがく…- 清風三日 ...自由詩411-10-12
来ない- AB(な ...自由詩5*11-10-12
メインロード、おまえはメロンのように光った、- 狩心自由詩2*11-10-12
来ない- るるりら自由詩12*11-10-12
時間- 葉leaf自由詩3*11-10-12
- 佐倉 潮自由詩411-10-12
悲雨- 殿上 童自由詩18*11-10-11
アンテナ- 冬野 凪短歌1*11-10-9
転校生- 北大路京 ...自由詩16*11-10-8
雨音- nonya自由詩20*11-10-8
【_トリコロール_】- 泡沫恋歌自由詩14*11-10-7
教室_/_昔通った中学校の木造校舎が博物館になっていた- beebee自由詩24*11-10-6
秋の虫- 吉岡ペペ ...自由詩1811-10-6
はじまりの舟- 洞野いち ...自由詩611-10-6
短歌- 山岸美香短歌211-10-6
秋の炎は- あまね携帯写真+ ...1911-10-6
日常短歌- 山岸美香短歌111-10-5
見つめるひと- 恋月 ぴ ...自由詩3011-10-3
秋風- nonya自由詩19*11-10-2
キャンドル- nick自由詩1*11-10-2
- あやとり短歌111-9-28
TAKE_IT_EASY!- nonya自由詩17*11-9-28
【_母体回帰_】- 泡沫恋歌自由詩9*11-9-27
友引のひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*11-9-26
うたう☆クラブ10月号掲載- 宮岡絵美短歌111-9-25
生き埋めにされた兄- 冬野 凪短歌1*11-9-24
「十六歳・最後の優等生」六(2010〜2010)- 榊 慧短歌111-9-23

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