履き慣れた靴を脱ぎ捨て歩き出す 寄せては返す白波の靴 {引用=からだの奥から
たらたらと
わたしが滴り落ちていく
産声とともに泣いた日の
わたしの初めの一滴を含んだ雨で
シーツを洗いたい

足跡にそって
てんてんと広がった池を
みじめな ....
それは黄昏れ時の一室                 夕、だった
蛇と蛇は見留め合い                  からまった
それは黄昏れ時の一室                 ふたり の ....
欝になり
しばらくして
料理をすることが
困難になった

そして この10数年
簡単な料理以外は
作らなくなった

末の子は
あたしの手料理の味を
知らずに小学校にあがった

 ....
これって何かの間違いだったりして

夕方近くに先日面接受けた問屋さんからの着信
胸の震え抑えつつ電話に出てみれば採用しますの吉報だった

他の誰かと間違えていないよね

いつもの野良猫に ....
         おでこを触らせてと言ったのに
         駄目ですと
         触らせてくれなかった

         照れているのかなと思って
         もう一度 ....
 
人形の折れた手首を持ったまま母の帰りを一人待ってた
 
 
説明しようとして絶命してしまった僕のレジュメが空へと
 
 
深夜、ヒツジが僕を数えている、可愛そうにまだ眠れないのだ
 ....
あたたかい言葉がいいだろか
優しい言葉がいいだろか
夕暮れ時の帰り道
欲しい言葉を考える

雨 雨ふれふれ
ふったとて
帰る距離にはかわりない

なのに人は傘さすせいで
みえない壁 ....
月も隠れて
通りは闇に閉ざされる
一人歩く僕
足音が僕の耳を刺す
こんなことになるなんて
何を間違えたんだろう
コートの襟を立て
つらぬく木枯しを
じっと堪える


何か ....
サイトーさんの常備薬のひとつに釣り針があって
咳の止まらない日にはそれを喉に引っ掛けてミチさんを釣り上げる
ミチさんは体長数ミリの小人で
だいたい寝ている間に鼻から入ってくる
ミチさんが何 ....
そんな僕はそうして 次にはサッカーを語ることにしよう。球児たちに緑の縞模様も浮かべられずに辞めていった昔は文章は好きだったけれど、今日も思い出しながらなんかしていた 当時が思い出されたりなんかする .... 桜咲く夕陽日だまりきみの影 指輪かがやくきみのゆびもと そうして
列車は燃え上がる火山の山腹を廻り
向かい合って座っていた僕たちの
車窓から美しく災害が眺められた
列車のドアから乗客たちが飛び降りていった
飛び降りては降りそそぐ炎のように水鳥を抱 ....
庭園を吹き渡る気流に乗って山脈を越えると
なだらかに広がる山腹の緑の森と
森に囲まれた湖
そして川があり滝があり
庭園を巡る園路は地形に沿って這い回り
緑の平原は地平まで広がり
その地 ....
予想より濃厚なんだねこのスープ 鶏だけだからシンプルな味


他のより、かためにゆでた細麺と 鶏ガラスープ、溶け合うようだ


気がつけば、スープ飲み干しお勘定 安いしうまい、ラーメンの鑑
西の果て シルクロードの 砂漠から 飛来する塵 春の日覆う 高架線の流れに押し戻されつつもドア際へ体を寄せれば
やがて天井桟敷の建物が左手に顕れる

夜勤明けの尻ポケットには馬券の束
そして耳に挟んだ赤鉛筆

「穴場に手を突っ込んだ勝負馬券は当然に ....
カタログを開けば色の洪水であたしは靴の箱舟に乗る {引用=

君はどこから

何を引っ張ってきたのか

そんな
顔をして

僕には

読み取れない

君の
やせた歯茎が

うれしいのか悲しいのかどうか

ま、
と ....
くらやみのひかれた丘の上で
私は黙想している
近くに大きな河がある
冷たい風の向こうがわ
乳のように深くて豊かな河が
夜に寄り添うように
よこたわっている

河は今、水かさを増している ....
夕陽の傾きかけた街の一角に
何人もの成人した人間の列が歩く
皆一様に下を向き黙ったまま歩き続ける。
歩いている間は生きていられる。

立ち尽くした人間は片っ端から
列最後尾をのろのろ走って ....
大地震、キャスターに理解来ることを

蓋に口 バーントシェンナに取っている 

抱いた君湖歩き疲れてる 

考える、思いながらも誰かへと 

考えているか、誰か、僕は日常か 

そ ....
僕は支度を始めた。パン、ランプ、毛布、ナイフ…必要だと思われる物をいくつか詰め込んだ。さぁ、ドコへ行こうか。

「君はドコにも行けないよ。ドコにもね。ココに住む事が出来たのだって黄色が君に話かけて ....
僕らが住んでいるアパートは道を挟んだちょうど向かいにあり、よく晴れた日曜日の午後や暖かな春の夜には近くにある静かな公園に出かけたものだった。
ある日自転車で近くのダム湖に行くと、彼女はピンク色の ....
私って口下手過ぎるよね

神田東松下町にある小さな問屋さんで面接受けたあと
どこをどう歩いてきたのか
気がつけば聖橋の上から鈍く光る中央線の鉄路を眺めていた

ここから飛び降りたとしてもね ....
サガリバナー咲く夜を通うもあしびの祖母が孕みし寅年の母
その母の父は縊りて廃屋で良人は東風を聞きつつ死せり

螢光灯テレビが照らし下肢温む炬燵死体の春の宵かな
べりべりとせんべい布団引き剥がし ....
木蓮がささやいてくる 泡となり消えた人魚の風のうたごえ 引き潮に 身体つかまれ 流されて 溺れ死ぬ夢 うたた寝破る


       落下する夢にも似た 
前職を辞めた理由はって面接で問われてもねえ
誰もが正直に答えられるのだろうか

いやらしい上司にセクハラされたからとか
お局様に村八分されましたとか
かくかくしかじかで辞めましたなんて言える ....
ちょっと目を離したすきに、新着作品はリストの果てに沈んでしまっている。1-2週間分の作品をまとめて見ようなんて気にはなれない。それが多すぎて、かつ自分に合う作品が少なすぎるから、なんとも労に見合わない ....
生田 稔さんのおすすめリスト(2176)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
砂浜- 朱印短歌310-4-2
火群- 夏嶋 真 ...自由詩37+*10-4-2
金色のドアノブ、誰かがワルツを- 瑠王自由詩14*10-4-1
キッチンドリンカー- 森の猫自由詩4*10-3-30
言い聞かすひと- 恋月 ぴ ...自由詩22*10-3-29
おでこを触らせてと言ったのに- 鵜飼千代 ...自由詩6*10-3-28
おままごと- たもつ短歌1610-3-26
雨の帰り道- 朧月自由詩4*10-3-26
Something- 寒雪自由詩110-3-26
許せない春- いとう自由詩7*10-3-25
いつの夢- 番田 散文(批評 ...210-3-25
春の始まり- 朱印短歌110-3-24
大鉄道旅行時代- 片野晃司自由詩2810-3-24
大庭園- 片野晃司自由詩1810-3-24
鶏ガララーメン- 朱印短歌210-3-23
YELLOW2- ハイドパ ...短歌4*10-3-22
並木橋のひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*10-3-22
consumption- ことり ...短歌1110-3-21
君はどこから何を引っ張ってきたのか- 真島正人自由詩14*10-3-21
メソポタミアの遺丘- 楽恵自由詩15*10-3-17
馬銜(はみ)- ……とあ ...自由詩14*10-3-17
なんーもない。- 番田 俳句110-3-17
harmonic_simulation_(for_Leo_a ...- Oz散文(批評 ...310-3-16
大学生活1- 番田 散文(批評 ...110-3-15
聖橋のひと- 恋月 ぴ ...自由詩21*10-3-15
- salco短歌510-3-15
木蓮- ことり ...短歌410-3-14
CATNAP- ハイドパ ...短歌3*10-3-14
理由(わけ)ありなひと- 恋月 ぴ ...自由詩24*10-3-8
現代詩とマルコフ連鎖モンテカルロ法- KETIPA散文(批評 ...2+*10-3-8

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73