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含まれてこその『わたし』で
一部ではなく
全てでもない
そんな存在(モノ)
真実の投影機でもあり
嘘の映写機でもある
そんな存在(モ ....
砂糖菓子のように
甘やかされて
育てられているの
なんてウソ
ワガママは
何でも
許されているの
なんてウソ
過保護で ....
桜草
薄桃色に
染まったら
君の頬にも
朱が差し染まる
向日葵と
麦わら帽子と
ワンピース
青い背景
よく映える君
奥山へ
紅葉踏み入り
歩いては
赤の隙間に
....
君に逢い不治の病に冒された僕の心にまだ春は来ず
目を伏せて出来た陰影艶やかで理性を奮わせ視線は空へ
富士山へ夏の終わりに山登り朝日に染まる淡き恋花
不死なんて意味 ....
テストの当日。
学校に到着。
教室に入る。
元気よく挨拶を交わす。
普段の学校生活では昨夜のテレビの話などで盛り上がる。
しかし、今はテスト当日である。
会話に上るのは
テス ....
唾を飲む。
ごくり、と耳に響いてく。
目を閉じる。
あの日の空が見えてくる。
聞こえてる。
君の歌声今もなお。
声をだす。
浮かんだ言葉をひたすらに。
泣いてみる。 ....
雨降りて 蛙も宿りに 帰りたり
窓枠に 狭しと並ぶ 白きもの
紫陽花の 葉の裏見れば 蝸牛
長靴と 黄色い傘の 帰り道
水たまり ....
彼の人にアスパラガスの花束を
込めた思いは宣戦布告
風露草贈りし君から翁草
勝負終われば裏切りし君
勝利した君の頭に月桂樹
手には僕からその花束を
家も無く
吾を知る者も
今は莫し
根無し草とぞ
人は言ふらむ
風荒ぶ
夜の旅路に
光差す
命の灯火
いざ、行きめやも
黎明に
はためく翼は
輝きて
火の粉振り ....
【愛してる】
これ以外では表せず
君に捧げる五文字の心
友愛と恋の違いを知り得ずに
ただ愛だけが心を占めた
世界中誰に聞いてもわからない
【愛】の意味は自ら生み出す
朝露に光る姿は艶やかに彩り添える紫陽花の花
清流に若鮎跳ねる今もまだ大志をせなに雄飛を胸に
揺れ動く穂波は仰ぐ空の青田には命の輝き満ちて
雨続く窓の際には子どもらが作りし ....
一人だけ何でも言える人がいる
ただそれだけが笑顔の理由
ひとりきり過ごす一日時長く
窓際近く微睡む陽射し
独り言呟きポツリ溢れ出し
止めど流るる滴と共に
....
柏餅
大きなコイと
花ショウブ
行方は誰も
知らないようだ
高熱で
あえぐあなたは
美しく
命が光を
放ち続けた
苦しみで
うるんだ瞳
紅い頬
ひとつひとつに
魅せられたのだ
忘却の
旅の果てには
哀しみと
深い想いが
溢れだしてた
泣く君の
姿を記憶に
留めては
差し出せぬ手を
固く結んだ
春近く
陽も穏やかに
降り注ぐ
もう足音が
聴こえるだろう
穏やかに
照らす光が
眩しくて
それでもそれを
見つめてたくて
鮮やかな
陽色の頬に
キスをして
春の匂いに
また酔いしれる ....