幹さん、
どうでもいいですけど
高円寺のキャバクラで詩人っていう名刺配りまくるのはやめて下さいよ。
大将二号店で2本目のつくねをほおばりながらキムがつっけんどんに言い放った
どうでもいいけどキ ....
子供の頃
粗大ごみ置き場があったんだ
いまは粗大ごみをすてるのにお金をはらわないといけなくなってるけど
あの頃は金など払わずなんでもぶち込んでた

粗大ごみ置き場はぼくらの基地でもあった
 ....
正月に日本酒を飲みながら詩を書いていたら
火曜日に詩を教えているキムからskymailがきた


「幹さんやばいっす、オレ犯罪犯しちゃいそうです」
『ちゃんと詳しく説明してミソ』
「ちんこ ....
そこにあるものを
なにも無いところから
持ってくるのは
大変なことだ

救いがあるとしたら
何回でも何回でも
繰り返し探しまわり
なにもないことを
認識することだ

なにも無 ....
部屋に入ったら
はげしい眠気
ふらふらと
たおれる

クタクタだ
へとへとだよ
つかれちゃった
もうねむる時間だ

太陽が壊れちゃった
月も隠れちゃった
季節はなくなる
ゼッ ....
いつのことでしたか
忘れてしまいましたが
絶句したその無言の先に
あの日がちらついていたのは、確かです

日溜りの微笑む
静けさのなか
涙は花ひそめ
無表情に泣いていました
それはか ....
侘しき詩を綴る余り凸凹の失き親指で割るホウセンカ

ハンバーガー焼きし可憐なる手首に惑いて住むらむ赤き蛭は

手繰り寄せ海へ空へと浮かぶ君に急ぎ、過ぎて
置いてけぼり

もの言わぬ声に語 ....
降り積もるものだ 
わたしたちは更新されていく 
みえているものがあきらかにぬりかえられていく色に
毎秒ごとに降り積もるものに 
くちびるを噛みながら凍り付いた湖の上をショートカットする
ト ....
半開きの、口の中に
指を一本、ぶち込まれて
悦んで、およぐこと。
誘われて
許して、拒むこと。
夢の中で。

かよわいラビットは
あなたよ。

寒い部屋で、うごめくもの。
黒いぼ ....
どれくらい寒がりかって?靴下は履いてお風呂に入ってるけど


高校生二年の僕とすれ違う冬の深夜のゆめのさかみち


爪はなぜあるのだろうかマニキュアを薬指だけ塗って出かける


薔薇 ....
でもね
ショッカーにもママがいるのよ
って教えてくれた
幼稚園のさゆり先生が
交通事故でびっこになってしまったと
ママが教えてくれた

ボーイフレンドのバイクで事故ったのだ
ランドセル ....
雨が雪に変わってロマンティックな夜になる
という歌があったような気がする

北陸の片田舎の雨は冷たい
 
昨日から続いた雪が
遅い朝には
雨に変わった

ワイパー越しに見える女子 ....
白い空を数年振りに見た
忘れ去っていた朝の風景
身体の中の狂った時計のネジを巻く
鏡の中の自分の顔に化粧する
少しずつ笑うことと泣くことが同化してゆく
欠けたものは戻らない
せめて偽ること ....
ぼくが包茎だったころ
アフリカはとおく
象の足は八本あった

あのひとのほほは白く
うつむくまつげは長かった
どんな人にも天使のように微笑むので
誰もが自分はあのひとに愛されていると勘違 ....
先生
唇が、
ふるえてしまいます。
電線に
飛行機雲が斜線して
雨上りが地上をうっすらとはいでいきます

あの日
陽炎で生まれました
わたし
浮遊する
夢みるからだで透けていき
 ....
夢に
おばあちゃんが出てきた
おばあちゃんは
わたしに
お餅をたべさせてくれた
おばあちゃんの家の匂いがして
座布団と
掘り炬燵が
暖かかった
背中から風邪を引くからと
手作りの襦 ....
朝早く
{ルビ風呂場=ふろば}にしゃがみ頭を洗っていると
電気に照らされたタイルに小さい光の{ルビ人形=ひとがた}が現れ
こちらへ手を差し出した

思わず光の手を握ると
タイルの裏側へする ....
久しぶりに三人で手を繋ぐ
いつもより寒い冬
汗をかいた小さな掌は
どことなく妻に似ていた

歳を聞けば指で
三本や五本を出していたのに
今では両手の指すべてを使わなければならない ....
おぼろげに歩く人の姿が
僕の前をふわふわ通り過ぎてゆく
心が軽いのか
体が軽いのか
真理は定かじゃない

ひとひとり
ひとふたり
つられて
足跡だけが
とうとうと続いて
風に ....
君は今日家に帰って
ただ息を繰り返した
自由に縛られて
気が狂っていた
あぁ
蒸発寸前だ

君はいつも通りの生活を繰り返して
エンドロールの真っ最中だった
夜は黙って更けて逝く
眠 ....
(1)

ジングルベル
ジングルベル
ジングルジングルジングルジングル
しまった無限ループだ
ジングルジングルジングルジングル
テープを止めろ
はやく
ロウロウロウユアボート
ロウ ....
今夜 たおれた 命の ばとんが あの娘に 引き渡された。さむいよるに 命のばとん。最後に 走る ものは だれでも みんな ごーるにむかって 走っている 。              空と海
誰かがひいたあの線の
手前で競い合っている

砂利道ばかりの
僕の田舎は
海がきれいで
何も無かった

今にも泣きだしそうな青ばかりと
僕を飲み込ん ....
三千年の時を経た公孫樹の雄木が
銀の葉を降らせる
銀の葉を降らせる
銀の葉は薄く鋭く尖り
銀の葉は優雅に旋回しながら
荒涼の野に振る

三千年の時を経た公孫樹の雌木が
金の実を落とす
 ....
わたしは83歳の死に様
わたしは16歳の男女の戯れ

しぼんだらまたはえてくればいい何度でも夜空の隅から
肌いろの羊膜につつまれて
みつめあう魂は
互いを縫いつけるようにして泳いだ
暗黒 ....
仕事帰りの人々がため息まじりにぞろぞろと
スクランブル交差点をわたり渋谷駅へと吸い込まれてゆく

18時20分

パチンコ玉なった僕は
ジグザグに人と人の間を{ルビ縫=ぬ}ってゆく

 ....
食卓の新聞紙をめくると
塩サバが現れた
よく冷えていて堅い
奥歯で静かに食む

ガタガタと襖が開いて
まぶしそな顔
(パパおかえり
(うん、ただいま、寒くないかい?
向かい側にぺたん ....
叩いて

柿の実の ポト ポ ト
落ちている ト なり。
毒虫のついた枝葉。
鋏で ちょきん

私の毒虫叩いて。

断崖の見晴らし。
血の ポト ポ ト。
私の這う姿が


 ....
おまえがほんとうのことを口走る度に
鳥の翼から羽毛がぬけ落ちる
世界はやせ細り 目に見えるものすべてが
絵に描かれたものとして溶けてゆく
たとえば可哀相な妹が
人に知られぬ速度で後退する時
 ....
電車の中で
立ち上がる女の人
意識は遅れて到着する
駅を降りるんだ
立っているわたし
気付かず
立ち上がる女の
すいません
という

肩が押し上げられる
そして気付く
女 ....
大村 浩一さんのおすすめリスト(1992)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
金金金(キムキムキム)- 馬野ミキ自由詩54+06-1-24
物欲だけの愛の無い欠片- よだかい ...未詩・独白706-1-22
金(キム)- 馬野ミキ自由詩90+*06-1-22
昨日の雪- あおば自由詩3+*06-1-21
ねむり- 馬場 こ ...自由詩206-1-21
忘れ花- こしごえ自由詩30*06-1-20
比喩秤り- 第二次テ ...短歌106-1-19
雪眠る- モリマサ ...自由詩9*06-1-18
Love_It_Boy- かのこ自由詩406-1-17
群青日和- 本木はじ ...短歌1106-1-8
ショッカーにもママが- ZUZU自由詩2706-1-7
濁ったグレーの保護色- 初代ドリ ...自由詩4*06-1-7
ライフ・レッスン- スイレン ...自由詩9*06-1-5
ぼくが包茎だったころ- ZUZU自由詩22+06-1-5
接吻- こしごえ自由詩42+*06-1-5
夢で見た- チアーヌ自由詩1206-1-5
門出- 服部 剛自由詩8*06-1-3
初詣- たもつ自由詩5206-1-2
足跡のある風景- 玉兎自由詩106-1-1
サイレントナイト- 本村K自由詩2*05-12-26
クリスマス即席5編- Monk未詩・独白305-12-25
生命の_りれー_。_- すぬかん ...自由詩205-12-25
- 自由詩705-12-23
世界の果ての公孫樹の樹- ジム・プ ...自由詩5*05-12-22
センチメンタル・バーバ子- バーバ子自由詩505-12-22
「空白乗車券」- 服部 剛自由詩6*05-12-21
ふたりシメサバ- 佐野権太自由詩5*05-12-21
ここにはかべもうすいまくもありません- 山本雅代自由詩3*05-12-20
世界の別名- 岡部淳太 ...自由詩33*05-12-19
わたしは通路- 石川和広自由詩5*05-12-19

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67