{引用=ただいま}
毎年の
「ただいま」
が年々ぎこちなくなってゆくのを
自分で感じているのに


{引用=おかえりなさい}
あなたの
「おかえりなさい」
は年々なじんで
小川の ....
青のジャージ、歯の抜けたおっさんが、にへにへ洗濯機回り、ゴミ置き場周辺を回っている。


アパート備え付けのランドリーな所で変質者はいつでも登場し、不動産屋が不正な自転車が置かれてないかと見廻り ....
桜桃を美味いという人の気が知れない
身が小さい割には種が大きいし
小振りなスモモの甘さしかない
驚くほどに痛みやすくてすぐ腐る

果物屋で売り物にならなくなって
処分に困っていた変色した桜 ....
晴れわたる太陽の下
仰向けになって寝ころんだら
辺りの陽気に包まれて
心の中の芯まで
温かくなっていくようだ


じっと動かず静かに浴びて
始めて気付く
太陽の光の温かさのように
 ....
夕暮れ、薔薇は香っていた
まだ残る夕光の中で
私は花びらをそっとむしりとる
指先がいとしくて
何かを待ちわびて


ふっと夏の透き通る波が
心に押し寄せて来て足先を濡らし
すべてを呑 ....
散り塗る おお 若い青年酔 っているかい。 ABC知ってるかい。 砕けろ もし
断続的に続く♯や♭の波
下す腹の拡散 ダンスするなら今 闇の中の渦 この呼吸器に 慰謝料を請求してみよう
ド ....
詩のようなモノを
柔らかく温かな眼差しで
読んでいただいている感謝の気持ちを
どうして伝えたら良いものか

ポイント返しはいやらしくて
こっそり私信を送ることも
恥ずかしいのだもの

 ....
リスカする少女は
美しい海鼠を生むだろうか

海は流産ばかりしていて
今夜も凪いでいる
荒れる波の記憶はもはや遠い彼方
リスカする少女の腕は今夜も乾く

悲しい歌を名づけるもの悲しい行 ....
潜ったことは
ないけれど
ここにはやっぱり
夢がある
宝が一杯詰まってる


カワハギ
白鱚

穴子

マゴチ
メゴチ

黒鯛
メバル
カサゴ
墨烏賊
イ ....
一面の草むらから、湧きあがる青い空。
向き合うわたしの窓は、青い空をもたない。
手にした一枚の写真を見て、
水を得た魚のように泳いだ海は、
黄ばんだ家族の笑 ....
もう ラヴソングも描けないのさ
日の入りが終わった天空の
マゼンタがきれいでね
良い絵が描けた後の
水入れみたいでね
そんなことを伝える人も居ないのさ

眼球の奥でつくられる
とろんと ....
長いこと 時間はたった


ずいぶんと 睫毛も 声も 痩せてしまったね、と笑う

それすらも

全部両手で抱えて持ってゆきたい 日常の風景のひとつだった



おぼつかない足取り ....
抱きしめてやると

思ったよりも簡単に

くずれるときの声を出した

髪の毛から

あまい胡瓜の香りがする

たがいの爪で

たがいの肉にわだちを描いた


俺は十八だっ ....
さっき そこの角で 天使の羽根を拾ったんだ
君が落としたんじゃない?

嗚呼 なんて神々しいんだ
人間だとは思えないよ
ねぇ どこに翼隠してるの?
僕を置いて天国に帰らないでね マイ スイ ....
ひかちゃんが
幸せになるか、不幸になるかわからないけど

きっと

自分にとっての幸せってなんだろう

って考えて
探求できる子にはなると思う。


って今日着た手紙には書いてあ ....
地球からながめると
原子核よりも
    ちっちゃな
          ちっちゃな
自分のからだの
   どきどきしている
       どっきどっきな
むねの奥で

ときどき ....
こんなにも冷酷ですか青春は
アクセルふかす右手に雨が

風葬の乾く素顔に痛む風
友よ世間は残酷ですか?
海へ行った
病気の母を連れて
もう一年も前
秋の始まり
懐かしい
海岸線
生まれた町
揺れないゆりかご
籐の編み目の
飴色の海
その色を
ずっとみていた
ゆっくりと歩いて
波 ....
耳があって口があれば音声言語だ
目があって手があれば手話言語だ
鼻があって口があって
出し入れ自由な汗か何かがあれば
味覚と臭覚の言語ができていたかもしれない
二重文節性の生産性を犠牲にして ....
BOY 理想はあくまでも高く
どんな星より 遠く煌いている
たっぷりとあふれんばかりに湛えて
こぼさないように歩く
ネットの海に棲む詩人が紡いでいる
いつまでも色褪せない
磨きこまれたナイフ
のような綴りに痺れ
少しでも掬い取ろうとつかんでも
手 ....
いたかった。

かんじてないよ。

かなしかった。

きにしてないよ。


ほうたいをぐるぐる。
にじんだってきにしない。
かのうしてたって、、、しらない。



いつか ....
身動きを許してください水底は26時のネオンさえ青


息継ぎを忘れた彼女が電池式だったと知った火曜のメトロ


遺失物届けの欄に書くべきはリセットキーか押す指なのか


「き ....
郵便受けに入っていたのは
営業スマイルの葉書と
ネクタイをきちんと締めた葉書

営業スマイルの葉書を開いてみると
べりっという音を立てて
用のないパンフレットを差し出してきた
次から次へ ....
水面球転糸髪竿しなり 足のツボ押して痛い 痛くてしょうがない
胃が弱ってるみたい
過労かストレスか 反射投影
トラブルが起こってる

とにかく僕は 味付けのりを食べ
喉の渇きを感じながら 君へのメールを打ってい ....
影が一人増えた


灯された
蝋燭が役目を終え
また
一人影が増えた


重い空気が
脂汗を誘う
冷たい空気の下では
音の伝導率も高い

影が座り込む
行儀よく
影が笑 ....
血のにじむ空をゆびでなぞる
なぞりながらする自慰の必然性で結わかれた髪の毛のリボンがほどけていく
地下鉄の券売機の中に吸い込まれていく札をみている
どこにいくんだろう
あたしはこれに乗っかって ....
雨のそぼふる 
路面に一人 
いつまでも濡れている 

あの丸い小石に 
僕はなれるか 
息を吸うては、吐き 

息を吸うては、吐き 

ヘッドフォンで塞いだ 
左右の耳に流れる
素晴らしいメロディ 

( 魂 )の、充電。 

自らもうたいながら 
日常へ踏み出す、 ....
大村 浩一さんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ムラサキサギゴケ- AB(な ...自由詩23*08-6-20
1階のコインランドリー- 山内緋呂 ...自由詩2308-6-20
桜桃忌に捕まえて- 木屋 亞 ...自由詩7*08-6-20
温もり- とよっこ自由詩7*08-6-19
夏至- 石瀬琳々自由詩23*08-6-19
魚は脳内で泳ぎ、肉体は泳げないのでdance!_と叫んでみる ...- 狩心自由詩5*08-6-19
〜公開私信〜_寡黙で凄腕の殺し屋さん宛- 板谷みき ...自由詩2*08-6-19
海鼠の味- 佐々宝砂自由詩7*08-6-19
東京湾追慕- 北村 守 ...自由詩308-6-19
青いひかり_______- 前田ふむ ...自由詩28*08-6-19
みかん(未完)- たちばな ...自由詩30*08-6-17
花火- もも う ...自由詩2208-6-17
いまも何処かで- 吉岡ペペ ...自由詩1708-6-16
デンタルエンジェル- 北大路京 ...自由詩16*08-6-14
未来- モリマサ ...自由詩3308-6-13
ゆらゆら- 乱太郎自由詩21*08-6-13
青春とは?- 哀愁冗句 ...短歌308-6-13
青色- 水町綜助自由詩1908-6-11
ニム・チンプスキーによるアメリカン・サインランゲージ入門- 海里自由詩208-6-10
BOY- 哀愁冗句自由詩308-6-10
ネット遊泳- 渡 ひろ ...自由詩23*08-6-10
かかえた肢体は傷だらけだとしても- めろんぱ ...自由詩108-6-10
「トーキョーアクアリウム」- Rin.短歌22*08-6-10
客の来ない家- 小原あき自由詩19*08-6-9
KMの初夏- m.qyi俳句3+*08-6-6
ガンジーに殴られた- 北大路京 ...自由詩10*08-6-6
百物語- 北村 守 ...自由詩308-6-4
梅雨前線- モリマサ ...自由詩18+*08-6-4
石_- 服部 剛自由詩4*08-6-4
愛について_〜贖罪の人〜- 服部 剛自由詩3*08-6-4

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