とりとめもなく書いてみようと思うのは、ポエムについて、ということは同時に詩について、ということです。

すこしだけふれておきたいのは、たまに、ポエムはだめで現代詩はいいとか、その逆とか、そうした話 ....
お風呂さん、ありがとう
今日もあなたに浸かることができて幸せです
あなたの清らかさとあたたかさが
今、とても尊いものに思えます
わたしは寒いのに裸になりたい
裸になりたいのにあたたまりたい
 ....
{画像=080907104708.jpg}

神社の縁の下は雨宿りの場所で
みんなの隠れ場所だ
賽銭箱の階段の脇から入って
宝物を蜘蛛の巣の奥に隠した
捨て犬も捨て猫も一緒に連れ込んだ
 ....
 
 
近所の用水路で小さな魚を捕まえた
家にあった水槽に放し
部屋の日当たりの一番良いところに置いた
魚は黒く細っこくて
その頃のわたしは
なんとなくまだ幼かった
 
+
 
 ....
急いでいました
ぶつかった人へ謝る暇も惜しんで
急いで得した時間を
その場で切り崩すことしかできず
余裕ないんだよね
あわよくば見逃してもらえると思っていましたが
実際 そうで ....
{引用=

     朝
     ゼロはわたしたちに久しく、
     空の白さが
     きみの衣装です。
 ....
  捨てられた魂は堕ちてゆく
  やさしく冷えた
  雪の中に輝きながら
  魂は堕ちてゆく
  雪の中に輝きながら


手のひらに
髪の毛に
コートの上に
鞄の上に
舞い落ちる ....
何かを始めなければならない時とか
何故こうも憂鬱になるのか
僕の淵源にはqualiaが程々に溢れていて
僕は僕に「ああ、そうなの」とか
「しかたない」とか
circleの中には僕にとって価値 ....
 
 
綱わたりをしていると
月がきれいだったので
僕はまっさかさまに落ちていった

形の良い吉川くんがそれを見ていて
僕らはレンガ遊びを続けた
吉川くんはレンガをちゃんと地面に積んで ....
もっと
川であれば良かった
素直に
下っていれば良かった

もっと
月であれば良かった
律儀に
満ち欠けしていれば良かった

もっと
波であれば良かった
健気に
寄せては ....
人のない 砂場の山に 落つ銀杏

眠らせて 秋の妖精 どんぐりポッケ

長い夜に 蒼い香りが 目を覚ます

月明かり 照らしておくれ 腹の底
 
釣りは飽きてしまったようだ
さかながいないからしかたがない
父さんだけが夢中になって
往生際がわるかった

ふりむけば
木のベンチで息子がねむってる
一億年前から
そうしていたよ ....
街の風景を愛しく想うのは
街が僕の延長であるからだろう
あらゆる物を僕は備えている
爪や血管、汚職や罰金の滞納ですら

何もかも僕に似ている
路地や神社や夕暮れの生殖器
傷跡を覆うように ....
お前はしたい

腹を見せ
くたばっている蝉よ
日中に繰り広げた
小鳥とのマッチレースの果てがこれか
二度三度啄ばまれ
それでも振り切った翅が
今は夜露を積もらせる
た ....
ここ二、三日
左手が肩口から固まって
Qの形で落ち着かない
机で眠る

危うく落ちて
急激に浮かび上がると
肩の周囲が一メートルほど病んでいる
そこの辺りがやっかいに絡んでいて
虫の ....
発泡した軽石は海にぷかぷかと浮かぶので
さしずめそれは人の身体
海は空の鏡と言い得て妙
波長が合えば共鳴してくれるか
海風を真向かいにバグパイプを
水平線まで届けと
音が満ちる
そこ ....
介護施設のベッド
幸せそうな家庭が
そこだけ
作り上げられている
洗剤のコマーシャルに出てくる
清潔そうなお嫁さんが
わたしの代わりに
お祖母ちゃんの世話をしてくれている
に違いない
 ....
離職された皆様へ ハローワークは あなたの 就職サポーターです。
失業給付を受けようとする方は 必要書類を持参の上、
求職の申し込みをする必要があります。

ハローワークは ハローワークです。 ....
娘とふたり
バスに揺られている

おまえが置き去りにした
ウサギの手さげ袋は
そのままバスに乗って
湖近くの営業所まで
運ばれたらしい

忘れ物はぜんぶ
そこへ運ばれてしまうのだ
 ....
 
掌は舟
温かくて何も運べない
体液を体中に満たして
今日も生きているみたいだ
塞ぎようのない穴から
時々漏らしながら

階段に座って
ラブソングを歌ったり
駅前の露店で
プラ ....
{画像=081028104443.jpg}

種の起源を遡る
鯨にあるという地上の記憶のよう
身体の記憶に繋がる原初の記憶
納屋の藁束の上に横たわり
こころを拡げて探り当てる
目を瞑り腰 ....
夏までのあいだに、吐き出すだけ吐き出そうと思って、さまざまな詩にまつわるものをつくった。

そして、現状、いまじぶんがいるところが、丸裸になるようにしたのが夏でした。

丸裸になってしまえ ....
 {引用=副題:狙われた街/狙われない街}

こんな日はめったにないけど

たとえば
なにもかもが真っ赤に染まる絵のような夕焼けの日

空は思いのほかよごれてしまって
あるいは記憶のな ....
どうしてこんなに人の心は揺れ動くのだろう。振られたと思えば好きといわれたりして、どうして喧嘩しながらぼくらは抱き合ったりするのか?そして彼女は挙句の果てにぼくの欠点である、空気の圧倒的な読めなさ、幼稚 ....

昔、ひとりの修行僧がいた。彼は、心が完全に澄み、あらゆる悩みや欲望が彼を通過していき、何物にも動かされない境地を目指した。物事に動かされないようにと、彼はどんどん重くなっていった。瞑想や思索 ....
わたしの声帯から延びた
蔦が
ビリジアンの意地悪だった
集合体は頑丈で 瑞々しい
唇をつたって、ずるずると
出ていく
あのひとの唇をつたって
入っていく
 取り返しのつかない色
 取 ....
 サイクリングを兼ねて大垣から垂井まで歴史散策をした。垂井は隣町のことなので、自転車で1時足らずで、町の中心地までたどり着ける。サイクリングの最終目的地は、竹中氏の陣屋跡だ。
 大垣と垂井では、景色 ....
某所で、
>意味がわからんと言っていた軟弱者が何人かいましたが、
>意味を伝えるだけなら詩なんか必要なないじゃん。
>詩は作者と読者の共同作業であるべき。
>僕が1から ....
 
ひとり遊びしてると
きゅうに孤独を感じることがある
ひとり遊び
という言葉を知らなくても
たしかに僕は孤独だった

夜遅くに
父さんが帰ってくる
忙しくて食べられなかった
と言 ....
指組みのように身体を絡めゆく 二人で今日の夜空をつくる



ひとつずつ舌でたどれば直列の熱に融かされてゆくビイドロ



「ねえ、君にアイスピック突き立てたらブラックホールができたの ....
大村 浩一さんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ポエムのこと- 白井明大散文(批評 ...25+*08-11-13
お風呂さん- 新守山ダ ...自由詩2508-11-9
縁の下_/_夏の記憶- beebee自由詩2308-11-8
ねむらない- たもつ自由詩72+08-11-6
- 佐々木妖 ...自由詩4*08-11-5
零度_(_爆心の_朝、_)- るか自由詩508-11-5
冷えすぎた夜明け_第二部- 北村 守 ...自由詩4*08-11-3
デルモンテ- 透明な魚自由詩808-11-3
月光- たもつ自由詩2508-11-3
後悔- nonya自由詩20*08-11-3
2008秋の句- かとう ...俳句1*08-11-3
一億年前の休日- 小川 葉自由詩2008-11-2
海面上昇6- rabbitfighte ...自由詩1608-11-2
無念の形- 佐々木妖 ...自由詩13*08-11-2
机で眠る- オイタル自由詩3*08-11-1
緩慢する海の響鏡にして- mizu K自由詩1408-10-31
嫁いで思うこと- 小原あき自由詩13*08-10-30
無職でニート- 猫道自由詩17+*08-10-29
湖ゆきのバス- 佐野権太自由詩30*08-10-29
空の匂い- たもつ自由詩4308-10-29
恐竜の記憶- beebee自由詩15*08-10-28
なんにもみえない先の詩の道- 白井明大散文(批評 ...5*08-10-27
メトロン星人(怪獣詩集)- 角田寿星自由詩2008-10-27
コミュニケーションとは最初の15秒かどうかについて- 渡邉建志散文(批評 ...3*08-10-27
神話- 葉leaf自由詩1208-10-26
蔦狩り- 伊月りさ自由詩15*08-10-26
ある日のサイクリングから- 寺岡純広散文(批評 ...2*08-10-25
詩とイメージ__−萩原朔太郎_蛙の死−- リーフレ ...散文(批評 ...21+*08-10-25
ひとり遊び- 小川 葉自由詩12*08-10-24
黒点- 石畑由紀 ...短歌16+*08-10-23

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