ボクはいつも此処にいる
 地上に立って
 たまには怒ったり
 自由に哀しんだり
 している

 ボクは
 社交辞令と
 コンクリートが嫌いだ
 歌うのは下手だけど
 口ずさむくら ....
そばにいる
おまえから漂う臭いを
おれは嗅ぎたい
手を伸ばしても
おまえの体に触れられないように
おまえの無臭な体は
おまえを不用意に遠ざける


冷蔵庫のボンレスハム
どぶ川 ....
 
 
だいどころで
ピアノをひいている

きょうはやけに
かなしいねいろで

しなずにすんだいのちを
しょくたくにならべていく

おもいだせない
メロディのように
 
 
夜は水
流れて堕ちて底を這いずり回る
やがて 蒸発して 上流に戻り 朝となる

眠りと目覚めの境目に
流れ止まり 流れゆく
明日は夕べに 流れつく

山の様なビルの境目に
一瞬の永遠 ....
村八分の八分のうち
ひとつは婚礼で
もうひとつは用水路の利用だが
あと6つは
ときあかしがたいと
される が

ぶさいくで
おしのつよい
おんなが
いろいろしゃべって
ばをしきる ....
息継ぎなんてうまくなりたくなかった。
そうしたらあなたとキスした時に
息ができなくて腕の中で死ねたのに。
君のアソコへのびる
長い一本舌は(レロレロレロ)
いつも君を興奮させた
とてもとても険しい
ジャングルランドだったけど
今君をイカせに行こう
「自分の大きくなったものを満足させればいいのさ ....
安全装置を外したら
さぁぶっ放そうぜ
四面楚歌
六道詰んで
八方塞がり
壁、壁、壁
コンプレックスだらけで眠れないくらいに
生きてる事って辛く無いか?
そんな事無いか
煙草が美味しか ....
デイケアの送迎バスを待っている老人と毎朝すれ違う
車椅子の上で介護者と共にずっと道路のほうを見ている
わたしはその道を通りすがって
保育園の前を抜け
小学校の向かいの会社へ足を進める

自 ....
親子で罵りあいの口げんかした後は脳みそがカラのまま膨張したみたいで
このまま大見得を切って飛び出してやりたいと思うのだけれど
空を見上げれば虚しくて
大地はちっともわたしの味方をしては ....
草原に寝転んで 
胸の自肌に手をあてる 

まっ青な空に燃える 
あの太陽と私 

目に見えぬ糸で、結ばれている 
魚の小骨のように胸腔にナイフが引っかかっております。
子どもの時分からずっと引っかかっているのです。

(おかしいですか?
 たいして悩みでもないのですが、
 やみつきだなんてとんでもない。 ....
直線的な飲み方をしたら
その酒は喉を焼いた
甘美な味わいの後の
ヒリヒリした後悔は
終電後の情事

一杯飲めば十分で
それ以上求める気はない
倦んだのでは無く
違う刺激に酔っている
 ....
 色づいた葉が

 風に流され

 舞い落ちるのを

 ただただ見ていた

 十九の秋

 {ルビ翻=ひるがえ}るばかりの心に

 よく似ていた
 死んだら二十八グラム体重が少なくなるって
 それがひとのタマシイの重さらしいよ
 と、どこから聞いてきたのか
 娘が言う

 父はおもう
 タマシイに重さがあるなら
 物質 ....
 
 
色鉛筆のケースの中で
弟が眠っている
一番落ち着ける場所らしい
父と母はテレビを見て
時々、笑ったり泣いたりを
繰り返している
ケースから出された色鉛筆で
僕は絵に色を塗る
 ....
僕はケータイで
ニルヴァーナの
「十七歳の娘の匂いにむんむんむらむら」
を聴いていた
そうしながら
いつの間にか
旦過市場の異次元に迷い込んでいた
魚屋で一匹の
真っ赤な
鯛が
「 ....
心細い夜は、

送信してみたり。
受信してみたり。

笑いかけてみたり。
冷たくしてみたり。

つきつめれば、全てがくだらなくて。

だから決して君に(或は、私に)辿り着いてはいけ ....
 「泣き腫らした家」

 その家は号泣する
 時間を失った丘陵にたたずみ
 家主の帰りを待ちわびながら

 その家はときどき夢想する
 彼女が門扉を開き
 飛び石伝いにやって来るさ ....
母さんが
土鍋出したら
冬支度
マルコヴィッチの穴に入ったメルヘェン


おいてきぼりにされた楽譜がみつかった


こんなにもかわってしまったわたしに


地球にとけたピアノは


はりたおしたいからだと云っている。
あなたはわたしに「ななし」と名付けた
それ以来わたしは薄い皮膜を漂っている小さな虫。


光らない星、開かない窓、結ばれない紐、濡れない傘、
ない。ない。ない。ということでしか ....
壊れた時計をいくつか
この部屋に飼っているので
どうやら時空にちょっとした罅が入ってしまったらしい
ふいに宙の思いがけないところから
時ならぬクロッカスの花が咲いたり
誰のものとも知れぬ指た ....
{引用=人は誰でも他人の黒衣。操っていると思っても、操られている。
阿呆のからくり糸巻車。
そろそろ時が来たようね
中世から、このてのひらの上の地図まで時がなぞる、阿呆の船の輪郭。
ガリレオ・ ....
やっぱ秋だものね

いつのまにか下腹のあたりに不吉な弛み
食べ過ぎた覚えないんだけど
運動不足ってこともありそうだし

いつのまにか

そう、いつのまにかなんだよね

いつのまにか ....
 
 
椅子だけが敷き詰められた
簡素な地下鉄の空間を
カラスアゲハが飛ぶ
必然にも良く似たその羽で

運転席のピッチャーは
キャッチャーのサインに首を振り続ける
投げられないのだ
 ....
日光がじりじり焦がすグラウンド あの夏の日がよみがえる熱



突然の訣別の日は当然で 気化して消えた二人の熱さ
                        100927

いやらしいことを言ってはいけません
するなんてもってのほかです
くだらないことが大好きなB介くん
自分のことを言っているのだ ....
とおいと
おい場所まで
いったつもりがわりとちかくだった
手ざわりとして
においなのかもしれない
そういったものたち総称としての手ざわりとして
あったような手ざわりとして
なんとかあとで ....
誕生日に友にもらった筆入れから上目づかいでムーミンが見てる


数式の行間からのささやきを待ってるだけよ解けないんじゃなく


「棘抜きで魚の骨を残さずにとってあげたい」そんな恋文

 ....
大村 浩一さんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
此処にいる- 豊島ケイ ...自由詩7*10-11-10
Marking- 寒雪自由詩110-11-10
メロディ- 小川 葉自由詩410-11-5
夜は水- 紀田柴昌自由詩2*10-11-3
クリルタイ_村八分- a自由詩110-11-2
息継ぎ- くしゃみ自由詩210-11-2
性春の影- 花形新次自由詩2*10-11-2
トカレフ、マカロフ、ラスコーリニコフ- 虹村 凌自由詩3*10-11-2
おうち_かたおもい- 池田実緒自由詩310-11-2
因果- アラガイ ...自由詩7*10-11-2
いのちの糸_- 服部 剛自由詩110-11-1
反映- 豊島ケイ ...自由詩17*10-11-1
Kiss_OF_Fire- ……とあ ...自由詩9*10-11-1
創書日和「揺」_十九の秋- 逢坂桜自由詩2*10-11-1
結界を出入りするもの- 石川敬大自由詩2010-10-31
色鉛筆- たもつ自由詩1910-10-30
メシアはどこだ- 真山義一 ...自由詩2210-10-28
私の(或は、君の)- ミケ自由詩4*10-10-26
泣き腫らした家/泣くまでの経緯- 豊島ケイ ...自由詩14*10-10-26
衣替え- 北村 守 ...川柳510-10-26
古い楽譜- 阿ト理恵自由詩5*10-10-22
異子。亜子。- 手乗川文 ...自由詩19*10-10-22
出現者たち- 塔野夏子自由詩13*10-10-21
演劇の有用性について- salco散文(批評 ...3+*10-10-18
忍び寄るひと- 恋月 ぴ ...自由詩19+*10-10-18
地下鉄- たもつ自由詩510-9-30
創書日和「熱」_胸焦がすもの- 逢坂桜短歌210-9-30
わいせつ- あおば自由詩6*10-9-29
ゼットゼットゼット- さわ田マ ...自由詩510-9-28
Highschool_Life- カワシロ短歌410-9-28

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