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かれはすごい 
てんかんの発作で
鼻の骨が見えそうな傷を負っても 
支援学校の上級生に引っかかれ
ほおに血を流しても

夜、パパが家に帰り 
ドアを開くやいなや
百万ボルトにまさるほほ ....
ちょっと耐えて
触れずにいた、かさぶたが
ぺりっと めくれ
新たな肌が日に照らされた

ほんとうは
回復しよう、しよう、としている
皮ふも 心も

まるごと
川の流れにゆだねた ....
草原に寝転んで 
胸の自肌に手をあてる 

まっ青な空に燃える 
あの太陽と私 

目に見えぬ糸で、結ばれている 
覚えていますか? 
私達が種だった日のことを・・・ 

ふらりと寄った鎌倉の古時計屋で
無数の時を刻む秒針の音に包まれながら 
独り置かれた{ルビ勾玉=まがたま}の 
黒い瞳と、目が合った ....
長い間、咲かなかった 
植木鉢のクンシランが数年ぶりに 
草の両腕をひろげ 
橙色の花々を、開き始めた。 

レースのカーテン越しに注がれる 
日のひかりの内に、今はもういない
在りし日 ....
世界を見渡す望楼で、彼は何を夢見るか? 
広がる砂漠に現れる蜃気楼の都市で、夢の 
無い、のっぺらぼうの人々の葬列はやがて 
世界の淵の谷底へ、滑り落ちてゆく。   

( 世界は今、まな板 ....
日頃の不摂生で 
年の瀬に熱を出し 
病院で点滴をした三日目 

今日、初めて気づいた 
点滴を吊るした棒の台車に 
歩きやすいよう 
掴まる取っ手がついてたことに 

昨日、僕は点 ....
 今夜、遠い空の下の鳥羽で、一人の詩人の通夜が行われた。その時僕は、旅先の秩父から、地元の鎌倉へ戻って来ていた。何処から書き始めるべきかわからないが、川村透という詩人は、その正義感の強さ故に、かなりハ .... 白い壁に掛けられた 
金の額縁には 
名も知らぬ画家の描いた 
淡い水彩画の少女 

朝の光に透けながら 
すきま風に膨らむ
カーテンの窓辺に佇む
黒い瞳の少女 

日々多くの人と ....
初老の母ちゃんを乗せた 
旅客機は 
赤ちゃんを産んで間もない 
姉がいる富山を目指し 
羽田空港の滑走路から 
大空へ 
飛んでいった 

定年をとうに過ぎた親父は 
警備の泊まり ....
くたびれた足を引きずって 
いつもの夜道を帰ってきたら 
祖母の部屋の窓はまっ暗で 
もう明かりの灯らぬことに 
今更ながら気がついた 

玄関のドアを開いて 
階段を上がり入った部屋の ....
今月の「ぽえとりー劇場」のオープニングでは、 
一年前に世を去った詩友の快晴君に 
生前Ben’sCafeで会った時にもらった 
ホチキスで束ねた詩集から二篇の詩を朗読しました。 

 ....
「 いってきます 」 

顔を覆う白い布を手に取り 
もう瞳を開くことのない 
祖母のきれいな顔に 
一言を告げてから 
玄関のドアを開き
七里ヶ浜へと続く 
散歩日和の道を歩く 
 ....
 今年の幕開けとなる1月18日(日)の笑いと涙の
Ben'sCafe・ぽえとりー劇場で朗読したとものさんの
「crescent」という詩は、テキストとしても朗読とし
てもとものさんの詩の世界の魅 ....
どうやら僕は
今迄の思い出を 
大事にしすぎたようだ 

部屋の中は 
まだ終えてない宿題みたいな 
山積みの本  

ポケットの中は 
札は無くともささやかな記念日の ....
食事を始めた 
一口目に 
山盛りポテトフライの皿の 
隅っこにのせられた 
パセリを食べる 


噛み切れない小さい葉達が、苦かった。 


今日も世界の
あちらこちらの食卓で ....
雨のそぼふる 
路面に一人 
いつまでも濡れている 

あの丸い小石に 
僕はなれるか 
息を吸うては、吐き 

息を吸うては、吐き 

ヘッドフォンで塞いだ 
左右の耳に流れる
素晴らしいメロディ 

( 魂 )の、充電。 

自らもうたいながら 
日常へ踏み出す、 ....
東口を出た歩道橋に 
一人立つ 
目の見えない 
フルート吹きの奏でる 
あめーじんぐぐれいすの 
音色を前に 

手押し車の老婆は通りすぎ 
土産袋を持ったサラリーマンは通りすぎ 
 ....
春雨の降る午後 
私は一人傘を差し 
無数の蕾が開き始める 
桜並木の道を往く 

三っつ目の信号を曲がり 
学校に沿う坂を下ると 
傘を差す 
君の母が立っており 
喪服の私は頭を ....
もう何がほしいというでもなく 
この手を伸ばしたところで 
ただ風の音が吹き過ぎるばかりです 
( 飢えた狼の輪郭は透けて・・・ )

「ここは、なんにもない場所です」 
そう呟いて落とし ....
恋人を亡くし 
自らのこころを立て直そうと  
遠い旅先で 
免許取得の合宿に入った君は 
今日初めてのハンドルを握った 

仕事から帰った僕は 
君のブログの日記を読む 

「ギア ....
昨日のゴミ置き場で 
幸せそうに日向ぼっこしていた 
白い便器の蓋が 
今日は無い 

腰を痛めて十日間 
介護の仕事を休んでいたら 

先月の誕生会で 
目尻の皺を下げていた 
 ....
 昨夜の「ぽえとりー劇場」のオープニングは、京
都の若き詩人・choriさんの詩を読んだ。最近
現代詩フォーラムで彼の素晴らしい詩を読んだので、
「ぽえとりー劇場」の幕開けにもふさわしい詩の内
 ....
昨日は忙しい時間に 
トイレに座らせたお婆ちゃんの 
下ろしきれなかったパンツが 
お尻と便座に挟まって 
無理に脱がせると 

  びりり 

両手で持ったパンツには 
小銭の穴が ....
なぜあなたは 
病の親の世話をして 
毎朝歯を喰いしばり 
家の門を出て来る部下が 
体調崩し仕事を休む 
辛いこころが見えぬのだ 

わたしは今日も ふんふん と 
あなたの腐った愚 ....
( 世界は 
( 透けた瓶の内にある 

森の小道を裸足で走り 
汗をかいたラムネの器の底を手に 
真夏の空に傾ける 

( 星のころがる、音がする。  

{ルビ蝉時雨=せみしぐれ ....
畳の部屋に座る祖母が 
親父と叔母を目の前に座らせ 
「もしも私が世を去った後も
 互いに仲良くしなさい  」       
と静かに語っていた頃 

仕事帰りで疲れたぼくは 
霧雨の降 ....
うたたねをして目覚めると 
一瞬 {ルビ黄金色=こがねいろ}のかぶと虫が
木目の卓上を這っていった 

数日前
夕食を共にした友と 
かぶと虫の話をしていた 

「 かぶと虫を探さなく ....
朝早く
{ルビ風呂場=ふろば}にしゃがみ頭を洗っていると
電気に照らされたタイルに小さい光の{ルビ人形=ひとがた}が現れ
こちらへ手を差し出した

思わず光の手を握ると
タイルの裏側へする ....
大村 浩一さんの服部 剛さんおすすめリスト(36)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
電球のひと_――ダウン症児の息子に――- 服部 剛自由詩1120-4-8
かさぶた- 服部 剛自由詩720-3-10
いのちの糸_- 服部 剛自由詩110-11-1
種を蒔く人_- 服部 剛自由詩210-5-10
彼岸の花_- 服部 剛自由詩710-3-20
塔守の夢- 服部 剛自由詩210-3-2
新年の扉_- 服部 剛自由詩8*09-12-31
世を去り逝く詩友への手紙_〜追悼・川村透さん〜_- 服部 剛散文(批評 ...609-12-7
窓辺の少女_- 服部 剛自由詩16*09-6-17
幸福の食卓_- 服部 剛自由詩1809-4-3
遺影のまなざし_ー四十九日前夜ー_- 服部 剛自由詩2009-3-10
風になった友からの伝言_- 服部 剛散文(批評 ...509-2-26
海に還った祖母に捧ぐ_- 服部 剛自由詩3509-1-24
とものさんの詩の魅力について。_- 服部 剛散文(批評 ...509-1-19
Freedom_Song_- 服部 剛自由詩32*08-9-22
パセリ達_- 服部 剛自由詩1708-8-12
石_- 服部 剛自由詩4*08-6-4
愛について_〜贖罪の人〜- 服部 剛自由詩3*08-6-4
五線譜の橋__- 服部 剛自由詩17*08-3-24
春雨の午後_- 服部 剛自由詩18*08-3-24
瀬者の伝言_- 服部 剛自由詩208-3-1
声援_- 服部 剛自由詩14*08-2-21
「_無_」- 服部 剛自由詩32*07-11-6
詩人・一期一会〜chori氏「賛歌」に見る_幸せの在り処_に ...- 服部 剛散文(批評 ...4*07-10-22
三つ編みの手- 服部 剛自由詩8*07-10-2
虫の味_- 服部 剛自由詩11*07-7-24
蝉時雨_- 服部 剛自由詩11*07-7-19
出棺の日- 服部 剛自由詩11*07-4-19
探しもの_- 服部 剛自由詩16*06-8-22
門出- 服部 剛自由詩8*06-1-3

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