サイレントナイト
本村K

君は今日家に帰って
ただ息を繰り返した
自由に縛られて
気が狂っていた
あぁ
蒸発寸前だ

君はいつも通りの生活を繰り返して
エンドロールの真っ最中だった
夜は黙って更けて逝く
眠りに落ちる事に恐怖を覚えた
夢は見なくていい
手の平に感触は残らなかった

君の幸せなんて
所詮は他人事で
そんな幸せなんて
見るもんじゃねぇな
夢なんて
手に入ったら堕落して
くだらない現実を恨むだけ
君は夢に打ち落とされて
冷たい床に沈んだ

生きてる間に行きたいな
天国


自由詩 サイレントナイト Copyright 本村K 2005-12-26 01:40:03
notebook Home 戻る