展翅板の上で傾き涙する
輪郭を曖昧にして夜が散る
群像はインフラストラクチャーという
都市の臓物をめぐり来てめぐり行く

雨が降る頃には清冽な印象で
舶来のオルゴヲルが英雄を奏で
苦味の ....
 「みなさんに明日が来ることは奇跡です。それを知っているだけで、日常は幸せなことだらけで溢れています。」
これは「余命1か月の花嫁」のドキュメンタリーの中で出てきた言葉だ。
この言 ....
みみをすませたり
めをこらしたりとじたりしてみたり

こころを修繕したりするのに


出来高でおかねが発生したらよいのにな







そしたらもっと堂々と

せっ ....
定時を3時間過ぎて、本日の業務終了。

ロッカーから鞄を取り出して肩にかけて、更衣室を後にした。

「ちょっと変わってるね。その鞄」

話しかけてきた彼と、一緒に飲み屋に行き、彼の部屋 ....
力道山が死んだ時に
レスラーは四六時中強くなければならなくなった
横山やすしが死んだ時
芸人は四六時中面白くなければならなくなったのか?

コメディアンがいなくなった、と彼は呟いた

爆 ....
鞄の中に残したままの、君の心を。

僕は、まだ残したまま。

捨てられないでいるよ。

引っ張り出すことも出来ないくらいに、

いろんな思いが重なって。

引っ張り出そうと ....
(※それを契機として気持悪く連なる臓物のように甦ったので.)

いいですか.


誰か夾雑物を取り除いてください.


理由.
毎日指で無数の歯列を敲きながら,深刻な程度で弾劾 ....
鞄はあまり好きじゃないんだ
手が塞がるのが苦しくて
リュックならいいんだけど
サラリーマンになったら鞄を持たなきゃいけないのかな
黒いスーツを来て
地味なネクタイをして

リーマンにはな ....
青い光、死に急ぐ時、俺は
時を吸い込んだ埃にまみれながら
網膜の疲労のせいで動脈のように赤い
海岸線を見つめながら無力であろうとした
出来たことを数えながら見送るなんて ....
砂鉄が花咲く、しゅんかんを
見たいがために何度も
磁石を近づけるわたしを
あの人は苦笑いしながら
たしなめたり、するのでした

*

身震い、だったのかもしれない

投影図を描くた ....
みちこ、きみがくれた光を泳いできたらもうなにもすることがなかった。
7光年ぶらんこをこいでいたけれど、特になにも変わらなかった。
きみの光は太陽と散歩する昴で、みんながみんな、えっ、
引きつけら ....
切り落とされた枝が芽吹いて
いびつに折れた朝の出来事
春まだ浅い日の寝ぼけまなこは
過ぎたことを知らずにいる

幸せな枝に降る雨は優しい
見知った顔をした人達のように
安らぎで包む穏やか ....
風が吹いている

青く灰色のピンクの影のなか

夕暮れの香りが運ばれている


いちにちは

誰にかやさしい終わりを告げる

よるに棲息する

わたしは無生物になるでしょう
 ....
「東」


筋違いの愁いを下瞼に溜めたまま

勘違いの寝グセを直そうともせずに

東のゲートが開けば光とともに流されていく

煌めいているふりをしながら流されていく



 ....
遠浅の日々はいつの間にか息継ぎの仕方を忘れさせる。
駅まで、の最後の交差点に立つと
呼吸が止まるほどに夕焼けの匂いがした。

  *

「雲は、本当は流れていないのです ....
廃墟     と呼ぶ 騒がしい    時間は     鎮まる わかってしまいたくないのに、目を離せない いっしゅんの  うちに 瓦礫の      写真は       .... 何よりもう第一義的な歌が歌えない

歌おうとしても

「本当の愛は皮肉である」

「皮肉とは本当の愛である」

だなんて追い詰められて宗教に走る

君と文房具を買いに至るまで

 ....
朝目覚めて口のなか乾いているのは
どうやら鼻の具合悪いかららしい
それとも流行の風邪でも引いてしまったのかな

人知れず鼾とかかいていたりして

人知れずってのはいかにも寂しいな
鼾うる ....
あのひとのお勤めする
ひんやり白い建物を
思い描いている
あのひとの好きな
歯の痛くなる甘いお菓子
コンビニで買ってみる
あのひとと一緒に行った
細い道を
一人で歩いてみる

なん ....
以前から目にしていたけれど
この所目立っている
プラスチックの彼
木枯らしの中で
踊っている
躍動感たっぷりに


以前はよく目にしていたが
この所見かけない
マイナスチックの彼女 ....
世界中のお偉いさんが集まって
金の話してた時の事を書こうとしてやめた
別に誰もデモ隊の言いたかった事も知らないし
知ったってどうせ大した事言ってないんだし
結局は彼らも資本主義があったから生き ....
 
 
不安な気持ちでたまらない、と
夜、入院している父から電話があったので
病院まで行く
今日はリハビリ頑張りすぎて疲れちゃったんだね
そう言って落ち着くまで父の頭を撫でる

その帰 ....
「僕は生まれるまえから窓のない部屋に住みたかった。
 落日の骨は終わらない記号のなかに消えてしまった光の海へとかえってしまう。」


君は自分を求めない問いが何番目にあるのかを知っていたの ....
象が楽しげにリズムを刻む

涙を流しながら

体を揺らし


少女はあなたに言うのだ


「彼にはあなたが思うような強さや弱さや意味や価値はないのよ 客観的に見て」


象が ....
{引用=うずくまる。
からだの表面積をちいさくして
世の中の37%を遮断する。


わたしのまるいふくらみと
わたしのしろいふとももをくっつけて
ひとつ。にすると
やわらかな鼓動を感じ ....
わたしたち、結婚しました
うす桃色の踊るような文字と
着物姿で微笑みあう男女の写真


はがきを持つ指の腹から
じわりじわりとあったかさが
組織の中まで浸透してくる
温度の正体をはっき ....

明け方近くに咲く花をキスマークと名づけた
女の子の秘密を隠す紐は痕を残す。なまめかしく。


お酒を飲んだ赤ん坊が含んだ母親のたらちね
鈴の音が鳴り止まないのは赤ん坊の口内から脱 ....
ここに一脚の椅子があって

それは懐かしいにおいのする木製の小さな椅子
小学校の教室にあるような椅子
揺らすとかたかた音がした

そんな椅子にあなたは腰かけている
手には一冊の詩集
マ ....
じゃあ、こうしよう

あるロックスターが死んで、
その友人が彼のギターを天に掲げた瞬間をフイルムに納めたのは
「見えないよ」と怒鳴った、あの馬鹿だけだったてことで

5年、いや、10年後、 ....
誰も来ぬ道へたっても止まってる歩いた風の走った自分を


球場は斜めの光開始せず寝ころんだ床の行かずに死んだ


革命的この歌い手のふりはせずネック押さえて壊した夢を


尾崎豊 ....
大村 浩一さんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
硬度7- 瀬崎 虎 ...自由詩209-11-15
忘れられない言葉- 南波 瑠 ...散文(批評 ...20*09-11-13
療養生活- 笠原 ち ...携帯写真+ ...4*09-11-9
創書日和「鞄」_こころのカタチ- 逢坂桜自由詩309-11-2
グッドバイ- 虹村 凌自由詩4*09-10-28
創書日和「鞄の中のラブレター。」- 狠志自由詩1*09-10-27
嘆願とか- btrf自由詩109-10-27
笑う電車の中で- 虹村 凌自由詩5*09-10-27
動脈のような潮騒- ホロウ・ ...自由詩2*09-10-26
背中には向日葵- ことこ自由詩4*09-10-21
みちこ- 草野大悟自由詩2*09-10-21
不在の一脚- 古月自由詩6*09-10-20
夕暮れのあしあと- 吉岡ペペ ...自由詩1809-10-18
四行詩四態_<10>- nonya自由詩11*09-10-17
空を呼ぶ- 南波 瑠 ...自由詩22*09-10-14
がれきの工作- 《81》 ...自由詩12*09-10-13
ヌメリ- tutty自由詩109-10-8
すがるひと- 恋月 ぴ ...自由詩27*09-10-6
ぱっぱかはしる- とうどう ...自由詩809-10-2
プラスチック、マイナスチック- ゴースト ...自由詩8*09-9-30
- 虹村 凌自由詩5*09-9-28
ブランコ- たもつ自由詩3509-9-26
落日の骨- e.mei自由詩2709-9-23
何かがはじけたとしたら、それはきっと泡だ- 相田 九 ...自由詩3*09-9-18
うずく、まる。- 夏嶋 真 ...自由詩4909-9-17
ハレルヤ- あ。自由詩21*09-9-16
創書日和「紅」_じゅう。- ゆるこ自由詩509-9-13
ラヴなひと- 恋月 ぴ ...自由詩34*09-9-8
雨上がりの夜空に- id=5239散文(批評 ...309-8-31
夏を戻る- K.SATO短歌209-8-22

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67