{引用=〜スヌーピーの漫画に出てくる、黒髪の少女に〜 }


ルーシィ
わたしいま
あなたについて考えている

ルーシィ
わがままで
高慢ちきで
知ったかぶりで騒々しくて
野球だ ....
「よし、じゃあスモウを取ろう」

そう言うとそいつは泣いたままビックリした顔をしていたのですが、僕が強引に体育館へ引っ張ってゆくとスモウを取る決心をしたようでした。心の中がパンパンになって熱くなっ ....
真夜中の病室は
眠らぬ夜が吹き溜まり
ベッドを仕切るカーテンの網目から
そっと闇を窺っている


自由をいつか昔に失った体躯は
ケミカルなチューブの血管や食道が
もはや自らの一部と ....
心が肉のかたまりだったらよかったのに
ロースみたいなきれいな肉じゃなくて
内臓、モツみたいな
ぬめぬめしたモツミックス200?の

心が頭のなかにあるなんて、
あんなすかすかでプリンみたい ....
近づいて そしていつも消えて


わかっていながら
誰もいない部屋で待っていた
いつまでも

窓はちゃんとある
カーテンは少し分厚い
少しだけ外の空気が流れてくる

訪ねて来てく ....
風がたたいた
格子戸がまぶしい
瓦にすわる

しずかだ
ぞくぞくするものだから
風邪をひいたように思ったのだけれど
なんだ
背中に離婚届が貼り付いていたのか
ついでだから
その上から婚姻届も貼ってしまおう
少し温かくなるかもしれない

それ ....
待ち合わせに遅れそうな時
メールひとつで済ませてしまう
嘘っぱちの言い訳も
おたがいの顔が見えないから
罪の意識を感じずに誤魔化せる


どこへ行ったか
寂しがり屋の待ちぼうけ

 ....
秋はいいよね
ストーブは焚けない季節だから
おふとんの中
冬のおふとんはあったかすぎるから
パジャマのボタンを外して
背中に手を伸ばし合う
私の胸の脂肪は つぶれて横にはみ出る
私は君の ....
金魚の尻尾を
一匹ずつ
親指と人差し指とで
摘まんで
西の空へかざして
流れる空に赤を重ね見た

どうでもいいような思い出が
西の空へ吸い込まれ行く金魚の
開いたり閉じたり
開いた ....
足先の温みが一つ消える こんな夜は

君が 遠い目をするものだから 


私は 少し寂しくて

シャリ シャリ シャリと 梨を剥く


窓辺にもたれて 膿む月を

仰いで君は  ....
君が
一本一本はねてくれる
ラスイチの
ブレーカー
ONにして 



君が
消えてしまう
ろうそくがゆれた
消えそうだったから
両手で壁をつくる
やっぱりあつくて
ひとみのかたちで
すこしはなすと
ろうそくがゆれた
消えそうだったから
両手で壁をつくる
やっぱりあつくて
 ....
横のローリングでいつだって世界は回っているのだと知った

カニ歩き

電話ボックスに貼り付けてあった
未知の銀世界へ飛び出したいのは判るけど
10円玉も持ってなかったし
テレカはすでに蝉 ....
五億積まれる(それでもイヤ)

五億積まれた族

五億積まれ得る積まれぷりん

積まれ、プリン

五億積まれのこのこ

やって来る

五億積まれ損


奴は五りむじん
 ....
橙色の風が吹き
壁をめぐり
木々を螺旋に上下する
ふいに無数の猫になり
屋根の高さの季節を乱す


吐息が導く双つの手のひら
合うようで合わないはざまから
遠く見知ら ....
薄暗い軒先で
植えてもいないのに咲いている
高貴とは程遠い
紫の嫌な匂いを放つ花を
じっと 見ていた



「毒に彩られた花やね。」と教えてくれた
少女の丸くかがんだ背中から
 ....
(ここでは宇宙をスプと言います)
最前列右の左のスプを見た見たもの全て衛星で死亡



(ここでは宇宙をンと言います)
ンの声がロケット破壊しつくしてβ・γ線上の{ルビAir=アリア}
 ....
さよなら
を言いそびれたから
本当は帰りたくなんてなかった
日比谷線が
たくさんのさよならを詰めて
こうこうと光っていく

あの向こうへ行きたいな
苦しくなんてないけれど



 ....
特に何もない。今日僕があなたに語るべきことは特に何もない。あ
なたに語るべきことが何もなくてとても残念だ。明日また語るべき
ことがあればそれは残念ではなくなるが、あなたがいったいいつど ....
 小学校の、ニ、三年位の頃。どっちだったかすっかり忘れてしまったが、ある時担任の先生から、
「お母さん何の仕事しているの」
と言うような質問をされた。僕は当時から視力が悪く一番前の席順が定位置 ....
幼い頃のひとり遊びの記憶は
影となって私に纏わり
誰かを愛そうとするたびに
耳元で呪文を投げかける

楓の色づく様を
薄の頭をゆらす様を
人と分かち合うやすらぎを ....
低いオクターブで
朝を告げながら
高いところを
水が流れている
知らないあいだに またひとつ
季節をまたいでしまった


雲と空に距離が生じてゆく
そのすきまを
縫いながら、通過す ....
街を歩いていると
「幸せのために祈らせてください」
とか言うヤツが近づいてきたりする

オレは
「僕の方こそ祈らせてくださいますか?」
と言った

祈り合い合戦勃発

辛くも勝利
よく晴れた日
ハンガーに吊るして
自分を干してみる
きっと人はこのように
優しく干からびていくのだろう
水分も記憶も失いながら
+

鏡に向かって
笑う
そんな嘘
ばかり ....
改札口にて
お待ち申し上げております


行き先を
詮索したりはいたしません
どうぞ
ご安心を


あなたがここを
通過してゆく事実のみ
確かめさせて頂きたいのです ....
眠りは当局から支給される
月にいちど注文をすることになっている
私は主に スタンダードな「白の眠り」を注文する
けれどいつもおなじ眠りというのも
あじけない気がするので
やはりスタンダードな ....
海のそばの公園は芝生がまだ青くて、快晴、強い風
空の真ん中らへん、釣り針みたいな飛行機、光った

口をあけてみてた女の子、ぴょんと、跳びあがって

側転 側転 側転 側転 側転

芝生は ....
君は寝た振りが得意
わかっていてもウッカリ騙され
今朝もゴミ捨ては僕の役目


君は大人だから
分をわきまえているよね
僕はと言えば歳はくっても
燃える恋と燃えない恋の分別さえ
未だ ....
ツリーのてっぺんの星を100万個にひとつ、ほんとうに願いがかなうものに取りかえる仕事です。


王子様の先回りをして解毒剤を吹き矢で姫の首筋に突き刺す仕事です。


日々の生活のアクセ ....
大村 浩一さんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ルーシィ- 汐見ハル自由詩13*05-10-29
- ヤギ散文(批評 ...3*05-10-29
朝を待つラブソング- 銀猫自由詩9+*05-10-28
心はお肉- k o u j i * ...自由詩7*05-10-28
ドアを叩いて消える- 自由詩3*05-10-28
黎明- 米倉瑠学自由詩305-10-27
風邪流行ってます- tonpekep自由詩28*05-10-25
待ちぼうけ- 恋月 ぴ ...自由詩30+*05-10-25
おふとんのとり- たちばな ...自由詩605-10-24
赤_(に)- 容子自由詩405-10-23
なし- しらいし ...自由詩15*05-10-23
ブレーカー- 米倉瑠学未詩・独白3*05-10-22
少女- 米倉瑠学自由詩4+*05-10-21
だんせつ。- 示唆ウゲ ...自由詩105-10-21
五億積まれて- 第二次テ ...自由詩2*05-10-21
街と光- 木立 悟自由詩905-10-20
自然治癒- 千月 話 ...自由詩25*05-10-19
ここでは宇宙を- ふるる短歌50*05-10-19
本当に出て行くのならばドアからでなくてもいい- ピッピ自由詩1205-10-17
Y/M- Monk散文(批評 ...12*05-10-16
ホステスの母- 日雇いく ...散文(批評 ...15*05-10-10
風葬- 落合朱美自由詩42*05-10-8
流れてく、頭上の、- 望月 ゆ ...自由詩22+05-10-6
祈り- マスイジ ...自由詩7+*05-10-6
小詩集「書置き」(三十一〜四十)- たもつ自由詩1705-10-6
改札口にて- 千波 一 ...自由詩41*05-10-6
眠りのシステム- 塔野夏子自由詩35*05-10-5
日曜日- エズミ自由詩505-10-4
恋の捨て方- 恋月 ぴ ...自由詩32*05-10-4
仕事- Monk自由詩15+05-10-4

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