僕の寝室には
フランケンシュタインがいる
扉は閉まってる
音は無い

水辺で
鳥達と遊んでた
踊ったり
歌ったり
戯れてた

ピートは言うんだ
アレは頭がおかしいだけだって
 ....
薄暗い放課後の理科実験室で
やさしさの裏側を顕微鏡で覗いている
数名の男子が抱く女子への幻想があるかもしれなくて
もしくはどこか悲観的に
いくばくもない生命のおわりが映るような気もして
 ....
{引用=さよなら}
無機質な電話の切断音が耳を突く。

彼の優しい声音を思い出しながら その最後の一言を口の中で反復する。
ふと 喉の奥で焼け焦げるような熱を感じた。
痛い。 こぽり。 溢れ ....
私かて10年前の文章を発表したくなる気分のときはある。そして実際にお蔵から引っ張り出してきたこともある。しかしいまそんなことやろうとは思わない。そんなまどろっこしいことやってられっか。世の中はすでに変 .... 「未明」に、誰もいない路上で、まだ雪にな
ることのない冷たい雨を浴びて、不十分な「
存在感」を薄く薄く展ばし、かつ儚いその「
光」を凪いだ海面のように留めながら、生き
死になどついぞ関係な ....
初出:2000年「詩人専用シナプス」


 ヒマな時によく、詩のサイト巡りをする。ちょっと前まではwebringの営業のために、投稿コーナーのあるサイトを見て回ってた。Googleという検索サイ ....
蕾はからだの陰毛だった

植物なのに欲情していた

ど真ん中に咲いた花びら

きみが探していた絵本を

いつもぼくも探していた


きみは町の図書館で

その絵本を見つけた

明日からなにを

ぼくは ....
               100417




並が、7
並が、8
並が良いと、
3が、
吠える朝

大神
オオカミ
おおがみ
頬白が通り過ぎる海原に日が照る
 ....
悲しくて、哀しくて。
ふいに零れた涙には、その悲しみと哀しみが含まれていた。

だが、それに気付いたときには、既に時は遅く。
慌てて捕まえようと手を伸ばすも、僕の涙は排水溝に流れ落ちてしま ....
 
 
死にかけた
山で吹雪の
向こうには
斉藤の部屋
の灯りがある
 
 
てんてんつるてん
てんころりん

咲くや香るや 花の町
川流れ行く その上を
薄桃色に 染めてゆく

花びら 花びら
さーらりん

もうし、もうし 旅の人
冬の終わりを 見やしゃ ....
{引用=
のそり。枝垂れすぎた桜が、穴開きブロック塀の上を跨ぐようにして、地面に口づけをしている。ような格好で、あたしの方にお辞儀をしている。薄桃色の、明るい、花色。雨上がりの陽に触れてそれは、どこ ....
セットの中の港は、別の映画の城塞都市が映り込まないように
南の湾頭に作られていた。
粗末な麻の半袖を着た少年が靴磨きの練習をしている横で
ドレスを着た女の子が心配そうに台本を眺めている。
 ....
 運動会に
 宇宙船の円盤が降りてくる
 
 雲一つ無い快晴の空に
 組み体操の人々の束が
 何らかのメッセージを
 送っていたのかもしれなかった

 しか ....
小学生のころ正義帳なるものをつくった

表紙には宇宙に浮かんだ地球の絵を描いた

その絵のうえの余白に、せいぎちょう、と記した

1ページめにはまず、せいぎのるーる、五箇条を書いた

あの頃といまも考 ....
 引用は AtoZ氏 の投稿、「詩人は原点に帰れ」より。「『自動筆記』」という言葉についての氏の限定的な使用法については、敢えて無視させて頂いています。


**********


>ま ....
「敗者にかける言葉はない」

というが、誰か権威のある人の名言をそのまま自分の思考や考えに導入しているようでは、その人は単に記号にしがみついて自分を正当化しているだけの臆病な人間だ。
本人は臆病 ....
 ここのところ、詩をやることに少し疲れている。詩を書くことに、ではない。詩をやることにだ。詩を書くだけなら、いつでもそういう気持ちになることは出来る(もっとも、僕の場合は気分屋で、おまけに面倒臭がりの ....   ↑      ←       ←        ←       ←   



私はぼんやりした人である
だから空へ登って行きたいと願う 手段は問わない            ↑   ....
今日もまた自ら雲海にダイブ
破戒の名人または根性無し
破瓜した子が墓に入る
殺人的快楽、結晶になる
この世は蛆も湧きに湧き
ハードスペックなモード、達観の幹
から千匹超の大蛇とガンジャ
 ....
あおい蕾が
春の嵐にぽきん、と折れて
公園のくずかごに捨てられている



花の命のありかがわからなくて
こわごわ抱いて家に帰る



光に翳すと
やわらぎながら
ほどけてゆく部屋



輪郭をも ....
じん じん
蠢いているんだろう
いや、生きている、それ。

わたしのあしにいまだにすみついていたしろへびにあいかわらずなまえはつけてやっていない



ヒューズがとんだ
耳元 ....
生意気な
口が
ひとりでに
言葉を
吐いたので

取り返しのつかない言葉だったりするので

煙突の上で
とにかく待った
雨が降る
六月には街では
雨を受け入れる用意 ....
眠ることが
一歩だけ死に近づく
行為だとすると

波打ち際で波と遊ぶように
一歩近づいては後ろに跳びはねて

睡眠ごっこしよう
{引用=

強力に肥大化された
扁桃腺状の
点々をたどって
歩いていく僕は小さく小さくくすんでいく
くすみきって泡になったら僕らは
母親と同体化するだろう
同体化した母の指が刃物を握る ....
手の中に誰が居るのか自分には


太陽の凝視する海死にかける


心へと刺したストロー吸い込まれ


ベルベットアンダーグラウンドわからねえ


胃の魚の蛸の目の日の白の口
 ....
 
 
桜の花びらに見えましたが
それはお墓でした
とても小さな墓石でした
とても小さな人が
入っているのだと思いました
ところどころ緑に苔むして
たしかにそれでも
桜の花びらに見え ....
1.対位するものから浮遊する散文

私は歩いていた
標識のない道であった
ときに景色が
逆に流れる場所がある
見知らぬ森
        (『道標』より)

 散文の特徴の一つとして ....
障害者の弟がいる。
障害者の弟って、恥ずかしい。
昔から思ってきた。考えないようにしてきた。
消極的ではあるが今、正面に立つ。

障害者は当然、馬鹿にされる。子供の無邪気さは残酷で、仲間外れ ....
どういう仕組みか知らないが
ペットボトルに羽虫がいた
難儀な自殺と考えた
助けようとも感じたが
入り口は小さいし
はさみで切るのも億劫だ

干からびたボトルを放置していた
という点
 ....
大村 浩一さんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
フランケンシュタイン- Oz自由詩410-4-23
やさしさの裏側- かんな自由詩21*10-4-23
清純エゴイスト- 愛心自由詩5*10-4-22
機は熟している、はずなんだけど。- 佐々宝砂散文(批評 ...5*10-4-21
「未明」に- tomoaki.t自由詩4*10-4-20
詩歴について。- いとう散文(批評 ...32*10-4-20
絵本なき世界- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...310-4-19
海を渡る狼- あおば自由詩5*10-4-19
僕の涙。- 敬語自由詩3*10-4-19
斉藤の部屋- 小川 葉短歌510-4-19
織音(おりね)- nick自由詩2*10-4-19
春のまぼろし- 黒木みー ...自由詩1010-4-17
サンタバーバラ- mizunomadoka自由詩510-4-15
モンスタ—- ヨルノテ ...自由詩310-4-15
せいぎのるーる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...24+*10-4-14
それは違うのではないでしょうか?──ぽえりんこ大会参加への第 ...- 藪木二郎散文(批評 ...310-4-13
走り書きメモ- 結城 森 ...散文(批評 ...2*10-4-13
詩をたたきのめす- 岡部淳太 ...散文(批評 ...7+10-4-12
それで、いいのだ____- salco自由詩14+*10-4-10
エセトシンゼンビ- ぽこぽこ ...自由詩2*10-4-9
- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...29+*10-4-9
こくはつします。- あぐり自由詩7*10-4-8
六月に僕は旗を振ったりもする- うめぜき自由詩9*10-4-8
眠り- 佐藤伊織自由詩410-4-7
くすんでないくすんでないくすんでないぞ- 真島正人自由詩3*10-4-7
堤防の落書き- 番田 俳句410-4-5
童話(おやすみなさい)- たもつ自由詩1710-4-5
笹野裕子「今年の夏」をめぐって- 葉leaf散文(批評 ...1*10-4-5
手付かずの未来- ぽこぽこ ...自由詩5*10-4-4
がらんどう- 佐々木妖 ...自由詩9*10-4-4

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