夜風がゆるく吹いていた

さくらが銀河のようだった

カップルが一組

川向こうのベンチに座っていた

僕たちはすこし道に迷ったようだ

たまに肘があたる

あてどない人生が
 ....
月曜日
地面に並べられた各種弾頭のことを考える
打ち上げられたスペースシャトルの存在を信じながら
リリシストたちの高い志をリスペクトし
雨上がりのひんやりとしたゼリーのような空気の中を  ....
お腹が空いて動けないよぉ

「どないしてん?」

あっ アソパンマン

「まいど アソパンマンでっせ」

お腹が減って動けないんだ

「ほな 救急車呼んだるわ」

えっ あの  ....
いまさらだが現代詩フォーラムから水在らあらあがいなくなった理由を聞いた。
つまらなかった。
彼が叩かれる理由、彼の詩であったり、女関係であったりは本当に彼の本質にとってはどうでもいいことに違いなか ....
どれほどの
命を生きたか
はかる物差しはなかった

命をかけたものの
値打ちについても
同じだった

机には
首の取れた
犬の貯金箱が転がっていた

こどもに死なれた父親は
 ....
木蓮はほどけて

黄いろい死斑を散らせていた

桜の木々は赤く汚れて

ところどころに

灰いろのピンクを零していた


季節はひとつを終わらせ

ひとつを始めてゆくというの ....
低いビルのレモン色の入口に

革ジャンにジーンズの女がたっている

マッサージどですか、

日本人ではないイントネーション

暗いオレンジ色の部屋で

中華系のバラードを聴きながら ....
むすばれゆく 点と線

十年前のわたしを
いまのわたしに結んだのは血

いまのわたしを
百年後のわたしへ結ぶのは
思い出

なんてどうでもいい期待


では
千年後のわたしへ ....
人んちの猫を
眺めるのはいいな

溜息で吹き飛ぶ薄給だというのに
ある日袋がずっしり重くて
慌ただしくぶちまけて
猫がキョトンと転がったら
がっかりしてもいいな

孤独という状態を
 ....
彼女は診察を受けにいった

ひさしぶりで居心地がわるかった

昼食べてるとき、わーってなった

おかあさんも先生と話をした

電話の相手はだれ?

先生は応援してくれると言った
 ....
階段をふみはずしたとたん
ガラガラと足元からくずれていく
ころがる立方体
白い平面につぎつぎと映る画面
バラバラになったコラージュのような
アナタの顔が散らばる


ダウンロードしよう ....
 
僕の頭の上に
女王様が巣をつくった
重みに耐えていると
紅茶の良い香りがする
きっと紅茶を飲んでるんだろう
「まあ、きれい」
きれいなものは誰が見てもきれいだ
僕はずっと
死んだ ....
出口に中指を添え
Tシャツとジャージ 石鹸に座ってよろめく

壁を蹴ると滲む 気化した感情
昨日の雨は冷たかったが
雨上がりを見逃してしまった

窓を打つ音は
雨後雨と報じる
曇りガ ....
春、という実感もないまま
海を泳ぐ
わずかに持ちあがった
二の腕から滴る光に
戸惑う
掻き寄せるものは
どれも曖昧な痛みばかりで

だいじょうぶ、と
支える声は
生え変わったばかり ....
赤い鉄筋の橋をわたり
360度くるりとまわる
軸足がずれてよろけても
雨上がりの空は青い

駅前のカフェで
正面に座る人を見つめた
睫毛の長さと
指の節の太さ
あと首筋の香り

 ....
いつも同じものを追い求めていると
歩行者天国で迷子になってしまう
だから、星を見に行こう

道をさがすのは、やめようか
船乗りのように六分儀とコンパスだけで
最初の一歩、方向を決めてみ ....
四角い仕切りから踊ったままの少女サークルへ

供物の書開く度開く音疼く疼く寺院

接続部位死ねば友の思考に割り込む糧

湿布の群が河となり流れる岩沿い

市が粒に見える坂の天辺から粒
 ....
東口を出た歩道橋に 
一人立つ 
目の見えない 
フルート吹きの奏でる 
あめーじんぐぐれいすの 
音色を前に 

手押し車の老婆は通りすぎ 
土産袋を持ったサラリーマンは通りすぎ 
 ....
春雨の降る午後 
私は一人傘を差し 
無数の蕾が開き始める 
桜並木の道を往く 

三っつ目の信号を曲がり 
学校に沿う坂を下ると 
傘を差す 
君の母が立っており 
喪服の私は頭を ....
体のパーツを 四角い画用紙に敷き詰めて 新しい駅弁を作っている
髪の毛はスパゲッティ
腕はエビフライ
足は大根やら人参やら 和風の煮物
胴体部分はラザニア
爪や歯は 歯応えのある 沢庵や福神 ....
 ウォッカ、テキーラ、スピリッツ、宙をひ
と呑み五臓六腑にスペースシップ。酔いが回
れば漕ぎ出して、あてもないのに宇宙探索。
隣の星雲きれいだけれど、今夜のお宿に ....
いくつもの読点で、あなたを区切って
体内へと運ぶ


元のカタチを、思いだすこともできないくらいに
細切れに、咀嚼していく
小指の爪から、過日の砂が落ちて
潮の匂いがした


 ....
コピー機の隣に
幼なじみが立っていた
靴を片方なくしてしまったと
挿絵のように
静かに泣いていた

右手を左手首のあたりに添えるしぐさは
昔と同じ感じだった
野で摘んできた白い花を ....
そこに穴がある限り     空は飛ぶ        有名なJumperを退けて
 空は飛ぶ        有名なJumperを退けて 空は溶ける     
有名なJumperを退けて 空は溶ける  ....
なんだかこぎ疲れたから
ちょっと立ち止り休んでみる
無理してこがなくとも良いのだと
あなたは諭してくれたけど
途中でやめるなんてことできなくて

意固地になんかなっていないよ
こぎ続ける ....
飛ぶ鳥はとても軽いのだということを
わたしはときどき忘れる
飛ぶために鳥が捨て去ったものの重さを
わたしはときどき忘れる

鳥の骨は細く軽く
すきまだらけで脆いということを
150kg超 ....
タイトルに「あなた」なんて使って気恥ずかしいのですが、
なんかそういう気分なので(笑)。

さて。
蘭の会(http://www.orchidclub.net/)の「ふみばこ」というコーナーに ....
もつ煮込み屋で
黒ホッピーと
さんまを食べる

このはらわたをねえ
日本酒で食べたらおいしいんだよね
それだったら、日本酒、たのめばいいじゃないですか
そうだねえ
そうなんだけどねえ
 ....
一年生手を挙げるクルブシだけが覚えてるハーメルンの笛


前髪をピキンピキン切ってゆくハサミ歩き出す水たまり春


球体関節人魚のたましい夜中タマゴはつるりと剥ける ....
 
父は毎日仕事で帰りが遅く
平日は構ってもらえなかった
父は日曜日になるとキャッチボールをしたがり
僕はよく公園に連れて行かれた
普段からあまり活発な方ではなかったので
あまり楽しくはな ....
大村 浩一さんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
銀河- 吉岡ペペ ...自由詩2208-4-3
チベットに自由を!!- モリマサ ...自由詩1108-4-2
小顔化_アソパンマン- 北大路京 ...自由詩16*08-4-1
水在らあらあが現代詩フォーラムで書かない理由をいまさら聞いた ...- イダヅカ ...散文(批評 ...4*08-3-30
のざらし- 宇宿一成自由詩108-3-29
春の切実- 吉岡ペペ ...自由詩1108-3-29
風俗小説- 吉岡ペペ ...自由詩108-3-28
点と線- 餅月兎自由詩2*08-3-27
T字路- 佐々木妖 ...自由詩28*08-3-27
ヒーロー- 吉岡ペペ ...自由詩308-3-27
コラージュ- 渡 ひろ ...自由詩15*08-3-26
景色- たもつ自由詩1408-3-26
雨のち- 佐々木妖 ...自由詩13*08-3-26
春のクロール- 佐野権太自由詩22*08-3-26
冷めたカフェラテ- naru自由詩608-3-26
ほしをみにいこう- たりぽん ...自由詩4+*08-3-26
清音とまがりくるもの- 黒川排除 ...川柳408-3-25
五線譜の橋__- 服部 剛自由詩17*08-3-24
春雨の午後_- 服部 剛自由詩18*08-3-24
停滞する為のイベント- 狩心自由詩6*08-3-23
「_五臓六腑にスペースシップ。_」- PULL.自由詩2*08-3-22
カニバリズム- 望月 ゆ ...自由詩43*08-3-22
挿絵- たもつ自由詩1208-3-22
子供達を惹き付ける童話に意味は無い- 狩心自由詩4+*08-3-22
ゆっちゃりなひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*08-3-20
軽さへのあこがれ- 佐々宝砂自由詩44+*08-3-18
詩という“表現”を選んだあなたへ- いとう散文(批評 ...59+*08-3-17
さんま- 夏野雨自由詩57+*08-3-15
【短歌祭参加作品】「歌を忘れりゃ新品ってコト♪」- ふるる短歌11*08-3-15
卒業式- たもつ自由詩26*08-3-15

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