電車の中で
立ち上がる女の人
意識は遅れて到着する
駅を降りるんだ
立っているわたし
気付かず
立ち上がる女の
すいません
という

肩が押し上げられる
そして気付く
女 ....
母親会議がはじまった

二人だけでもいけない
三人でもいけない

女が
四人以上集まっては
いけないと思う

二人がいい場合もある
一人のほうが良い場合もある

私は

家 ....
初出:
ウエノポエトリカンジャム3 公式パンフレット「Iu(イウ)」(2005年夏)
(http://www.upj.jp/)
「詩なんかよく知らない人にネットの詩について伝えるメッ ....
遠くにいる人を想っている

列車は夜の手のひらをすべるように過ぎてゆく
舞い落ちる雪はその速度に蹴散らされて
散らされた後たいへん静かになり
静かに舞い落ちて
舞い落ちて
落ちて
落ち ....
続いてほほえましいニュースです
今日、O市P区Aヶ丘のI幼稚園へ
サンタクロースがおっぱいのプレゼントにやってきました
一人一人におっぱいが手渡されると、園児たちは大喜びで
かけまわったり、重 ....
さようなら さみしかった世界
忙しいたましいたちが
3丁目のスクランブル交差点の上をやたらゆきかう
空耳のクリスマスソング

誰もたすけたりできないな
とかいう目でみたから世界は
「誰か ....
たくさんの言葉が時の中でゆれて

小さく揺れる
今を遠くに

ただ なんとなく

繰り返されても

流れるように雲はゆうんらり
走るように子供はすやすや

轍の懐かしいときは ....
水に姿と色を浮かべ
二枚の白い布をひたして
染まるもの染まらぬもの
ただそのままを見つめている


渇いた指で手のひらに
水がほしいと幾度も書くとき
空をまわりつづける葉は ....
海に落とした万華鏡
ゆらゆら沈んでゆく

閉じ込めたはずの
いくつもの輝き
永遠と信じてた

哀しみの水圧に耐えかねた、刹那
万華鏡は音もなく弾け
また
とろり、とろり

もう ....
包丁が俎板をぶち割った午後
ゲームは終った
骨の砕ける音を聞きながら
排水溝の隙間に汚物を突っ込め
次々と店に行き輝く砂地に尿をぶちまけろ

栄養ってなんだ?

明るい青ってなんだ?
 ....
ピカピカの靴は汚れると思ったからすぐに下駄箱へしまった

思いついた嘘は嫌われるのが怖いからすぐに引き出しへ詰め込んだ

毎日毎日僕はあらゆるものをしまっている

しまっておかないと溢れ出 ....
デパートの八階ひな人形売り場
小さいのが欲しいなあと思って行くと大きいものばかり
良く見ると「ベルばらひな人形」なんかあって
「オスカルとアンドレ」
「マリーアントワネットとフェルゼン」
へ ....
満水の夜に
感覚をとぎすませながら
無数の魚が泳いでいる
距離と、位置と、
上昇する体温と、
そういうものを
止めてしまわないように


蛇口に口をつけて
あふれ出すカルキを吸うと ....
夢から紡いだ淡い期待を束ね
双の棒針で器用に操る
操る毎に淡い期待は確かな予兆に変わり
なまめかしく揺らめいて
蠢いて
少女は艶やかな女人となる


月の満ち欠けを赤い細布で数え
確 ....
吐き出したくてたまらない
感情が
弱さのために
置き去りにされていく

そうして自身は守られている


紛らわす娯楽が
今は溢れていて
でも何かが残る
痛みの無いかさぶたのように ....
君にとって次の場所が
楽しい場所になるのか
厳しい場所になるのか
まだわからないけれど

君ならなんとかするはずだよね

見送られるよりも
見送るほうがいい

君の姿が見えなくなっ ....
消えたイメージ

もうそこには
いられない
あたたかい
わたしたちの胸には
消え残る
スケープ
展望の
ささやかな
望みだけがある
のだろうか?

白鳥が舞う
山の端を
 ....
語る言葉を失ったとき
心に入ってくるのは
天使か
悪魔か

脳内から蜜のようにとろけだす
他人はただ見てうなずいている
私の言葉でない
何かに

流れ出した言葉は
時流という川に ....
お父さんにじゅうりんされて
きもちいいとおもったことが
いちどでもあるこどもたちが
おとなになって かいた詩が
ポエムから追放されて
どこにも国がない


戦車をのりもののようにのりこ ....
顔のない 男
惨めな 排便
垂れ流しながら
走り去る
九州から 北陸まで

官能の穴の中には
傲慢さが 隠れているのに

それでも
顔のない 男は
惨めな 放尿を
辺りに 散ら ....
死んだネコを抱いてまちを歩いた

ひっく

具合の悪いかげたちがのびたりちぢんだりを繰り返している


ひっく

おりの中のサルたちとその腕が地面から離れていく

水槽の中のイソ ....
必死に押す
相手の目を見ながら
必死に押す

動け
変われ
スイッチ。
スイッチ。

必死に押している
相手の目を見ながら
必死に、押している。

どう?
どう?
どう? ....
日が昇って
息を延長してとどきそうな空は
その端を薄ピンク色にふるわせ
面倒を散らかしたまま押しやってしまう

力の限り力を抜いて
今日だか明日だかわからない日の午後から ....
あなたがそこにいてくれると思うだけで
あたしはここにいようと思うことができる

風が強くなってもいいの
雨ばかりの日々になってもいいの

あなたがまたあたしの目の前に来て
ちゃんとい ....
きみが目を閉じても風は草原を夜空を海を旅してまはる








涸れてゆく泉にきみの瑠璃色の絶唱とわに不滅の予感


雨の駅、雨のバス停、雨の庭。きみが ....
ぼこぼこ
ぼこぼこ
追いついてごらん
彼らは、夜の隙間を探しに行った
そこには、理由などなかったのだ

通過。通過始まる
無くなる、無くなるをはじめる空

ぼこぼこ
ぼこぼこ
足 ....
うたに吾たすけらること
多々ありて虚空の中の琴を奏でる    
     
聴くことをわすれないでと
師がいいしことの意味をば 問い直してみる   

音楽とは虚空の中にこそありて 
ひ ....
スタート!
の合図と共に世界についた火は一気に燃え広がって

ただまばゆいばかりのこうけいに
ボクらはげらげらわらっていたね




スタート、
の合図とともに音もなく箱から飛び出 ....
(1) 予兆

パソコンがどうもいつもと違う音、カラカラカラと変な音を立てていたら

・パソコンの寿命が間近
・良くないことの前兆
・中のハムスターが暴れている

のどれか。ハムスター ....
毛羽立っているのも気にせずに
永遠に着古してしまいそうだから
新しいジャージを買ってあげよう
うんと肌触りのいいやつを

味付けの配分がわからなくなって
調理器の前でしかめ面をするので
 ....
大村 浩一さんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わたしは通路- 石川和広自由詩5*05-12-19
会議- 蒼木りん未詩・独白305-12-19
Hello----,Hello----._私たちは、つながっ ...- いとう散文(批評 ...4105-12-19
遠くにいる- ふるる自由詩37*05-12-18
おっぱいばんざい- ヤギ未詩・独白9*05-12-18
メリークリスマスミスタージェンキンズ- モリマサ ...自由詩17+*05-12-16
たゆ- はらだよ ...自由詩105-12-15
午後と彩水- 木立 悟自由詩405-12-15
空っぽの万華鏡- 佐野権太自由詩6+*05-12-13
すべて青く- チアーヌ自由詩405-12-12
三日月が山に沈んだ朝目覚めた夜- 大城 小 ...自由詩205-12-12
千切れる- チアーヌ自由詩105-12-12
夜明けの水位- 望月 ゆ ...自由詩57*05-12-10
手毬唄- 恋月 ぴ ...自由詩12*05-12-9
一つにならない- 自由詩7+*05-12-9
次の場所- とびまる ...未詩・独白3*05-12-7
ねじれていたい- 石川和広自由詩5*05-12-6
- 岡村明子自由詩205-12-5
ポエムの国- モリマサ ...自由詩28+*05-12-1
下品_顔_言動- 奥津 強自由詩405-12-1
死んだネコを抱いて- モリマサ ...自由詩15*05-12-1
りもこん- かぜきり自由詩2*05-11-30
午前5時はまぼろしのように- nm6自由詩6+05-11-30
ここにいるから- とびまる ...自由詩1*05-11-29
不和誘導- 本木はじ ...短歌32+05-11-26
ぼこぼこ- aaa and bbc自由詩2*05-11-25
響けウタ。___- すぬかん ...短歌205-11-24
スタート、スタート、- tondemon自由詩1*05-11-23
廃棄文章_#01- Monk散文(批評 ...1005-11-23
彼女- ナオ自由詩4*05-11-23

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