物心ついてから
ひとりだという気持ちが強い

家族や友人や物や時間
のあるなしに関係なく
ただ自分の癖として
ひとりだという気持ちが強い

楽しい場所にいても
好きな人の隣にいても
 ....
秋葉原電気街
                  2008年11月02日

風邪気味だったが、気が急いて並四ラジオの部品を求めに秋葉原電気街口を降りて、総武線ガード下にあるラジオストアの2階の ....
夫がいる週末は楽しいから
なんにもない平日を
早送りする

だけど、今夜は
夫が
携帯電話と間違えて
リモコンを持って行ってしまった



夕飯を食べる時間に
夫がいないので
 ....
トリコロールカラーを織り混ぜた不協和音が
螺旋状に響く午前2時
F♯dimとB♭7がクロスした地点に
ジンジャーエールを凍らせたような結晶が生まれる
そう、今わたしの左の腰に小さな氷山が突き出 ....
去年の3月から始めた投稿もちょうど1年が
過ぎて投稿数を数えたら108で図った訳で
もないのに煩悩の数に一致して確かにポイン
トに一喜一憂したりいつの間にか自分らしい
と感じるモノに逃げたりし ....
{引用=――続・The Poetic Stigma}



 こんにちは。
 こんにちは。
 僕たちは呼びかける。呼びつづける。誰に向かってなのか、何に向かってなのか、僕たちにもわからない ....
今日はもう眠ることにする
クリスマスパーティーに参加できた けれど
完全を知らされた 太陽に
だけど博士は憧れた なれていないそれを

楽しいことになっている
錯覚した海水だった しかし
 ....
年をとる、っていうことが、
リアルに想像できない

ランプの光がゆるい喫茶店で
丸太造りの壁にもたれかかってて
木の息遣いを感じる、と
あなたは言った

色艶はニスで光って
皮 ....
もちろん全ての詩についての論と同じようにこれは、私にとっての詩の書き方に違いありません。全ての詩についての論と同じようにイデオロギーであることは否定できませんし、多分違う書き方もあるでしょう。

 ....
しゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわ

山奥の合掌造りで
祖母は暮らしていた
冬は深い雪に閉ざされ
ひっそりと
何もないところだった

祖母がまだ少女だった頃
屋根裏では
蚕を飼っ ....
時計屋さんって
何を売ってる?
もちろん時計を
売っている

時計と一緒に
何を売ってる?
時間じゃなくて
時刻かな

とどめておけないものに
名づける
時刻も
ことばの秘密 ....
一昨日の朝食で
僕の耳に
ピーナツバターを
こびりつかせたまま
サニーレタスと一緒に
皿の隅っこに追いやったのは
誰だ

昨日の朝食で
僕の耳を
ホットミルクに
浸しこんだま ....
今月の「ぽえとりー劇場」のオープニングでは、 
一年前に世を去った詩友の快晴君に 
生前Ben’sCafeで会った時にもらった 
ホチキスで束ねた詩集から二篇の詩を朗読しました。 

 ....
僕は切符を買うよ
いつもと同じ場所にむかう
日めくりをちぎるときに
忘れてしまうだろう、今日だから

僕は切符を買うよ
四十九枚の十円玉を投げ入れて
光るボタンで行ける場所
誰もが辿れ ....
昨日が、夜の中で解体されていく



肉体だけを、濡れた風がばらばらにして
過ぎ去り、それでもまだ鼓動は 宿る



わたしが必要としているものは
わたしの内部の、底辺にあって
 ....
笑ってくれていたらいいな
そのほうが一日の変わり目
にじまないでいられるから

吠えるCALL
急いで階段等を
駆け降りるぼく
残した夜に進化

キャッチして明日の手
前後に揺れて ....
マグネチックスピーカー 分解・修理・試聴


                              2008年10月17日07:40
分解
眺めていても始まらないので、昨夜、コ ....
 
 
石積みの朝
陸橋はその歪んだ影を
路面に落とし
昨日までの工程を語り終えると
あなたは静かに
最後の生理を迎えるのだった
 
+
 
足音が擦り切れていく
あなたにとっ ....
きみが帰ってこないあの日から
砂時計の砂はさかさまにこぼれて、こぼれて、
しだいに、ちいさな子供になってしまう、夜
遠くで、つぶやくきみの言葉が、わたしの名前だといい


そんなふうにして ....
キーボードの手を止めて
受話器を上げる

懐かしい声が僕に呼びかける
同じ社宅に住んでいた近所の小母さん

親父にきた年賀状の返礼に
僕が出した寒中見舞いを見て
驚いて電話をしてきたら ....
君は歩いてゆく
お気に入りのハットをかぶって
お気に入りの傘を片手に
街の路を 野辺の道を 森の径を

誰かに出会うと
とまどったような ためらったような
微笑みと共に挨拶を交わす
そ ....
{引用=
 どんなことばも拒絶して、きみは一心に運命の壁を叩いている。その運命の意味 をきみは知らない。だが、きみの心は叩くことを命じる。それが、心の意味であるかのように。


 悲劇はいつも ....
<付喪神 (つくもがみ) 三体>




どこか


ここではないどこかへ
自分探しの旅に出た君が
改札口をすり抜ける頃には
自分は自宅で留守番している
ここではないどこかで
 ....
お前と俺とは
繋がった
ビクンと
震える
指先に
伝わる
激しくのたうつ姿
伝わる
肢体の中を流れる
血流の躍動

   波がもうたら
      絞り込まれる

   波 ....
みかけよりでも あなたよりでもなく
もっと もっと傷んでいる

時計が逆に回ったら

そんなわがままは認めないでしょ
てあつい擁護 透明なハグに2・3の約束

別に手放さないよ
他に ....
ねえ、ごめん、
なさい目の痛みがないのは、
まっすぐ見た、見て、いる、はずなのに。

ある、ひ、かり、に、
踊るように広がって、白く、
飛んでいる、魔法、に、なって、
触れたもの全部 ....
 
そらのどこ
とぼくがたずねると
きみは
そらのとこ
とこたえるのだった

だからぼくはまた
そらのどこよ
とたずねてしまうからきみは
そらのとこよ
とこたえつづける
いつま ....
夏の午後 影は濃く
姿勢の正しいあなた
まっすぐにねむる
貝殻のボタン
ひとつ失ったまま

くんと伸ばしたつま先から
夏が逃げてゆく
砂がはらりと落ちる
そして落ち続ける

傾い ....
                090217




雉が鳩になったから
3分割して分ける

重量比が等しい
3分以内で平らげる

御国なまりを残して
退散す ....
東京タワーに陽が刺さる時分に煌々と輝く
窓から漏れる明かり 色とりどりの街灯 魅惑のネオン
徹底的に破壊的に光の砲撃は闇に報復する
茜色の夕雲はつかの間の闇の扉であった
それは遠い遠い昔話
 ....
大村 浩一さんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひとり- ふるる自由詩6*09-3-2
並四日記_その4_秋葉原電気街- あおば散文(批評 ...5*09-3-2
リモコン- 小原あき自由詩33+*09-3-2
OUTSIDER- 渡 ひろ ...自由詩17*09-3-2
溢れ出ようとするモノに言葉は追い付けない- kauz ...自由詩9*09-3-1
非在のかたち- 岡部淳太 ...散文(批評 ...409-2-28
博士の冬- K.SATO自由詩209-2-28
アンティーク、アンティーク- れつら自由詩209-2-27
3時間で詩集の感想を書く方法- イダヅカ ...散文(批評 ...7+*09-2-27
ふるえる糸- ことこ自由詩16*09-2-26
時計屋さん時計- 小池房枝自由詩409-2-26
王様の耳はパンの耳- nonya自由詩16*09-2-26
風になった友からの伝言_- 服部 剛散文(批評 ...509-2-26
僕は切符を買うよ- たりぽん ...自由詩16*09-2-26
リ/バース- 望月 ゆ ...自由詩31*09-2-25
日付変更線- 唐草フウ自由詩5*09-2-25
並四日記_その2_マグネチックスピーカーの分解、修理、試聴、 ...- あおば散文(批評 ...5*09-2-25
工程- たもつ自由詩2209-2-24
いくつもの、夜を越えて- さくら自由詩29*09-2-24
午後八時に鳴る電話- kauz ...自由詩5*09-2-23
歩行者- 塔野夏子自由詩4*09-2-21
意味についての断章_- るか自由詩7*09-2-19
百鬼詩拾遺_<1>- nonya自由詩5*09-2-18
船酔い2009型- 北村 守 ...自由詩4*09-2-18
もっと傷んでいる- ヤオハチ自由詩109-2-18
フレア- れつら自由詩3*09-2-18
そらのとこ- 小川 葉自由詩1009-2-18
貝殻のボタン- ふるる自由詩27*09-2-18
キジバト(ヤマバト)- あおば自由詩1+*09-2-17
light_the_light- 紫音自由詩5*09-2-16

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