大根の上に
小さな虹がかかっている
きみは虹を切らないように
器用な手つきで
大根を切っていく

飛行機がいつもより
低く飛んでいる音が
屋根の上にある空から
聞こえてく ....
これって本物なの?

私の問いかけに彼は口元を僅かに歪ませながら首を振った

遊びに来ないかとでも誘われたのだろうか
今となっては定かではないのだけど

大手町あたりで待ち合わせ丸の内線 ....
 何となく最近書く気がしないので、改めてに最近詩について考えていることをアトランダムに書いてみます。

飯島耕一の詩集「バルセロナ」を読んで

題材は身辺の見聞、私的個人的な記憶→語法も日常的 ....
おんなを縛りマッサージする
シチュエーションに酔うこともなく
こったからだをほぐしてやる
2時間でも3時間でもそうやってやる
そんな気持ちも次第に乳房にうつり
しこったつぼみに執着しはじめる ....
海に生まれながら
潮音から逃れようとするものたちが、
水を去る夏

鯨たちが死んでいく
うみべ
―●―●―●―●―

どこかからやってくる それは、
凄烈な怒りの かたまりのように追 ....
背中を切ってきた
麻酔が切れてきたので少し痛む
抜糸は来週
アホみてぇな金がかかる
スネかじってる間はいいけど
一人でこれ払う事を考えると厭になる
保険入っててこれかよ
泣けてくる
 ....
鏡のトリックで
あくびだらけの教室から
抜け出してやろう

外には黄色い球体が
呆れるほど輝いている

音速を超えた蝉の声
鼓膜を激しく貫いて

今日という日は
未来永劫来ないか ....
無痛でいられた頃
ただ手触りの良い毛布に包まっていた頃
こんな風になるとは予想もしていなかった

せめて(きみと水)を飲みたいとマグカップをくしゃくしゃ握りしめる
皺くちゃの破片が幾重にも折 ....
疲れた風の日の
私は 眠りに落ちていく 言葉も
黒い 微かな 中身を 
なくして

誰だろう その色を 遠い
私は見ている
過去の黄色い 浜辺に 私がいる
遠くには 山々が

木陰 ....
彼の部屋へ向かう途中
交差点で待つ車が五台すべて白い
わたしは脇のベンチに座り
タバコに火をつけた

初夏の陽の反射を
差し向けられ目を細める
生み出された汗が腋をにじませる

たぶ ....
 うす墨色をした
 雨月物語
 その雨のない風の気配は
 前髪のような柳葉のむこうから
 あるいてくる
 二人連れのおんなが
 ゆうれいだと
 ぼくが気づいたのはどうしたこと ....
サイズを合わせろと木端にダメだしされて
身体中の関節を外してコンパクトに納めたけれど
これ以上小さくなれないんだよ
もうそれじゃ
何がしたいんだかわからなくなっちゃうんだよ 

掴むものに ....
ほんとうは
レンジであたためなんてとんでもない
だーくな箱の中にとじこめて
ボタンを何回かピッピピッピ押して
なにかされるんです
ひきつって声も出ないたぶん食べものが狂い死んで
あたためら ....
 虫けらに
 
一匹のちっぽけな虫を
叩こうとして
いったい、どれほどの敵を
この虫は逃れたのか
私が殺害しようとしている
この虫は
わたしではないのか
これから、いったい
 ....
 友人の結婚式で訪れた故郷。山が四方を囲んでいる。幾多の虫の音が聞こえる。駅のホームには人の姿が疎らだった。日焼けをした高校生の男女。運動部の学生だろう。大きなボストンバックに汗をふくためのタオルが、 .... お茶の水橋から聖橋
まぁるい大きな輪っかが見える。
下半分は揺らめいて
昼間に鎮座する月のよう

にび色の神田川は足がすくむほど
高い地点からしか眺められな

その水面をじっと見つめ ....
たましいがつゆだくだ

秋の気配

空の雲のないところが

透明になっ



クーラーが前髪にあたっ




かなしくて幻になっていた

風が暑ぬるくほどけていた ....
 
 
公園の水たまりに小さな魚が一匹いた
海水魚のようだった
昨晩の雨に迷って
ここまで泳いできたのかもしれない
このままでは水が干上がってしまう
魚は少しずつ弱っているように見える
 ....
人 人はみんな目を持っています
それは見える見えないに関わらず持っています
肌の色は違えどみんな同じ色の目を持っています

みんな白目を持っています
みんな白目を持っています

白目むい ....
みんな、この瞬間を待っていたんだよね

アナウンスに促され彼がリンクへ登場すれば
黄色い歓声とともにスタンドのあちこちでロシア国旗が打ち振られ

う〜む、ここって日本だよね

高田馬場で ....
晩ご飯の魚と目が合った日のことを、覚えていますか。
腹の中の子まで食われ白骨化してるくせに、目だけはしっかり残ってやがった。

ゲーチェなんかがそう言っていたことにして
正しさってさ、使命感の ....
ぽ、と、り、ぽ、こ、り、と、あ、わ、に、な、る、

もう忘れていいのです
苦しまなくていいのです

もう昔のことなのですから
これからはほかの誰かのためにないてください
わたしにはも ....
おかしみるだけ!とこども 真っ白な紙をたくさん束ねた
大きな自由帳をもらった
どんな色を使ってもいいけれど
必ず自分で決めなさいと言われた

罫線もマス目も何もない
分厚い自由帳をもらった
どこへ持っていって ....
部屋にぽつんと一人
歩き始めるための外出をするには
外の空気は不当に暑い。

アスファルトの上で血液が沸騰する
サニーサイドアップをアスファルトで、
だが、外出のための条件は整った。

 ....
            100806





前人未踏の病になって
行方不明になったので
功労賞は無効となって
延喜式を読み直す
難しい漢字は読まないので
意味が全く分からない ....
まだ読んでるライト・ヴァース関係。
とはいえ、ライト・ヴァース関係の本は前回読んだ二冊しかないので、アメリカの詩ってことで検索・予約しまして、色々借りてきました。

『アメリカ詩の世界 成立から ....
重心をほんの少しずらせば
スローモーションに身体は傾き
世界はするりとひっくり返る


そのままで
そのままでいて
頭の上に足をつけたきみが見えるよ


わたしたちが歩く世界は
 ....
  緑のべ
  胸の静かな鳥、飛んでる  嘴鳴子 (呼びやる、手がさざなみだ)
  ぜんぶがぜんぶ静止画のようにただの一片を切り取った
  狭いから 気をつける  体を食べる線に 付き合う
  ....
せめて はいさぎよい
悔いにのみこまれてもその上に震えたつ
涙もかれた花のいろをしている

せめて はもとめない
とうめいになったからだで小さなものたちを拾う
どんなにこぼれても心のあ ....
大村 浩一さんのおすすめリスト(1995)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ブリ大根- たもつ自由詩910-8-16
四谷見附のひと- 恋月 ぴ ...自由詩21+*10-8-16
暑い中、最近詩について思ったことなど- ……とあ ...散文(批評 ...6*10-8-16
午前1時23分- 吉岡ペペ ...自由詩12+*10-8-16
くじらの浜- 月乃助自由詩13*10-8-15
ペインをイマジンしながらノイズに耳をすましSOSを。- 虹村 凌自由詩6+*10-8-14
羽化- うずら豆自由詩210-8-13
私_達- 佐々木妖 ...自由詩6*10-8-13
読む夏の君を- 番田 自由詩210-8-13
_木本綾- 鈴木妙自由詩310-8-13
夏の夢をとじておもう- 石川敬大自由詩710-8-12
これ以上小さくなれないから- 鵜飼千代 ...自由詩19+*10-8-12
レンジ電子_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩8*10-8-11
虫けらに- 生田 稔自由詩4*10-8-11
結婚式、ラップタイム、二日酔い- ブライア ...散文(批評 ...6*10-8-11
お茶の水橋から- ……とあ ...自由詩15*10-8-11
たましいのつゆだく- 吉岡ペペ ...自由詩1110-8-11
下り列車- たもつ自由詩1310-8-10
白目色- 佐々木妖 ...自由詩3*10-8-10
This_is_loveのひと- 恋月 ぴ ...自由詩16*10-8-9
こげパンチは発火するほどバーニング- 佐々木妖 ...自由詩5*10-8-9
人魚の涙_- 緋月 衣 ...自由詩12*10-8-7
スーパーで- 乾 加津 ...俳句3*10-8-7
僕の自由帳- nonya自由詩28*10-8-7
酷暑- ……とあ ...自由詩13*10-8-7
前人未踏の- あおば自由詩2*10-8-6
ライト・ヴァース雑感_その2- ふるる散文(批評 ...15+*10-8-6
鉄棒遊び- あ。自由詩16*10-8-5
打ちつけられて- 嘉村奈緒自由詩1510-8-5
わたしと__せめて- 乾 加津 ...自由詩16*10-8-5

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