{引用=からだの奥から
たらたらと
わたしが滴り落ちていく
産声とともに泣いた日の
わたしの初めの一滴を含んだ雨で
シーツを洗いたい

足跡にそって
てんてんと広がった池を
みじめな ....
ギロチンは首を確実に胴体と切り離すので
死なないはずはない と
鰯の頭をちぎりながら
言う

山奥の神社の梁に
見知らぬ意匠の装飾が彫られているのを見
収集心でカメラに収め
やめて林を ....
つけたゆびのあとはうすあお桃いろはなほの不在をつらぬき通し


おだやかな寝息はうみをつれもどしくち元にふるいはなをかざる


つぼみさへかたく締まつてゆめを見る足音とほくはるは逃 ....
ムラウチさんは横に座った人間が
とてもにおったので
ウエストポーチから取り出した
爪楊枝でそいつの手の甲を
刺した!
殴られた!
折れた!
歯が!

ムラウチさんはポ ....
 
 
鳥かごの中で
小さなキリンを飼ってる
餌は野菜だけでよいので世話が楽だし
時々きれいな声で鳴いたりもする

夕焼けを見るのが好きで
晴れた日の夕方は
日が沈むまでずっと西の空 ....
 
 帰省前日、正確には当日だったかもしれない、とにかくそんな時間帯に俺は風邪薬(パブロン)を摂取してそれで寮にいた先生方、寮監に怒られていた。3錠からは覚えていませんすいません二度としませんごめん ....
硝子の鋏  

  が

切り取る 

  の
  は



  色
  の
  な
  い 


 奥
     行
        き



  知
 ....
ピアニカみたいな歌の彼女
彼女に振られたけど
心地よい悲しさだよ
心地よい悲しさ

心地よい悲しさ
グミで出来た剣を振り回す
普通グミを剣にするはずはないよ
でもそれをさも当然のごとく ....
 
人形の折れた手首を持ったまま母の帰りを一人待ってた
 
 
説明しようとして絶命してしまった僕のレジュメが空へと
 
 
深夜、ヒツジが僕を数えている、可愛そうにまだ眠れないのだ
 ....
 私がちょうど22よりひとつかふたつばかり年が若輩者だった頃、世の中では1980年代の世紀も終わりをつげるかどうかの瀬戸際だったかと存じます。
 私は当時イヤでイヤで体重100kgを越す典型的な拒食 ....
そうして
列車は燃え上がる火山の山腹を廻り
向かい合って座っていた僕たちの
車窓から美しく災害が眺められた
列車のドアから乗客たちが飛び降りていった
飛び降りては降りそそぐ炎のように水鳥を抱 ....
野良猫がなにかを待っている駐車場
壊れた街灯がまばたきしている路地
さびしげな風が吹いて扉が閉まる
いつもこんなふうに僕は
君の影を追ってばかりいるわけじゃない
冷たい窓ガラスに当てた指先
 ....
本当に死者がおばけになるのなら君はアダムになるしかないね


アッパーな曲でノってるあの娘から流れる涙の味が知りたい


みんないなくなればいいって二億年ほんとにいなくなって豪遊
 ....
終わるくらいなら

あのこであった、あったあのこじゃない

あなたを貸して

あなたが作ったんだ、揺れてる私

風がくるよ、音が漏れるよ、窓を全部閉めて

私の妹はどこだ

こ ....
戦闘機が買えるくらいの端た金なら要らない
地球を買い戻せるくらいのお金なら欲しいけれど
貰っても使えないさ
ドブに捨てる事なら出来るけど
そうだろう?

友達も恋人も入れないような
そん ....
わたしは秘密基地を持っている
いくつもの基地の中でそこだけが唯一、「秘密」

見つけてほしい訳じゃないけど
敢えて囲わない
つまりはそういうことさ
とれたての干し柿とは何か
とりたてのめざしのようだ

とれたてのお新香とは何か
とりたてのふりかけのようだ

聖なる書改訂版には干し柿も
めざしもお新香もふりかけも
あの人が光りあ ....
長い間、咲かなかった 
植木鉢のクンシランが数年ぶりに 
草の両腕をひろげ 
橙色の花々を、開き始めた。 

レースのカーテン越しに注がれる 
日のひかりの内に、今はもういない
在りし日 ....
 3人でする遊び。甘えきった発言をする人間と、それを糾弾する人間、また第三者的視点から一連のやり取りを審判する人間の、3つの立場に分かれて別れて遊ぶ。

 まず、甘えきった発言をする側が、「一日 ....
 電車を乗り継いで練馬のワンルームへ辿り着くと、
 辛うじて今日。ため息も出ない。無言の部屋に、
 せめて、と明かりを灯せば、朝起きたままのベッ
 ドがぼんやりと浮かぶ。テーブルには白いカッ ....
国道四号線のブルース   作者 構造   1000番出版555シリーズ 

 作者の構造氏は1977年に生まれた。(と、後書きに書いてある)作品のほとんどは学生時代から2008年あたりにかけて書か ....
 
 
軟らかな自転車に乗って階段を下りる
ハンドルが人の手みたいに生温かく汗ばんでいる
階段の下には民家と民家に挟まるような形で
小さくて細い劇場がある
切符売場で数枚の硬貨を出すと係の ....
23時。
さてと、と男は義手を宇宙に伸ばす
するすると、それは暗黒へと伸びて行く無限梯子
スコッチのグラスを置いて、バケツをかぶると
穴だらけのおんぼろアポロで出発だ
ずっと宇宙とコンタクト ....
言い出しかけてる僕らはずっと光のような錠剤
たたずんで立ち止まってただ休んで

向こう岸駆けてるちいさな曇りのような困惑
あくびして背伸びして放りだして

すぐにそうやって今日もなんだかあ ....
さあ でかけようぜ 狩りに
黒鉛のナイフを左手に
舌先の罠を仕掛けに
いつもの通い路は未だ暗いが
彼方で獲物の
かなしい誘惑の声が響く

さあ でかけようぜ 狩りに
えさは厳冬の風に晒 ....
僕は逃げてしまったので
あわせる顔がないと
いいながらも
腹を切らないのは、
物理的に無理だから

方程式がどうこういうりゆうで
Fが云々と
Fが力だと習った物理で
いつも寝てたけど ....
トイレの中を
赤い鳥が
泳いでいる
すっかり
無駄になったものは
なんて
きれい
捨て去ってしまう
ぜんぶ
胸ぐらを
つかんだ
手の硬さ
殴ろうと
思って
会った相手を
 ....
躊躇いがちに触れた指先が冷たくて
思わず肩を震わしたわたしに
君は苦笑しながら吐息をかける

春の始まりが垣間見えるこの頃なのに
夕闇に融けたそれは白く拡散した
ひっそりと二人を照らす電灯 ....
夕陽の傾きかけた街の一角に
何人もの成人した人間の列が歩く
皆一様に下を向き黙ったまま歩き続ける。
歩いている間は生きていられる。

立ち尽くした人間は片っ端から
列最後尾をのろのろ走って ....
ときには素直に
夜の空の暗さをみる
ただ光がないだけの話で
じつは日中となにも変わらないように
ぼくの思うことも同じだ

々という文字を子供の頃
不思議に思った
それをつなぐだけで ....
大村 浩一さんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
火群- 夏嶋 真 ...自由詩37+*10-4-2
ギロチンは首を確実に胴体と切り離すので- a自由詩110-3-30
春まつうた- はるな短歌410-3-30
ムエウチさん- アキヨシ自由詩210-3-29
鳥かごのキリン- たもつ自由詩2510-3-29
2010.3.29.月- 榊 慧散文(批評 ...510-3-29
硝子の鋏- 唯視自由詩110-3-29
ピアニカみたいなグミ- ぽこぽこ ...自由詩3*10-3-27
おままごと- たもつ短歌1610-3-26
悲しいことがあると僕はいつも- 花形新次散文(批評 ...3*10-3-24
大鉄道旅行時代- 片野晃司自由詩2810-3-24
君がここにいてほしい- 薬指自由詩410-3-23
ごめん雪舟、君の涙の味だね- ピッピ短歌1610-3-23
君が歌えばいい- 猫のひた ...自由詩510-3-23
剥き出しの100万ボルトに憧れて- 虹村 凌自由詩210-3-23
なるしすとのかくれんぼ- ゆず自由詩5*10-3-22
とれたての干し柿とは何か- ……とあ ...自由詩10*10-3-21
彼岸の花_- 服部 剛自由詩710-3-20
甘えきった発言をする遊び- a自由詩310-3-20
ポエトリカルドリームガール- Ohatu自由詩310-3-20
詩集評_国道四号線のブルース_構造_1000番出版555シリ ...- リーフレ ...散文(批評 ...3*10-3-19
劇場- たもつ自由詩1010-3-19
2010年宇宙の旅- salco自由詩8*10-3-19
向こう岸スパゲティー- kawa自由詩310-3-19
さあ_でかけようぜ_狩りに- オイタル自由詩4*10-3-19
綿襖甲- a自由詩310-3-19
aTo- イシダユ ...自由詩1110-3-19
遠距離恋愛‐君印‐- 愛心自由詩3*10-3-17
馬銜(はみ)- ……とあ ...自由詩14*10-3-17
かならず蛙- 水町綜助自由詩1010-3-17

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