詩を 描きました。 

小さな詩を 書きました。

相変らずそらは 真っ暗だと言うのに

いきがって 小さな 詩を描きました。

トラさんや タツノオトシゴさんは、

もう ずっと ....
ひまわり畑の上を
一羽のペンギンが羽ばたいていく
僕はその意味がわからないまま
男の人と手を繋いでいて
見送るより他なかった

ぎゅっと握ると
男の人の手は少し汗ばんでいて
何 ....
ふと声をかけてみた
その外国人は
「ロマンスカー?」
と言って
少し笑った
新宿駅西口で

そうなんですよ日本には
ロマンスカーがあるんです
ロマンスカーはみんなを乗せて
ロマンス ....
大麦小麦の大火事は黄色いラジオペンチでした






訪れたCH地方の緑の丘陵は、M川が西から東へ流れるダーク
グリーンのライン、N3が東から西へ切り込む水色の線。
天地分離南風 ....
輪郭だけをのこしたまま
あのひとがいなくなってしまったので
いつまでもわたしは
ひとりと半分のからだで過ごしている


明かりの消えた部屋で ひとり
アルコールランプに、火を点ける
ゆ ....
口紅がはがれた後のりんご飴 確信犯のうつくしいきみ


こんなにも渇いていたと知らされる 始めのひとくち貪る夕べ


日に焼かれ濃縮された僕達を還元しては味見する海


やわらか ....
キミエさんが言ったんだ

「お前はパタゴニアに似ているよ」

コスタリカとはちょっと違う
パルプンテはもっと違う

ラテンアメリカの南の地方
パタゴニアには羊がいるらしい
あと、草原 ....
オレはどうせネクラですよ。
えー、このたび私、心のよりどころである222222ちゃちゃちゃんねねええる、よーしよしよし、落ち着け自分、はい、2ちゃんねるにですね、書き込み拒否されまして。プロキシュイ ....
ポジとネガを反転させれば




ふられたことは正解だった

悲劇が全部喜劇に見えた

白い夜空は寝づらかった

現実の方こそ夢だった

白黒はっきりさせてみても、黒白が ....
     散乱する格子らに
     畏まって居られないらしく
     文字達が泳いでいる
     水族館にしては蒸し暑いし
     少しも苦しくない
     もともと肺呼吸がとくい ....
空が割れて
夏で満たされたプールで
泳いでいる
さかなのアンテナで
誰とも触れることなく、すり抜けて
泳いでいる
すれちがう誰もさようならをうたわない


体の中心がどこなのか
わ ....
サンディの煙草は誰にも止められない
と、誰もが思っていることを
サンディはなんとなく知っている
黒く長い髪
茶色のひとみ
その他の身体的特徴
にもかかわらず
サンディといえば
 ....
夏の釧路、日赤病院のカレーはくさっていた。

ぼかあうまれた。父ケイジ。母ミホコ。
イエス、ナンバーワンフル時計記憶のカナタ、
じいちゃんとそりすべり鼻イタ家帰りミーしたたる水てきすべりころび ....
僕の部屋からは
プラットホームが見下ろせる

知らない人ばかり詰め込んだ準急を
この窓からいつも見送る

ここは始発駅だ
短い旅程の百度参りを
飽きることなく繰り返す
乗車率427% ....
うだるような暑さ
浮かぶ汗は彼の人を飾るオパール
薄いガーゼのシャツ
肢体を包んでいる
あまい匂い
バニラアイスみたいな
舐めたくなるような

誰にでもこんなことするの

わたし ....
新婚式の日に生まれた

新婚式は結婚式ともいう
人間の人間のために営まれる
かめいじゅうの生まれる日

かめいじゅうは考える
自分の根拠はどこにあるかと
いつも懐に卵を五つばか ....
それが誰なのか、
記憶を探れば出てくるが、
誰が誰であったか、
この部屋では関係ない。

窓の向こうに手を伸ばそうとも、
扉の向こうに声を掛けようとも、
ひとつも ....
安全ピンに とめられた
近くで 鼓動が聞こえる

建てられた家の壁の 奥
にぎやかな笑も 枯れて

この 残された クサビだけが
奪われたものに対する こたえ

やがて 消えた鼓動の ....
最近妻のご機嫌がよろしくない
夜毎夫がパソコンで
やれDAHONのシートポストの軽量化だの
スギムラRCB-1の後輪のインチアップ計画だのと
自転車三昧なのを横目に見ながら
「今年 ....
{引用=夕立は魚にだって動揺です必ず終わりのときが来るから}



{引用=031:盗}
ひかりならせかいきらきらあふれてる盗人まじりの煙草潰して


{引用=032:乾電池}
乾電 ....
かのじょのいちにちは

にじかんのねむりと

いちじかんのかくせいからなり

よむことのできるものがたりは

かぎられていた

まいにちのそらは

きそくただしく

じ ....
生きていくのだ
ブルゾンに袖をとおして
ショップの店員が
ボタンを掛け違えたまま
しめやかに執り行われます
本日の埋葬
自分しか見当たらない台所で
悲しみの真似事をするのは止めに ....
 いまさらながらだが、まったくおかしな時代になったものだと思う。恐らく多くの人が感じていながら、それでも黙っているのだろう。二十一世紀という現代に生起する現象、人の思惑同士が交差し合い、とんでもなくお .... 目の前の扇風機に
心ときめかせ

声をかける



われわれはー、うちゅうじんらー。



一年ぶりの扇風機は
声を束ねて返してくれた



今晩は君をつれ ....
ミラーハウスで求め合わないか

前と
後ろと
右と左と
斜め、っていう曖昧な角度も
加えて
つまりはすべて

求め合う姿は
すべてに映るさ
求め合うふたりに
すべてを魅せる ....
恐竜の背に乗った彼半笑い

ティラノから逃れるすべが二百円

生き飽きたブラキオサウルス吹いた虹

ストルチオミムスの名前やや忘れ

「花を見ず一億年間生きました」

「骨に歯を通 ....
お兄ちゃん、と
呼ぶのが
照れくさくて
そのまま
僕たちは年をとった。

あなたは家を出て
後を追うように
私も出て
あなたは戻り
あるいは他所の国へ
私は
死ぬまであなたの弟 ....
みてみたい
星の誕生する瞬間を
流動する熱い肌

なめらかですべやかな肌
それでも
笑えるしあわせ不仕合せ

今晩のおかずは何?
魚の視界
鳥の羽ばたき
貝の呼吸
ひとりのつぶ ....
練菓子のなかの干あんずを探るように
俺はストゥーパのなかを探ってみた

縞瑪瑙がひとつ布に包まれてぽつんとあった
そんなものだそんなものなのだと
以前誰かに聞かされてはいたのだけれど
俺は ....
サワレナイという女の子がいました
何を贈られてもそれに触れないでかなしそうに笑うので
そう呼ばれていたのです
サワレナイはある朝、さみしい夢に目を覚ましました
そして、毎朝そうやって起きていた ....
大村 浩一さんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
墓所。- すぬかん ...自由詩18*05-8-25
秘密- たもつ自由詩1605-8-22
ロマンスカーの幽霊- チアーヌ自由詩25*05-8-22
大麦小麦の大火事は黄色いラジオペンチでした- m.qyi自由詩805-8-21
透明な宿題- 望月 ゆ ...自由詩65+*05-8-20
夏わずらい- ソマリ短歌13*05-8-19
パタゴニア- ヤギ自由詩7*05-8-19
四、ファッション- 加藤泰清散文(批評 ...2*05-8-18
ポジネガ反転- jei自由詩505-8-17
泳げない八月十六日_(即興)- 窪ワタル自由詩12+*05-8-17
満水の夏- 望月 ゆ ...自由詩37*05-8-15
サンディのこと- たもつ自由詩43*05-8-14
泣いてばかりいた_-_1975年08月29日(金)- ともちゃ ...散文(批評 ...17*05-8-13
駅:上本町- たりぽん ...自由詩9*05-8-12
硝煙- とうどう ...自由詩21*05-8-12
妖怪あいうえ、わをん- あおば未詩・独白2*05-8-12
「_冷たい紅茶。_」- PULL.自由詩17*05-8-12
残された_もの- 砂木自由詩11*05-8-12
いつの日か船越英二が__自転車三昧の日々- 山田せば ...散文(批評 ...605-8-12
夕立は魚にだって動揺です(題詠マラソン2005_031-04 ...- 汐見ハル短歌6*05-8-11
つまり、きょうもいっしゅうかんがけいかしたということです- コトリ自由詩4*05-8-9
ブルゾンに袖をとおして- たもつ自由詩905-8-8
異常な時代に抗する言葉- 岡部淳太 ...散文(批評 ...21*05-8-7
熱帯夜- 加藤泰清自由詩13*05-8-6
ミラーハウスで- 千波 一 ...自由詩19*05-8-6
キミノホネサウルス- ヤギ川柳12*05-8-5
私_信- るか未詩・独白52+05-8-4
空白- こしごえ自由詩6*05-8-3
プルシャプラの石工- 佐々宝砂自由詩4+05-8-2
空の子- ヤギ自由詩25*05-7-25

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