掘れ! 掘れ! 掘っちまえ! 地の果て見えるまで
掘るんだ 掘り続けるんだ この際墓穴で構わない

お前が言った不満もろとも 俺が抱えた怒りもついでに
掘った穴の底深くに 響き渡るまでぇー
 ....
人の嘘で
鳥は空を飛ぶ
鳥の嘘で
ドアは人を
閉じ込める
ドアの中で
人は鳥を
飛ばし続ける

+

いつも
三人なのに
いつも
八等分
してしまう

+

 ....
空の上には もひとつ原っぱが あるのかなぁ...
午前2時に開店して 午前10時に閉店する 店ならあるけどね

叫ぶわけには いかない いかない
人にはきびしい人 ばかり ばかり

あああ ....
おどりばの大きな鏡に
一匹のやもりがぺたんと張り付いていた
どうやらぼくの前世のようだった
今世のぼくは前世のぼくを見て
ついなつかしくなってしまったというわけ
やあ…と声をかけた

や ....
あなたの燃える手で
わたしをだきしめて

それはとんでもない
誤訳だったらしい

でもわたしはこころをうたれた
たとえひとごろしのうたでも
たとえぬすびとのうたでも
たとえうらぎりも ....
別にそんなに私の名前が変わってるとか、あんまり思わないんですけどね、
いたって普通だと思うんですけどね。
だからそんなに興味ないと思うんですけどね…ぶつぶつ…
でも一応お答えしようかなと…ブツブ ....
ねむるように
愛しはじめたら
指先から
すなが こぼれおちた

これは
何の記憶?

貝の
うねうねとうごく足から
岩に
しがみついたフジツボの悩み
夢はくらくとおく
わたし ....
ある麗らかな朝、一行の詩が書物から立ち上がってはるかな水平線をめざして言葉の海を泳ぎだしたまま行方不明になった。さっそく捜索隊が組織され船出することになった--------。


どうも気がすす ....
「おー、よしよし。いいこだねー。
 ムニムニとしておってからに。」

「ぷきゅーう。ぷきゅぷきゅーう♪」


パタパタ…。

もたもた。


ばったばった。

ドッタバッタ。 ....
詩のおっさんは夕暮れ帰り道を歩いていると後ろからちゃりんこで
追い抜いていく。そしてしばらく進んでから「追い抜いたらあかん
がな」とひとりつぶやくのだが再び戻ってくるほど律儀ではない。


 ....
忘れもの

過ぎ去った時の断片を、ただ繋ぎとめておくもの。

心 空を仰ぎ見る。確かなほど、楽しかったという記憶。

そこにあった、気恥ずかしさと躍動感、半分ずつの自分。

忘れもの  ....
そんなに

見つめても

上げられる

物がありません



ごめんね
ねぇ見て 不思議よね
こんなにちっちゃいのに
ちゃんと爪もあるのよ と
満ち足りた母親の顔で彼女は
小さなこぶしをを開いて見せる

アキアカネが飛び交う夕暮れに
生まれたから 茜
はい ....
都会の空気は臭いのに
みんな此処に住みたがる
「便利と便器は親戚か?」
呟く声はどこにある

灰色の真ん中
黒い点の
数ヶ所が
息苦しさと生きにくさとかの
溜め息漏らして
消えていく

明日の明 ....
モノを置かないでください
と張り紙のあるところに
モノを置いた

そんな些細なことがきっかけで
そんな些細なことの積み重ねだったのだろう

「いつもの」
そう修飾された朝は
あっ ....
  コインロッカー

外灯に縁取られたアパートを見て
コインロッカーと同じだと思った
私は一人
あの箱の中で背伸びをして
明日に向けて保管される

コインロッカーなら
いつか誰かが取 ....
電池が切れた。
電池は切れていた。

もうずっと前から、
電池は切れていたんだ。

嘘を付いていた、
まだ動くから。
切れてない、
演技していた。

怒る ....
秋空は透き通るほど美しく手を伸ばしては溜息をつく 一瞬のタイムマシーンである日付変更線を越える飛行機


あの頃は、と思い出すたび僕たちは大きな洗濯機の中まわる


気の利いた言葉浮かばづきみの笑みに複雑骨折してゆくこころ


つま ....
しらないのですか

 しらないのですか

わたくしはもはや
すがたなきもの

たいしゃはすれども
かれはのしたの
つち
とおなじ
からだをもっているのです

しこうはすれども ....
私の詩には
ディテールがないの
ってもう
はいはい
って感じです
われながら

ただ
選択肢は選択しで
死か
詩か
選ぶのだと気づいた
意外に賢いでしょ
えっへん


 ....
かくすためだけの
キャミソールに飽きて
このごろは いつも
はだかで過ごしている


夏はまだ
わたしの腰の高さで停滞している


午後4時をすぎると
夕凪に 夏がとけてゆく
 ....
てれびをみるきょうだいのよこに

みたらしだんごが

いっぽんあって

いっぽんには

さんこささっていて

きょうだいはひとつずつたべて

のこりのいっこをふたりでうかがって ....
「寄生虫」だと言われてしまった

ひっそりと唇からしのび込み
大事なものを少しずつ吸いとってゆく
あなたの内臓に絡みつき肉を食む

そのうち
あなたの骨も脂肪もすかすかになる
心は風船 ....
未来はもっと不確定
気まぐれとわがまま混ぜて
形の定まらないアメーバ作った

夢は形を変えて増えていく
自分と未来は追いつかない
ひとつひとつ失われる記憶があって
それが僕らを焦らせ ....
あの日を境に
世界は明らかに下り坂に入ったんだ
たとえばさ

えらい人が逮捕される時ってあるでしょう?
あれね
時代劇の捕り物みたいに、突然いっせいに取り囲むってことは
実は ....
 心臓を 下さい
 何処かに置き忘れたのです
シナプスを飛ばして 過去の駅
遺失物預かりの四角い顔は
どうして揺れることがないのでしょう
同情して下さい なんて 
云えないのだけれど

 ....
写真の中には
シマウマがいた

写真をとったら
あの人はシマウマになった

シマウマの飼い方を私は知らない
せめて
ロバとかポニーだったらいいのに
町並みにもなじむかもしれない
 ....
いじめというくくり方には正直疑問を覚えるほど色んな方法があみだされているが、いじめ当事者にとっては、あの何ともいえない生暖かいような、それでいて凍りつくような、ずるずるとしていて、はっきりした妙な仲間 .... せっかく外に出たのだから
妻と娘に土産を買って帰りたかった
二人が泣いて喜ぶようなものではなく
小さな包みのもので構わない
ほんの少し甘いお菓子で
お土産買ってきたよ
あら、ありがとう ....
大村 浩一さんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
掘削作業とその後の疲労感- アザラシ ...自由詩3*05-10-3
小詩集「書置き」(十一〜二十)- たもつ自由詩37*05-10-2
1日- ワスター自由詩305-10-2
やもり- ZUZU自由詩405-10-2
誤訳- ZUZU自由詩1305-10-1
人生に影響を与えないような些細な疑問〜何故アザラシと戦うのか ...- アザラシ ...散文(批評 ...22*05-9-29
ねむらない- 竹節一二 ...自由詩305-9-28
見えていてすでに海は- 藤原 実自由詩13*05-9-23
幸せの図- アザラシ ...未詩・独白9*05-9-22
詩のおっさんのこと- Monk散文(批評 ...2405-9-19
forget-forgot-forgotten- アザラシ ...自由詩2*05-9-19
ウルウル。。- しらいし ...携帯写真+ ...15*05-9-19
アキアカネ- 落合朱美自由詩48+*05-9-17
「幻想シティ」- 又一携帯写真+ ...205-9-17
修飾されない朝- たもつ自由詩4105-9-15
コインロッカー- イオン自由詩2*05-9-15
「_電池が切れたら、さようなら。_」- PULL.自由詩20*05-9-15
九月- ゆみ短歌805-9-14
星屑ろんりねす- 本木はじ ...短歌1405-9-14
ユウレイ_ノ_ウタ- こしごえ自由詩14*05-9-13
ディテール- 簑田伶子自由詩10+*05-9-13
夕凪にとけてゆく- 望月 ゆ ...自由詩31*05-9-11
だんご_れすきゅー- ブルース ...自由詩5*05-9-11
冬虫夏草- スプート ...自由詩10+05-9-11
「喪失アメーバ」- 又一自由詩405-9-10
sky- umineko自由詩27+*05-9-10
それでも_生きているのだ- 窪ワタル自由詩13+*05-9-8
幸福な妄想- 初代ドリ ...自由詩10*05-9-7
いじめ2ー「いじめられた者にも原因がある」という言葉について- 石川和広散文(批評 ...14+*05-9-6
漂流- たもつ自由詩3105-9-6

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