売れないたこ焼き屋をやってる子を好きになった
屋台の前に置いてあるスツールを意味なく動かしたよ
すごくドキドキする

どうかテントの骨組みの重しに
僕のこの空気抜けタイヤを使ってくれないだろ ....
あれは 梅雨が明けたとニュースでそう告げていた
夏の始まりの暑い日でした
日差しに凛と咲く花を抱えて あなたを訪ねた
花瓶に生けたブーケは 部屋には少し不似合いで
花はどことなく 居心地が悪そ ....
かのん、は
「入院」がだいきらい

だから高熱で白目をむいて
こんなにも
「あつくてさむいよお」ってふるえているのに
「いきたくないの」って
ベッドから起き上がっておかあさんにしがみつく ....
もと
もとの
つきの



らら



もと
もとの


もとの
つきの



らら



おらはいつかむかしのすみよいごみすてばさぬけて



 ....
天動説の子どもが増えてるらしいのですが
それはまったく自然なことです

地球が回っているのだとしても朝が来るのは退屈なのですから
僕はお布団で魚になって
箱舟に乗ったかあさんとはなしをします ....
先日、ある男性とお話をしていた時のこと
耳を疑う言葉が聞こえた。
女のほうが儲かるよな。世の中何?平等平等って女のほうが得するようにできてるよな。

それを聞いて おそらく女なんだろう、女性器 ....
口をポカーンと開けて立ってる人がいた
あの中から何がでてくるんだろう
ずうっと見てたけど何もでてこなかったから
きっと王様だったんだよ
だって、バカ男、口をポカーンと開けてたら
大事 ....
馬鹿ターボ
全開で帰宅する俺
髭をたくわえ少しワイルドな俺に
おかえり、を言う娘は少しワイルドな俺に少し慣れ
一番星が出始めた空の下で縄跳びの練習中
綺麗でしょ、綺麗でしょ
いや、 ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
若く情熱があり頭の回転の早い人たちは、はやく自分が何者であるかを定義したがる
早く世界に出て自分の態度を説明しようとする
どれだけ自分が一人前であるのかを社会に認めてもらおうとしている
分かる、 ....
 田村隆一は太平洋戦争後の荒廃した社会を的確な詩語で捉え、戦後詩壇を代表する存在になった。と、日本の詩の歴史ではそういうことになっているらしい。僕は言うまでもなく戦後生まれ、それも高度経済成長の真っ只 .... 終電に嫌われて千鳥足
出会いと別れにくたびれてしまった

気がつけばタクシーの中
行く先を告げた記憶もない、運転手は
灰色の髪を暗がりに染めている

「20世紀横丁です」

見慣れな ....
さてと、やっと百に届きそうだぞ。
前回も言ったとおり、ここでしばらく俺は姿をくらまします。
人の数だけ、その人の読みがある。
大切なことは、その自己主張を通し抜くことではなく
私のなかの私 ....
毎日何とも言えない焦燥感に駆られるのも
息が詰まりそうに感じるのも
こんな気持ちにさせたのも
全て君が悪いんだ
「時」には決まった流れというものがあるものだ
君はそれを平気で壊すから
わた ....
覚えてる
迷ったときの指先のちょっとした仕草とか
暑い室内でむっと漂ってきた身体の匂いとか

正午、君がサイレンの口真似をすると
僕らは作業を中断して
いつも小さな昼食をとった

今日 ....
来た。リアルストリート来た。
マジ来た。伝えたくなった。
今出川。相変わらず今出川。
リアル出川。モテなさがリアル出川。
結局出川もタレントで。
そういうキャラを作っていたんだ。

出た ....
トキくんはひどい

トキくんは天才科学者

トキくんは発明がスキ

トキくんはたまに変な機械をあたしに使う



トキくんはひどい

トキくんは時間を止める機械を作った
 ....
仄暗い公園のベンチで
みかんの皮を食べろと言われている老人が
喜んでと言って頬張っていたのは新聞紙
これでいいですかとにこにこしながら
鳩の目で少年たちを睨みつける

ぽおっぽっぽっぽ ぽ ....
ゆうぐれにボクは涙をたれました オレンジ色はひきょうなもんだ 陥没する時間に
たばこを
吸った

天井は穴だらけで
二階から漏れる
ロバの涙が
目や頬や首のあたりに
ぽつぽつあたる

しけった
たばこにはもう
火がつかない

二階に文 ....
はじめに世界があり
世界には
あたりまえのように
卵があった
時が満ちて卵は孵り
そこからアダムとイヴが産まれた

アダムと
イヴは
であった次の瞬間には
アタマと
インブになり ....
うみの うえの くもは
ひろく そらに わたり
おやは こども つれて
あおの なかに すわる

かぜは とけて とまり
ときの なかに おちて
よせて かえす なみも
ひろく みれば ....
俺は真夜中のゴールキーパー

昼間は

味方の攻めも良し

守りも良しで

ボールは飛んでこないんだ

観客が喜んだり悲しんだりして帰った後

俺にお呼びがかかる

夜は弱 ....
毎日まいにち
腕を鍛えあげることが大切だって
教わった
常に鍛錬を絶やさず
たくましい腕を持つことができたら
不自由なく生きていけるそうだ
学校は毎日まいにち
腕を鍛える授業ばかりで ....
よそうだにしない マンドリル
よろこんで まにうける

よいどれは たちどまる
よこはまから くる
よつやに くる
よりによって なぜ ここにいる
よみすての ゆうかんてにとる
よ ....
気がつけば
とても遠くまで来てしまっていて
見たこともない風景に囲まれて
わたしが
呆然と立ち尽くしているのを
わたしは
見つけた

怖くなって眼を閉じたら
見たこともない風景は
 ....
今生存する事を疑る
皮膚など
無かったんじゃないか
歩行法は
四つ足であったんじゃないか

毛糸を使った治療法は
何を治しているのかワカラナイ
どれだけ汚物にまみれても
それに見 ....
一月の風が過ぎ去った頃
空を迷って辿り着いた木の実が
夜を探していました

まだ
日暮れ前の鳥たちが並んで飛んでいる
公園の歩道には誰かが落としたハンカチが
あと少しで浮こうとしています ....
けれども
身じろぎもせず息をひそめて
眠ったふりをとおす
それがきみのためになればいいのだけど

夜が終わるのを待つあいだ
カーテンの裾からもれる淡いひかりに
痙攣するまぶたでこたえなが ....
なんで千切れてるのかな
バス停に蝉のからだがおちてる。
きっと、
もう何回も死んだのだとおもう

リーディングしているときは、
「どうかあなたに触れさせて」と手を伸ばしてる気持ちになる。
 ....
大村 浩一さんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
リサイクル- 合耕自由詩6*05-3-18
そこにいた奇跡- 月夜野螢自由詩205-3-15
『かのん、の、「入院」』- 川村 透未詩・独白30*05-3-13
風景- 捨て彦自由詩605-3-11
天動説の子ども- 窪ワタル自由詩22*05-3-9
女をバカにすんな- 散文(批評 ...12*05-3-8
- バカ男自由詩4*05-3-5
団欒- たもつ自由詩2505-3-1
滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩126*05-2-27
若い人に捧ぐpoem- 馬野ミキ散文(批評 ...4505-2-23
田村隆一(その詩行のかっこよさから語る)- 岡部淳太 ...散文(批評 ...30*05-2-20
20世紀横丁- ベンジャ ...自由詩6*05-2-19
三匹が斬る〆_現代詩フォーラムランダム道中千人斬りの巻_其の ...- 熊髭b散文(批評 ...1605-2-17
全て君が悪いんだ- 自由詩1*05-2-17
サイレン- たもつ自由詩3605-2-16
今出川- マスイジ ...自由詩7*05-2-14
トキくんはひどい- Monk自由詩505-2-13
仄暗い公園で- ベンジャ ...自由詩33*05-2-12
夕垂- GENDOU短歌2*05-2-7
ロバンティック・ブルー- 太郎冠者自由詩3*05-2-5
ニンゲンのはじまりとおわりについて- 大覚アキ ...自由詩405-2-5
ひょうけつ- 感人自由詩5*05-2-4
☆186_マヨナカノ、ゴールキーパー_Ⅰ- 貴水 水 ...自由詩5*05-2-4
- アンテ自由詩12*05-2-4
よるのあいだに- (1+1 ...自由詩3*05-2-3
わたしの匂い- 大覚アキ ...自由詩10*05-2-3
妻のジャストサイズのセーターは胸の膨らみを隠さない- 瓜田タカ ...自由詩605-2-3
「錆びたトタン」より- ベンジャ ...自由詩12*05-2-1
「雨のはなし」_- キキ未詩・独白17*05-1-29
AUG.2004_断片- 藤坂萌子未詩・独白10*05-1-26

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