雨の記憶を憶えていない
私が はじめて雨に遭遇した時の 記憶
それはかすれて 雨の日の
窓ガラスの向こう側の風景のように
ぼんやりととおくなってしまっている

だが 思い出せば
いつでも ....
付き合ってもないのに、
キスして。
おかしいね。
やきもち妬いてる。

「キスして、」




あれって言われてあれでわかるけどさそれってあれじ ....
ああごめんなさい
あたくしといたしましたことが
ひどくうろこむしてしまい
大変お見苦しゅうございましょう

うなじのあたりから
せなかまでがもう
ひどくうろこむしてしまい
はがしても、 ....
ただ
ただひろいだけの夜空を充血する程に
まなこを凝らしたら
はしっこの辺りに裂け目がうまれ
乳白色の貴方を呼んだのは紛れもなく私です

その仄かに薫る鎖骨は
芳しき母のようであり
ミ ....
シチューを煮込む鍋のとなりで
牛が熱心に腕立て伏せをしている
ぼくは牛に近づいて
両腕を切り落とす
そして二本とも鍋に放り込む
牛がうらめしそうな目でぼくを見る
こちらもギッと睨み返すと
 ....
曖昧だ
曖昧だ
あーいまーいーだ
私の位置がそもそも
曖昧って
いうの


喉に焼け付く
胃液の味を堪能し
駅のトイレの水を流す

うずうずと流れ
あの星
美しいわ ....
「ネット詩」って呼ばれるものがありますよね?
なんでしょうね?
「ネット詩」って。
なんかいやらしい。
「ねっとし」みたいで、
粘着っぽいっていうか、
なんか、
あーやだやだwww

 ....
朝起きると武士だった
(拙者、もうしばらく眠るでござる
と、布団を被ったが
あっさり古女房に引き剥がされた
長葱を{ルビ購=あがな}ってこいという
女房殿はいつからあんなに強くなったのだろう ....
うなだれた湯船に乗って対岸へと渡ると
おもむろに湯を三度かぶり
最初はシャンプーと決めてある

目をいつまで開けていられるかという挑戦をいまだ続けつつ
怒られた記憶を引き出そうとして ....
「雨上がった?」

無視。
 そして尿意。

足下うろつく上昇気流
持ち手にウンコぶらさげたカサもサ
ふわーりふーわり
ふわふわふわ り

チカラクラベを挑みつつ
裸足でかけてく ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=100523

 〈ネット詩f〉という語に託し、インターネット上における新しい文学としての「ネット詩」に可能性を求めたこ ....
かつて憧れと不安の色に澄んでいた若い空

いつから俺は俯いてばかりになったのか
いつからちっぽけな石を蹴るだけになったのか

黒い願い

黒く腐った願いを吸い取って今や濁り果てた俺の空
 ....
すべてを委ねてしまった私に

君の「間違ってる」が優しくて

すべらかな灰色に接吻をおとした

体温のないものに



もうすぐ春だから

フェティシズムはきみどりいろの雨 ....
死にたい奴から勝手に死ねばいい
と受話器に書き込んだ朝は
乾いた雪が派手に舞い上がっていた
ちっとも積もりやしねぇ
誰かこの世界を面白くしてくれよ

そんな事を言う輩は死んだ方がいい
と ....
{引用=
伝えたいことがないけど帰らない 歌う自由が僕にあるから}


ギロチンが雨の代わりに降る夜に野外ライブは実施されない


陽の当たる時間短いこの国はかいわれ大根生えたス ....
にぎってみな
ほら
もうだめだろ
そのタマネギ

切ったら泣くぜ
ぜったい泣くぜ
半分ぐらい
腐ってたって

ぜったい泣くから
まあ座って
二人で剥こう
そうして
 ....
仏壇の奥から
じいちゃんの入れ歯が出てきた
まるで貝のようにぴったり重ねてあって
今にも「がははは」とじいちゃんの声で笑い出しそうだ
でもじいちゃんは小さい時の僕を
よくこの入れ歯でびびらせ ....
峰打ちじゃ
安心せぇ峰打ちジャ
そうじゃ峰打ちじゃ峰打ちじゃ
心配する必要はない峰打ちじゃ
あれもこれも峰打ちじゃ
だからしっかりこころもてぃ
なにもかもが峰打ちじゃ
真剣でさぇないのに ....
{引用=――荒川洋治・稲川方人・平出隆を中心に}


 日本の現代詩の歴史を顧みると、いくつかのターニングポイントとも言える節目があることに気づかされる。もっとも大きな節目は第二次大戦後の一九五 ....
一握りの気まま、は
自由と呼ばない

不自由から逃れて
背中の羽根を伸ばしても
きっと名前が違うだろう

いくばくの束縛から逃れた、
小鳥のようなあなたは
一粒の木の実 ....
 だが
 落葉の時間をへて
 絶え間ない先送と 既了の境域へ
 戻るか
 コウシュの旅人

 蒼茫の中、
 一際
 あおく、沈んで
 そこで意味の果実は
 割れ、
 残照 ....
しんやか。
しんやなのか。
ほんこんのしんやなのか。

もういっかげつもいるというのに。
このねなしぐさは。

けたたましいさいれん。
――だれかがじゃりをさらっている。

みみせ ....
収容所には煙が揺れ昇り
黒い灰が風に舞っていた

坂道を上りきった辺りで
俺は砂利道を駆けていた
工場に向かって

一人の女と街角でぶつかった
奴は俺の顔を睨んで何かを言ったが
俺は ....
たくさんの、紙の集まり。

ただ、それだけ。

ただ、好きなだけ。
あるところに男と女がいて
であって 好きあって
子供ができて 家庭を持った

あるところにできた二人の家庭は
明るい家庭で
子供は二人
跳ねて 飛んで

子供の頃によ ....
さらさらと零れていったわ
貴方
あんなに細かくちゃ
骨も拾えない


きっと
暖かな夢を見ていたのでしょうと

自分を甘やかす
凍えて死んだ
少女が擦った
マッチ棒の先
夢 ....
ロクな詩が書けなくなった私が、優秀な他人の足を引っ張りたいというセコい欲望を満足させるべく作成する「自動詩作成プログラム」
その第2段がいよいよ登場!
「未詩」のところの「夜」はこれで作成したもの ....
なにもかも終わって空をみてるだけ胸のおくから寄せてくる波 ぼくは全部
全部君に
あげたいけれど
あげられない

幼稚園のころ
先生がくれた色紙や
小学生のときにもらった
表彰状や

中学のころ
描いた人権ポスターや
十七歳の思い出も
 ....
おもちゃのピアノを
弾きました。
懐かしい音でした。
布団を持って
指をくわえました。

ストローのついたコップ
ベビーフード
おかじりビスケット
音のなるサンダル

毎日が勉強 ....
大村 浩一さんのおすすめリスト(1995)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨になる前に走り出してしまう- 岡部淳太 ...自由詩8*07-2-14
「_べいべ。_」- PULL.短歌3*07-2-14
ひどくうろこむして- ふるる自由詩31*07-2-13
月蝕- ハエフ自由詩18*07-2-13
シチューを煮込む鍋のとなりで- 若原光彦自由詩20*07-2-12
サラリーレディ- さき自由詩1107-2-10
パクりました。ミリ・バニリって今なにしてるんかなあ?音楽して ...- 太郎本人自由詩13*07-2-8
武士のつかい- 佐野権太自由詩58*07-2-6
対岸の人- 七味とう ...自由詩6*07-2-4
雨上がりの夜空に- 七味とう ...自由詩5*07-1-31
清野無果「■批評祭参加作品■ネット詩fについて」を読んで、イ ...- 田代深子散文(批評 ...20*07-1-31
- サソリモ ...自由詩4*07-1-28
有形- 北岡瑛美 ...自由詩8+*07-1-24
創書日和「雪」- 虹村 凌自由詩4*07-1-22
- ピッピ短歌17*07-1-18
にぎってみな- 水在らあ ...自由詩31*07-1-18
入れ歯- 茶釜自由詩3*07-1-15
あんしんせぇ- かぜきり自由詩13*07-1-9
■批評祭参加作品■七〇年代詩の均質性- 岡部淳太 ...散文(批評 ...8*07-1-8
きんいろの自由へ- 銀猫自由詩16*06-12-29
コウシュの旅人- るか未詩・独白16*06-12-28
ほんこんその1- 猫八百自由詩4*06-12-26
夢にみた女- 結城 森 ...自由詩6*06-12-21
創書日和「本創り。」- 狠志携帯写真+ ...306-12-19
あるところに- 水在らあ ...自由詩74+*06-12-19
さらさら- さき自由詩906-12-17
全詩人撲滅運動「自動詩作成プログラムVer.2.0」の完成- 紀ノ川つ ...散文(批評 ...8+*06-12-12
夕暮れ- weed & s ...短歌5*06-12-11
全部君に- はらだま ...未詩・独白7*06-11-30
くわえ布団- ペポパン ...自由詩7*06-11-29

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