上下にも右も左も前後にも 動けぬわたしは一点のてん

点と点 離れていてこそ結ばれるくっついてたら ただの点

苦しみはどこにあるかと問われれば 破顔一笑ここだと笑える

幸せがどこにある ....
{画像=100518032154.jpg}

幽霊坂という名前の坂は、東京都内にいくつも点在、
していて、神田淡路町、目白台、三田、田端など、に
ある。これらの幽霊坂は昼なお薄暗く幽霊でも、出 ....
忘れてはならないものらしい
愛した男の名前と
その男を奪った女の名前
そして事の顛末一切合切と発せられた言葉の一字一句まで

こんな近くに勤めているとは思わなかった

東神田の交差点を右 ....
僕の飼育権を勝ち取ったのは名実ともに日本一の動物園、上野動物園だった。
僕はすぐさま薄暗いトラックの中に入れられ、東京へと運搬された。
園内に着くと早速、僕は檻の中へ放り込まれた。
新しく造られ ....
忘れ去られた 古い校舎
人知れず 
ひな菊が一面咲く
小さな 白い縁取りをした
数知れぬ麦藁帽子
花の絨毯は緑に抱かれ

さやかな風が吹き 過ぎる
もう夏の気配を孕んだ晩春のそれは、
 ....
{引用=
いなくなったきみを探していたら
僕は自分を見失ってしまった

砂浜を歩くたどたどしい足元が
早く何処かへ連れて行ってくれないかと
波にさらわれることを望んでいるこころは
宙に浮 ....
駆け上がったスケールの天辺で
頭にティアラを乗せられた途端
3オクターブ下の森へと転がり落ちた
黒鍵に打たれた身体に赤い痣が散る
地面に投げ出された
ティアラの真直ぐで静謐な輝きは
脆い影 ....
<上>

暗中模索のキッチンで
夜食を見つけて意気揚揚
紆余曲折のビール腹
逆三角の栄枯盛衰

横行闊歩の食欲を
抑えられない艱難辛苦
気宇壮大の体脂肪
Gパン入らず苦心惨澹

 ....
 
 
卵に言葉を教えた
教えた言葉を
卵はすべて覚えたけれど
口がなかったので
話をすることはなかった
雲が形を変えながら
夏の空に消えていく
わたしが生まれてから
何度も見たそ ....
社会をはみ出し
坊主とやくざ

空(くう)に

般若心経撒き散らし
それ 有り難がたや
有り難がたや
老若男女が踊り狂

え〜どえ〜どの断末魔
江戸八百八町
と言える都心は ....
濡れたままで立ちすくむ
シャワーがザァザァと音を立てている
頭から水に撃たれたまま僕は
君の記憶すらも流してしまおうとしている

モウドウデモイイヤ

光を感じることができなくて
荒む ....
  

空を見上げたあなたを覚えている

強いひとになりなさい
と言われたことがある
そのときのあなたは泣いていた
いつしか同じことを僕が言っている
気づくと僕は泣いてはいない
あな ....
黒人の肌 ぎらつき 呼吸に波打つ筋
それを照らす 白金の太陽
槍の尖 限りなく零に近い 一点に灯る 
定められた使命 狩りの前の舞踏
散る 汗の


白人のガレージに隠された ス ....
フラれたい
もう一度あの娘にフラれたい
いや何度でもフラれたい フラれていたい
フリ回されていたい
フラれた時のあの悲しみが忘れられない
あの時ほど愛が愛らしく感じられたことはない ....
覚えていますか? 
私達が種だった日のことを・・・ 

ふらりと寄った鎌倉の古時計屋で
無数の時を刻む秒針の音に包まれながら 
独り置かれた{ルビ勾玉=まがたま}の 
黒い瞳と、目が合った ....
空き部屋になって久しい一階奥の角部屋
いっこうに入居の気配感じられなくて
郵便受けはチラシとかで溢れている

ポスティングするのが仕事なんだろうけど
声をかけたとしても臆すること無く
ほん ....
 
 
ある日曜日
友達の家に遊びに行った
団地と呼ばれていた
うっかりお昼過ぎまで
友達と部屋で遊んだ
お昼ごはんをご馳走になった
コロッケとパン一枚だった

家に帰ると
塩鮭 ....
 {引用=猫讃仰フェスティバル参加謹呈}
ライオンちゃんは喉が渇いて大変だ。
サバンナでは半年も雨が降らないので、揺らめく陽炎に口を開けて待つ顔
があまり可哀相にも見えないのは、渇望と失望の間で ....
いわゆる「現代詩」というカテゴリの中では、現代詩vsポエム、紙媒体vsネット、朗読vs黙読、というような対立が薄い地殻の下に蠢くマグマのように潜んでいて、キラウェア火山のように断続的に地表にマグマが噴 .... 六畳半の部屋は水に溺れてて
家具は全部濡れてしまった
ああもうきっとテレビとかは、映んないね

大好きな猫のぬいぐるみには鱗が見えてる
彼に貰った指輪にはヒレが生えてる
毎月買ってる雑誌は ....
厚顔無恥な私を
やわらかな笑顔で迎え入れてくれたその家で
酒をごちそうになった
しどろもどろの
要領を得ない
私の話に
やわらかな笑顔で相槌をうってもらいながら

  温かい
  温 ....
 
 
先生はもう液状になって
黒板の海を
白墨で汚している

本当は海の生き物たちが
みんな住んでいたはずなのに
僕の皮膚には朝から
いろいろなものが刺さって
痛くはないけど
 ....
◇機関士:

パリ発、コンスタンティノープル行き6両編成。
ほぼ定刻でウィーン発。
乗客の体調不良等、異常の報告は無し。
これより政情不安定な地域を通過。
よって盗賊団の襲撃に警戒セヨ。
 ....
方丈記

昨夜、方丈記というのを読み、なかなか感慨深いものがあった。僕は情緒的に奥の深いものが嫌いで、理知的なでっかいパイプオルガンみたいなものが好きなだけにこれは趣味ではないとう先入観があってな ....
下駄ばきにミニシガー


二階屋で蝶を飼うよなおとこなり

というのがあった。僕はこれがとても好きだった。たいへん呆けていて、悲しかった。馬鹿な青年の目に青空と流れて行く白い雲が見えるような ....
「神の定めに従って、わたしはあなたを妻とします。
 今から後、
 幸いなときも災いのときも、
 豊かなときも貧しいときも、
 健康なときも病気のときも、
 あなたを愛し、あなたを敬い、あ ....
 
 
世界の果てに
ベッドがひとつ
ぽつんとある
父が横になっている
わがままばかり言って困る、と
母から連絡を受けた僕が
その隣に立って
父を怒鳴りつけている

親に向かって ....
ブラウン管に映る天皇裕仁をテンちゃんテンスケと嘲罵するほど軍国少年
であった父は明らかに左翼で、党から除名されても宮本議長(当時)の不
撓不屈や不破書記長(当時)の才気煥発に敬服やまず、一般紙の他 ....
四月

{引用=Ape real et p reel 
A pull eel Apple wheel}

赤いあめ玉あなたにあげる 
あまいあまあい愛をあげるよ
あたしのあんよはあめんぼ ....
見慣れない電車を
何度も乗り継いで

見知らぬ人達に
何度も道を尋ねて

見惚れた造花で
何度も指を切って

見損なった夕焼けを
何度も何度も許して

やっと辿り着いた
近所のコンビニで
アイスクリ ....
大村 浩一さんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ベクター- Dock短歌3*10-5-18
幽霊坂- 岡部淳太 ...自由詩810-5-18
馬喰町のひと- 恋月 ぴ ...自由詩18*10-5-17
青木龍一郎が動物園にやってきた- 青木龍一 ...散文(批評 ...310-5-16
ひなぎく- 月乃助自由詩16*10-5-15
遠い眼差し- 高梁サト ...自由詩18*10-5-14
armoire_caprice- 渡 ひろ ...自由詩24*10-5-14
余事熟語あいうえお- nonya自由詩12*10-5-13
夏の雲- たもつ自由詩22+*10-5-12
踊り狂う- ……とあ ...自由詩10*10-5-12
濡れたままで立ちすくむ- kauz ...自由詩7*10-5-11
こころ_そらの- AB(な ...自由詩6*10-5-11
詩作過程_/_****'04- 小野 一 ...自由詩7*10-5-11
フリ- 新守山ダ ...自由詩310-5-11
種を蒔く人_- 服部 剛自由詩210-5-10
届かないひと- 恋月 ぴ ...自由詩34+*10-5-10
団地(再投稿)- 小川 葉自由詩4+10-5-10
ねこの進化論- salco散文(批評 ...5*10-5-9
現代詩カテゴリのジャンル分化に関する考察- しろうる ...散文(批評 ...6*10-5-9
水族館部屋- 梨玖自由詩310-5-8
満腹の日- 北村 守 ...自由詩610-5-7
水を買う- たもつ自由詩1210-5-6
オリエント・エクスプレス、1914- 都志雄自由詩11+*10-5-5
方丈記- m.qyi散文(批評 ...410-5-5
下駄ばきにミニシガー- m.qyi散文(批評 ...3+10-5-5
創書日和「清」_清廉の人- 逢坂桜自由詩3*10-4-30
世界の果て- たもつ自由詩23+*10-4-30
メーデー- salco散文(批評 ...14+*10-4-29
shigatsu,_gogatsu- salco自由詩12*10-4-29
ただいま- nonya携帯写真+ ...15+*10-4-25

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