木曽の御嶽山
……とある蛙

秋の朝陽は低く輝き
燦々と紅葉を照らしている
頂きの前は
これ以上ない空の青さ
エッジの効いた青さで
山を目指す街の人たちには
これ以上ない休日の
癒される風景だ
まるで絵葉書のような風景
予定通り進めば
登山というよりは
ハイキングの手軽さで
実際七合目まではロープウエィで
小学生でも上れる気軽さ
ハイキングの労力で
登山気分の味わえる
絶好の紅葉スポット
その昔詩に詠われた御嶽山

(余談)
死火山を死語にしてしまった
三五年前の噴火
またぞろ安全の勘違い
災害は忘れた頃にやってくる
また予兆がないので予知できなかったという専門家
マスコミには格好の題材
適度な悲惨さ、自然の脅威

(また余談)
気象庁は予知のために全力を尽くしているとしながら、
過剰警告は山から人を遠ざけると
控えめな警告
学者たちは過去を分析する。
それが研究で、予知が出来ればみっけもの
予知することが成果ではなく
彼らは予知を前提に予算を喰う
結局、国に頼っては生きられない
学者に頼っては生き延びられない
また知らされたわけで

(またまた余談)
あくまで危険の立証がなければ安全だとする
非科学的な学者たちが
原発の安全性と火山の噴火の予知とは結びつけることは
非科学的だと言っている。
逆立ちの名手と言わざるを得ない


自由詩 木曽の御嶽山 Copyright ……とある蛙 2014-10-08 11:48:45
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