受信したメールはすぐに記憶して削除の{ルビ掟=おきて} 証拠残さず あなたも
外に
出たいのね

きっと

少しだけ開く窓から
あなたは外に
舞い降りて

そう
せめて土に還って

たぶん

真っ白なその色が
土と同じ色になる

大 ....
君が他の誰かを好きになれば

食事は喉を通らず 眠ることもできない



    それで死ねる

    きっと 死ぬことができる
桔梗のむらさきを聴く、と
夜の二歩手前が
どこまでもやわらかな鎖で
約束と小指を繋ぐ

硝子の鉢に浮かんで
むらさきは、鳴る
秋ですね と
ただそれだけを告げるために

桔 ....
やわらかなシーツに包まれて
そっと盗み見る

ゆるやかなウエーブの髪に指を絡ませて
唇を寄せる

幸せそうに眠る
起こさないようにベッドから降りようとして
冷たい床に足が触れる前に
 ....
乾いてゆく風があった
薄れてゆく光もあった
綺麗にされた夏だった

目の前に拡がる
どこか懐かしい景色に
なぜかふるい歌を思い出し
海に腕をさし入れる
かなしみが群れているのは
きっ ....
夜があけていく

気が遠くなるくらい前から
何人ものひとが
見ただろう景色


おはようって
言えるひとがいる幸せを

ずっと忘れてた

やわらかな朝を

淡い朝雲の影を
これな

あたしの恋のカタチや
あと半分やねん

あと半分で

あたしとあんたの

愛のカタチができんねんで
あなたのなかをふるあめが
あなたのまつげをゆらして
あなたのなかをふるゆきが
くちびるをふるわせるとき
ぼくはあなたのてにふれて

ちいさくなみうつおと
ちいさくはじけるおと

あま ....
いつの間にか
私たちは忘れてしまった
追いかけっこに
夢中になっていて
周りを見れば
誰もいなかった
ただひたすらに
走っていたから

疲れ果てて
たくさんの時間が過ぎた
数の計 ....
夏休み前
庭に
ひとつシャボン玉が飛んできた

夏休みが終わっても
そのシャボン玉は
割れずに
そのまま

今日も割れずに残ってる

先週、嵐がきた
昨日も雨が降った

それでも割れない
根性シャボン
みてごらん
あれが空だよ
そうつぶやいて
私は放物線をえがく

どんなに荒んでしまっても
その運命は変えられない
流れていく景色
夕暮れの空

夏のなごりが残るなか
野焼きのにお ....
指は
君の小さな生き物だった

どこか
遠い異国の調べみたいに

時おり
弾むように歌ってた


君が僕の指を食む
君が
少し子供にかえる


遠いね、
   
とだ ....
 
心臓を取り出して
はい、って渡せたらよかった
一番近付いた瞬間に
惜しげなく

薄暗い部屋
間接照明で
輪郭はまどろんでいる
意味の無い言葉や
意味の無い温度で
外側は溢れて ....
朝、ぼくの季節は二十五歳で
ざらざらとした空を
東から西へ
たとえそれが夢だとしても
渡って、どんなにボタンを押しても押しても/押しても
改行できないでいます



ぼくが、ベーコン ....
最近、何か違ってた。

何か忘れてた。

空、やっぱり綺麗。
十年ぶりのあなたを見て
すこし寂しくなりました

わたしが
紅く染まり
散っていくさまを
じっと見ていたあなた

その輝かしい憂いを失い
探しているように感じます




 ....
働くってことは
否応無く押し付けられた役柄を演じること

食品会社に勤めれば
賞味期限の記されたシールを貼りかえる日々
罪の意識など三日で消えてしまう

コールセンターに勤めれば
クレ ....
どこまで私は落ちていくの?

この植物に食べられちゃうの?

どうして私食べられちゃうの?

人間がたくさん木を切ったから?

地球を汚してしまったから?
未来とは

刹那の最果てのことである

未来とは

刹那のはじまりのことである

未来とはつまり

現在、という

この一点に包含され

現在、という

この一点を包含 ....
楽園だと信じた場所は


きみをうしなったとたんに

色褪せた。



そうでしたね
ヘブンは
きみのハートのなかだったのでしょう。



色褪せた楽園で

平和 ....
胸は
すぐに
いっぱいになります
それゆえわたしは
多くを連れて
行けません


あなたを
はじめて呼んだ日に
こころの底から呼んだ日に
海は向こうになりました

永 ....
空がこんなにも 開けて
甘い曇天が ひっそりと退くと

天空から秋の雲が垣間見え
私は視線もろとも 空へ 飛び込んでいる

空中を滑空する 夢
この秋空のなみなみとした 胸

陽光の ....
好きではない
むしろ嫌いかもしれない
それでも、
作られたものまでをも
嫌いにはなれない
小石がはねた
みっつめのところで
沈んでいった
それはそれは
穏やかに
すこし左右にゆれながら
底を目指して
落ちてゆく
水面に
たくさんの輪を残して


さような ....
響くサイレン
遠のく喧騒
静観するのは
聡明な眼差し

疎らな星空
侘しい空気
縁となるのは
心の松明

此処が闇でも
其処が果てでも
勇敢な瞳に
恐れ ....
ジャガイモの皮を剥いたことある?

妻に尋ねられ
そういえば
記憶に残っていない

娘が小学校低学年のとき
いもの皮むき みんなでしたとき
血だらけになった男の子がいたらしいよ
娘が ....
そんなに 恋がしたいのなら

    媚薬を飲んで 人混みへ飛び込んじゃえ
僕の
頭の上で

機嫌を損ねた
灰色の空が

意地悪そうに
雨を降らせる瞬間を
見計らっている

僕は
被った帽子を
顔の半分まで引き下ろして
小さく
舌打ちをしたけれど
 ....
ひとりで
回転寿司に行きますと
何周もしている
モンゴイカにふと
周回遅れのじぶんじしんを重ねて
真向かいの
ホスト風の男が
うにいくらと注文しているのを
同じ色の皿ばかり積む私は
 ....
小原あきさんのおすすめリスト(2431)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あだると_03- 北大路京 ...短歌2*07-10-14
花びら- 風音携帯写真+ ...4*07-10-14
死ねる- 北大路京 ...自由詩8+*07-10-13
「桔梗のしづく」- Rin.自由詩18+*07-10-13
シーツ- 暗闇れも ...自由詩607-10-13
乾いてゆく風があった- soft_machine自由詩16*07-10-13
やわらかな朝- 風音携帯写真+ ...4*07-10-13
待ってるカタチ- 愛心携帯写真+ ...5*07-10-13
抱擁- shu自由詩907-10-13
ただ走って- いまじん自由詩7*07-10-12
雨上がりのシャボン玉- 北大路京 ...携帯写真+ ...6*07-10-12
終日- 白昼夢未詩・独白4*07-10-12
- umineko自由詩27*07-10-12
HOTEL- まりょ自由詩407-10-12
拝啓、君は元気ですか?- 望月 ゆ ...自由詩20*07-10-11
空色目薬。- 狠志携帯写真+ ...307-10-11
花詠残影- 悠詩自由詩4*07-10-11
働くってことは- 恋月 ぴ ...自由詩28+*07-10-10
草穴- 北大路京 ...携帯写真+ ...8*07-10-10
未来- 吉岡ペペ ...自由詩407-10-10
ヘブン。- Sa;自由詩207-10-10
肺呼吸- 千波 一 ...自由詩27+*07-10-10
朝に空を見上げて- アハウ自由詩807-10-10
つぶやき- FUBAR未詩・独白8*07-10-10
無題- 石畑由紀 ...自由詩14*07-10-10
- 1486 106自由詩5*07-10-10
じゃがいも- 乱太郎自由詩17*07-10-9
暇つぶし- 北大路京 ...自由詩9+*07-10-9
気ままな散歩- Porter自由詩2007-10-9
おひとりさま- ふぁんバ ...自由詩22*07-10-8

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