110720

            
トコロテンでごはん
辛抱おし
半時ぐらいは
保つでしょう
お母さまは
まだお帰りにはならないのです
 ....
朝焼け
だったか
夕焼け
だったか
それは
忘れてしまい

だだ
君の
描く色が
鮮明に
焼き付いている。
捧げるほど
じゃない
いくつもの縁で絡み合ったこの地で
たまたま
出会ってしまって
今日は地球の重力がいくらか強い
だから
すこし伝えてみたい

月が見える
冷えた夏の夕刻に浮 ....
 
 
生温かいザリガニが
真夏の都会を歩く
いたるところから車や人や
ラッパの音が聞こえてくる
そんな暮れ方である
炭酸水を買ってくるように言われ
下働きが走る
近道のフェンスを越 ....
ひととして
いきるためにこいをしてきた
そうして
けっきょくいきられずに
こきゅうをして
えらでこきゅうをして
すいめんかをおよぐ

めぐりあうことをただおそれ
しずみこんでゆく ....
  未来のような
  だだっぴろい草原で
  詩を読んでくれたのは誰だっただろう



  幸福のような
  雨が降っていたのはどこだっただろう
  なにからなにまで
  や ....
はらっぱで
たばこにひをつけると

いきていくために
ひつようのないことばかり

どこまでも
ひろがっていく

けむりばかりが
どこまでも
今すぐ結婚しないひとの

いのちの心配をしてはいけない

花びらがすき放題に散っている

桜木も見あたらないのに

どこからか来て巻きあげられている

雨のあとの曇った朝だった
 ....
散って、なお、
地に咲くさくら
うみから
さかなをとり

はたけから
やさいをとり

ひとから
おかねをとる

うしは
おちちをとられ

そうすることで
いきている

かこも
みらいも
 ....
窓辺に飾られた
一輪のチューリップが
ひとり言をしている

叶えられなかった夢について
叶えられた些細な願い事について

自分がここにあることの意味について
そしてその無意味さについて ....
 
 
魚屋の片隅にあった目薬を買う
お店の人と角膜や水晶体等について
少しだけ話した
すぐ側で魚介類はそれぞれに
幸せそうな形で整然と並んでいた
それから帰りの駅ではお腹が痛くて
膝 ....
がれきのなかから
はっけんされた
テーブルのあし

そのしたから
しょうねんらしき
からだがひきだされていた

テーブルも
わたしもないた

はしらもかべも
れいぞ ....
雲ひとつない空
地上ですら風が強い
空ではきっと誰も立っていられない

日陰の空気は金属のつめたさで
無防備になり始めた肌を冷やす
落ちぶれた冬の狂いかけた残酷

昼休みに弁当を
窓 ....
しんさいご
しばらくみなかったひとが
かえってきていた

しんさいまえと
かわらず
もうふいちまいで
えきまえでねていた

ひびわれた
ろじょうで
わらうしかなかった ....
泣けてくるんだよ 嬉しくて

唐揚げがでたのだという
薄い色の牛丼や非常食のような食事ではなく
唐揚げがあたたかく運ばれたと

デザートとしてイチゴがあったんだよ
食えなかったよ
こん ....
しをかいてはいけない
おしりをかいてはいけないのと
いっしょで
かゆいからといって
かいてはいけない
そこにてが
とどいてはいけないのです。
ちょうむすびも
おりがみもない

とおいところで
そのこはまだ

だれもしらない
てあそびしてる

おかあさんが
だれかもしらずに
つち
などではない

いのちなのだ
ひとすくいの

つちを
すくうために

きみはいのちに
きがづいた
はたらきありが
よるになっても
すにかえらない

はなは
まよなかも
さいたまま

つきとほしは
たいこのむかしと
かわりなく

ゆうごはんを
つくっても
あな ....
おかあさんがだいすきな
ぼくがひとり
ここにいる

でもぼくは
ひとりじゃない
おかあさんがいるから
{引用=雨が降っているなかで、きみとのやりとり浮
き上がる。水色の紐であやとり、つないでい
る細い声。たしかにきこえた澄んだ心の内側
で響く、エナジー。明日には見失うなら今す
べてを捨てて ....
知らない場所で
知らない涙があった

そんなことは 見えないだけで
誰もが悲しまない日
なんて
ありえないはずなのに

知らない場所で
知らない涙があった

知らない人が泣く ....
きっとわたしが
しんだあとに

そのへんじは
くるのだろう

はるになれば
つぼみがふくらみ

なにごとも
なかったかのように
あのときに
もどれないのだな

そのときに
いきていたひとに

あえないのだな
わたしたちは

じくうをこえて
いきている

ここでいま
いのちのひをともす

 ....
透明な絵本を
じっと見ている子供がいて
クレヨンを持って
かがやいた笑顔をみせる
 (これは何色なの?
としきりに尋ねてくるので
答えに困って
好きな色で塗ってごらんと
うなず ....
つまがねむり
むすこははなうたをうたい
やがてそのはなうたも
いつしかやみ
ねむりがおとずれている

はやくねむりなさいとしかりながら
ねむってしまったつまのこえも
は ....
「星を売っておるのです」

 私の訝しむのを見てとって、男は微笑み、付け加えた。

「簡易プラネタリウムを運んでおるのですよ。あちこちの小学校や講堂なんかを回って、組み立てて、簡単な解説をする ....
 
 
待合室のソファーで
男の人が傘を差していた
空が見えないから
屋根に気づかなかったのかもしれない
名前を呼ばれ
男の人が立ち上がった
傘を丁寧に閉じて
今日はひどい雨ですね、 ....
初めて寝坊した
朝飯抜きで
出かけたが
5分遅刻した

行ったら最悪
ウンコまみれの
おじいさん
風呂に入れる

時間も延長して
言動が乱雑になる
最後に謝る。すると、
「い ....
小原あきさんのおすすめリスト(2431)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
心星- あおば自由詩13*11-7-20
転写- かんな携帯写真+ ...2*11-7-17
りょう- かんな自由詩8*11-7-14
都会の暮れ方- たもつ自由詩911-7-2
あなたのてがおおきかった- かんな自由詩5*11-6-23
喪失- 草野春心自由詩411-6-22
考えすぎの日々- 小川 葉自由詩8*11-5-6
花散らしの風- 吉岡ペペ ...自由詩711-4-16
さくら- はなもと ...携帯写真+ ...5*11-4-15
収穫- 小川 葉自由詩511-4-15
チューリップ- たもつ自由詩611-4-13
目薬- たもつ自由詩1011-4-10
行方不明者- 小川 葉自由詩411-4-8
さみしいお昼- 木屋 亞 ...自由詩4*11-4-5
シンボル- 小川 葉自由詩711-3-31
黄金の唐揚げ- 朧月自由詩311-3-30
かく。- かんな自由詩15*11-3-29
ちょうむすびとおりがみ- 小川 葉自由詩411-3-27
一すくいの土- 小川 葉自由詩3*11-3-26
24時間営業- 小川 葉自由詩311-3-24
ぼくがひとり- 小川 葉自由詩411-3-23
あやとり- ゆうと自由詩511-3-21
知らない人が泣いている- 中山 マ ...自由詩211-3-21
返事は遅れてやってくる- 小川 葉自由詩5*11-3-21
午後二時四十六分- 小川 葉自由詩211-3-20
透明な絵本- かんな自由詩33*11-3-16
眠り- 小川 葉自由詩311-3-4
オーシャンブルーの庭師たち- kawa自由詩311-3-1
待合- たもつ自由詩711-2-27
あーしもうた- ペポパン ...自由詩7*11-2-26

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