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公園で

夜のベンチで

おとこがきもちを冷ましている

仕事や人間やじぶんも含めたまわりや未来

おとこがきもちを冷ましている

夜のベンチで

公園で


何度みつめ ....
幼いころぼくはぼくを肯定していた

青空は空が高かった

真っ青は高いということだった

ぼくがだれかの悲しみにならないように

まわりのひとを悲しみながら肯定していた

それがぼ ....
まん丸の

焼き菓子みたいな

今宵の月

雲に隠れてみたり

顔を出したり

なんだか不思議な

態度をとるよ


朝にはクラゲみたいに

薄うくそおっと光る

 ....
今すぐ結婚しないひとの

いのちの心配をしてはいけない

花びらがすき放題に散っている

桜木も見あたらないのに

どこからか来て巻きあげられている

雨のあとの曇った朝だった
 ....
起こすとまだ寝ていた

いまなん時かを教えて

四十五分にまた

電話すると言ってきった

それまであと二十二分ある


そばにいてあたためていいか
目には目を、歯には歯を、

このハンムラビ法典の言葉は

復讐法だとか拡大報復の戒めだとか

そんなふうに言われてはいるけれど

この言葉の連なりに

私はひとの悲しみを感じるのだ ....
きょうぼくのからだは

悲しみにつまっている

表面張力いっぱいで

すこしでも揺れたらこぼれそうだ


きっと何十年まえ、何百年まえにか

おなじ日に

悲しみにあふれた日 ....
となりのおっさんが着信音に出て

イソギンチャク死んだんか、

と第一声を発した

さみしいやろ、海にほったらなあかんな、

おっさんたちにとってイソギンチャクは

犬や猫のような ....
まいにちが

わかりやすいしあわせに

みちた日々であれば

ぼくらはそれを

しあわせと呼ぶのだろうか


春のかおりが

夜にひびいている

ぼくらは

さびしく ....
ひかりは

ぼくの目にひかる

未来からか

過去からか

異界からか

もう秋なのかもね

夏から熱を

すこし引いただけで

ひかりは

ぼくの目にひかる

 ....
そうだ、中三のとき

愛について、いつも考えていた

こころの灯、なんて題名つけて

愛について、ノートまでつけていた

母が死んで整理していたら

耕太郎関係、って書いた段ボール ....
個人的な

音がする

かえると蝉は

よく似ている

未来にむかう追憶は

朝なのに黄昏ている

個人的な

音がする

かえると蝉は

よく似ている
抱きしめてやると

思ったよりも簡単に

くずれるときの声を出した

髪の毛から

あまい胡瓜の香りがする

たがいの爪で

たがいの肉にわだちを描いた


俺は十八だっ ....
街道の植物と

雑居ビルとのあいだを

雨上がりの

ひんやりとした橙のなかを

昔の

小学生のころの

社会人四五年めの

きみを追った

なにもかも成功した

 ....
ふとく

みじかく

かがやいた


夕暮れ

海に

太陽の道が


ふとく

みじかく

かがやいた
みらいを信じる

またひとつ

永遠に近づいた


0は現象ではない

見えないものを

掴み取ろうとする

0は意思である


みらいを信じる

またひとつ

 ....
山のうえに

太陽がにじんでいた

アメーバのように

ちぎれそうに

ひかりがゆがんでいる


いのちは削るものなのですか

あなたは答えないかわりに

ぼくにそれを見 ....
光は緑に柔らかく

街道には

緑風が吹いている

五月の光は風なのか?


さくら散る幻の芥

街道には

柑橘系の白い香り

この国は違えたのか?


光は緑に ....
こころのなかで

こころのなか、って

こころ、って

どこにあるんだろう

こころのなかで
浜辺のきみに

ちぢれた朋輩たちの影が

しずかな素肌、ひかり、はしる


緑の風、フリーダム


光達のチーク

頬杖をつくのは僕だから

花のまえで、大人しくしている
 ....
ジャパン・ランドのうえを

ひかりが

風が、雲が

ちからの流れを変えてゆく

ぼくらはどこから来たのか

ぼくらはどこへ向かうのか

おなじでも

べつべつでもないのに ....
さくらが夜に潜んでいた

ぼくが夜に潜んでいた

さくらがこの世に潜んでいた

ぼくがこの世に潜んでいた


さくらがぼくを映すのか

ぼくがさくらを映すのか


さくらが ....
夜風がゆるく吹いていた

さくらが銀河のようだった

カップルが一組

川向こうのベンチに座っていた

僕たちはすこし道に迷ったようだ

たまに肘があたる

あてどない人生が
 ....
木蓮はほどけて

黄いろい死斑を散らせていた

桜の木々は赤く汚れて

ところどころに

灰いろのピンクを零していた


季節はひとつを終わらせ

ひとつを始めてゆくというの ....
海のおもてはエメラルドグリーンで

絶えまなく変化する指紋のように見えた

そこには

際限のない虚無や希望の陰があった

際限のない快楽や絶望の放光があった


届くことのない ....
やけどしな



春あわだつ



白いひかり



営めば営み



腐るものも



育むものも



営めば営み



白いひかり

 ....
今夜もまた、ワインよ

いちにちの疲れ、オレにさしだせよ

おまえに

オレにしかできないこと、してやるから


めがね、はずせよ

それで、おまえは

ほんと、のはだか
 ....
きょうは、いい天気だったんかあ、


おまえ、うかんどった、

空にずっと、

おまえ、うかんどった、


あたし、空なんかに登場してへん、
木々が踊りをとめて黙していた

夜が青かった

外灯が規則ただしい涙のようだった

リズム&ブルースの

ゲゲゲの鬼太郎みたいな旋律

信号に停止するテールランプが

この世の ....
もう二度と

会えなくなるひとなんて

ほんとうにいるのだろうか

この有限世界から

ぼくらはなにを失うというのか


慟哭の朝の光に

普通の日々が重なってゆく

もういちど問う


もう二度と
 ....
小原あきさんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(113)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おとこがきもちを冷ましている- 吉岡ペペ ...自由詩1317-10-12
青空- 吉岡ペペ ...自由詩217-5-13
月変化- 吉岡ペペ ...自由詩517-5-12
花散らしの風- 吉岡ペペ ...自由詩711-4-16
いいか- 吉岡ペペ ...自由詩510-11-26
ひとでしか癒されない- 吉岡ペペ ...自由詩1809-9-8
悲しみ- 吉岡ペペ ...自由詩309-6-28
あしたは海にゆくんだろう- 吉岡ペペ ...自由詩509-6-23
春の夜- 吉岡ペペ ...自由詩2009-3-18
秋なのかもね- 吉岡ペペ ...自由詩208-8-31
愛について- 吉岡ペペ ...自由詩2708-8-28
かえると蝉- 吉岡ペペ ...自由詩208-7-26
いまも何処かで- 吉岡ペペ ...自由詩1708-6-16
五反田をあるく- 吉岡ペペ ...自由詩208-6-16
海に太陽の道- 吉岡ペペ ...自由詩208-6-11
永遠- 吉岡ペペ ...自由詩608-5-30
Nobody_knows.- 吉岡ペペ ...自由詩808-5-22
五月の光- 吉岡ペペ ...自由詩808-5-14
こころのなかで- 吉岡ペペ ...自由詩308-5-9
朋輩たちの影- 吉岡ペペ ...自由詩308-4-28
四月の風- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1008-4-18
さくらと潜む- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...208-4-4
銀河- 吉岡ペペ ...自由詩2208-4-3
春の切実- 吉岡ペペ ...自由詩1108-3-29
蒼天と断崖- 吉岡ペペ ...自由詩508-3-26
春あわだつ- 吉岡ペペ ...自由詩608-3-18
今夜もまた- 吉岡ペペ ...自由詩208-3-16
空にずっと- 吉岡ペペ ...自由詩508-3-12
アラーム- 吉岡ペペ ...自由詩708-3-8
朝の光- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...508-3-2

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