両の人差し指でぱたぱた
ニワトリが餌でも突いているようで
思わず吹き出しそうになるけど
なにやら真剣に打ち込んでいる
あなたの横顔
見方によっては男らしいとも言えそうで
古いやつだ ....
ベランダに鉢植え
やわらかな大気がゆっくり空に侍りつつ
曇天は寝息を立てて
温浴の風 静かに降りて
ビルディングの静かな午後が始まる
鳥のさえずりが空間を示して
立ち木の常緑は静か ....
駅ビルのミラーに夕陽が泳いでメールが飛び込んだ
都会の炎が抱き合う声を 早足で抜き去った
分解されてく真夏の星じゃ
不安や嫉妬の波から明日を予測してやいないか
楽しいこと
面白いこと ....
さっきタイヤで踏んだやつ
ビニール袋だったのかな?
何かの動物だったのかな?
暗くてよく分からなかったけど
動物だったらどうしよう
大きさ的に人間じゃないし
戻って確かめるほどでもない ....
黒ねこが
ペリカンを好きになりました
好きだという気持を
彼女にどうやって伝えようかと
彼はとても悩んでいます
ペリカンは水辺にばかりいるし
黒ねこは水が嫌いなのです
届かない想いを
....
心臓に小部屋が四つ
それぞれに
ひとを愛するための部屋です
ある意味もわからぬままに痛み出す
盲腸ですか?
それとも心?
吸い込んだ空気の中の何かのかけら
....
6月4日
母の45回目の誕生日
父が花を買ってきた
最近会話のない父と母
少し心配していた
けど
何も話さず、微笑ましく花を見ている二人
父と母だけの時間がそこにあって、
今だ ....
{引用=
ぼくの
居場所は
宇宙のすみっこ
秘密基地
だから
宝物が
いっぱい
奪ったり
しないなら
遊びにきても
いいよ
さびしくて
泣きたいなら
ここにきて ....
天涯孤独だからさ…
それは、あなたの口ぐせ
帰るべき家があって
待っていてくれるひともいる
それなのにどうしてそんなことを言うのだろう
こころの空白を満たそうと
終わりの無い旅 ....
おばちゃん お花綺麗だね
小さな甥の手をつなぎ散歩をすると
道端の花にみとれて
顔を近づけては嬉しそうで
お歌を歌いながら林檎畑を歩くのは
葉っぱ一枚震えるのにも 笑みがこぼれた
....
{引用=
約束は
守るよ
だから
約束は
できないよ
そういって
なんだか
かなしそうに
笑う
きみが
よく
見えなかった
、
傘のせいで
}
{画像=080531001010.jpg}
思い出してよ
初めての感動を。
君は何からだろう?
僕はアリの行進から。
次々と穴から出て来るアリが
一列になって進んで行く。
通りの道の葉っ ....
みらいを信じる
またひとつ
永遠に近づいた
0は現象ではない
見えないものを
掴み取ろうとする
0は意思である
みらいを信じる
またひとつ
....
雨上がりの
気分の良い
気候
鳥の声
父の日
何にしよう
楽しい事
沢山したいな
トム・ソーヤが
絵本から出てきた
うきうきどきどき
まあお茶にしようか?
(1)
まぶたには
海よりもたくさんの
なみだ というものが
満ちては引いて
ときに こぼれます
しあわせな、いちにち
うつむいた、いちにち
わたしは顔をあげて
まるで洗面器 ....
山のうえに
太陽がにじんでいた
アメーバのように
ちぎれそうに
ひかりがゆがんでいる
いのちは削るものなのですか
あなたは答えないかわりに
ぼくにそれを見 ....
ぞうきんがけでもありません
クッキーなんてやきません
ただ、たいくつなにちようび
いのるように
ハーモニカをみがくんです
....
{引用=ふたりきりでも まだ
さびしいので
ラジオをつけると あなたは
雨音だけで充分だと言った}
愚痴を云わないけれど聞けない
つまらない女ですから
晴れ女でいいねと羨ましが ....
氷の中でも
トビムシと藻は
生きている。
春を諦めない。
熱には弱いが
寒さに強い
氷でも光は通す
氷でも溶ける。
夢を諦めずに
今日も生きる
命を大切に
生きている。
....
きみに
あげるものは、
ない
どうやって、わたしたちは
他人同士なのか、
きみも
わたしも、
何も
分からなくなったとき、はじめて
何かを
送る機会がおとずれる
....
風船を手放すように
詩は一人旅を始めます
心を込めて
願いを込めて
形を成した丸いかたまりは
風に揺れながら
雨に濡れながら
貴方の元へ泳いでいきます
昨日は赤い風船を飛ば ....
なにげなく偶然に
となりどうしになった、名前
お互いブランコだなあって
思った、夜
こいでるスピードもたぶん違うし
わたしは何かとものを言いたがるから
足でとめて また土をける け ....
水の上にアズキ大の、血豆がういていて。
そっと手に取ればペシャとなり。
不安はつぶれず、つぶさず
深い森の映画を見たあとからねむくて眠くて
気を失うように寝てたのに
まだ 眠い
....
光は緑に柔らかく
街道には
緑風が吹いている
五月の光は風なのか?
さくら散る幻の芥
街道には
柑橘系の白い香り
この国は違えたのか?
光は緑に ....
終わらない海を想像して
約束という言葉をちぎっては流す
冬が終わったら会いに行くから
そんな約束を果たせないまま
もう季節は夏になろうとしているので
出せなかった手紙は紙飛行機にして
非常 ....
はじめての出逢い
それは父親に肩車されてのこと
ガラスの向う側で
愛らしそうな顔して笹を食べていたっけ
何時でもいるのが当たり前
そんな存在でもあったような気がして
パンダってまた ....
春が過ぎ
夏来るらし
冷房ガツン
夏が過ぎ
秋来るらし
太っ腹
秋が過ぎ
冬来るらし
ストーブボンと
冬が過ぎ
春来るらし
朧月
080513
水色の空に雲が流れ
時間が止まっているようにも見える
体育館では
子供たちが遊んでいる
にぎやかな声に
忘れかけた記憶 ....
{画像=080513015507.jpg}
春が過ぎて、
夏になった。
けれども同じように、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと
嗤うような調子で、
ぼくの目蓋は痙攣する。
ひくひくと ....
その夜の悲しみは
液状をしていたので
私の輪郭が
どんなに複雑な形をしていようが
細部にまで浸透してしまうから
やりきれない
こんなことなら
笑える似顔絵でも
描いて行ってもら ....
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