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今日は
晴れるのかな
こんなに
紅色のグラデーション
でも
一瞬で
きっと
青空になって
ひと知れず
いつもの朝が来る
たとえ
どんな朝でも
いくつものいろ ....
たくさんの
小さな花
どれもみんな
上をむいて
咲いていて
私も
上をむいて
歩こ
上をむいて
歩いて
いこう
こんな
青空の下でも
泣いているひとが
たくさん
いるんだろう
白い雲が
空を支えたとしても
支えようもなく
孤独に苛まれるひとが
きっと
たくさんいる
冬はやっぱり
おこたがいいな
みんなが自然に集まって
他愛のない話をして
ねこもこたつで
丸くなるし
いま
この瞬間は
もう
何も
いらないね
あなたは
そんなもの
ないって笑ったけど
ほら
あったでしょ
なないろのばら
悲しみのいろ
憎しみのいろ
そんないろしか
思いつかない
自分がきらい
そう言ったら
ほら
これは
喜びのいろ
....
朝
目を覚まして
妖精のなみだ
見つけた
しん、と
凍って
夢で流した
わたしのなみだが
ここに
いつの間に
薄い緑が
大地を覆う
春を待つ
モノクロームの
冬を抜けて
隣に誰かが住んでるのは
わかっているのだ
ときおりの咳(しわぶき)
まだ夜になりかけの時間に
聞こえるラジオの音
ゆるやかにまわる
洗濯機の水音
彼は
食事を終えると
すぐに ....
朝
起きたら
小さな小さな涙を
見た
きっと
その草は
わたしの変わりに
泣いてくれたのかもしれない
雨の日のサンドイッチは
うらぶれた
寂しい味がする
陽のひかりの香ばしさもなく
曇り空の憂鬱もなく
ただ
寂しい雨の音を聴きながら
わざとだらしなく
窓際に腰掛けて
脚をぶらつかせて
雨の日の ....
雨上がり
芳しい森の中
あの
曲がり角の向こう
何が待ってる?
何が待っていてもいい
こころに
想いだけ抱いて
森の中
深呼吸して
ふたたび歩きだす
秋の夕方
たくさんの雲の下
やましいって
言葉の意味を
初めて知る
どんな水たまりも
空を映していて
鏡がたくさん
地面に
木々や
家や
電信柱や
飛び去る鳥たち
ときには
女子高生の
スカートのなかも
鏡は映しだして
わたし
あなたの瞳が好き
あなたの見て ....
眩しすぎて
見えない
光
この光が
この暖かさが
わたしたちを
導いてくれるかもしれない
光を受けて
歩こう
とりあえずは
ほんの少しの希望を探しに
出かけよう
傘は持たない
濡れてもいい
晴れるときがくるかもしれないから
二人乗りして
どっかいこうよ
秋風を切って
田舎の散歩道を
きっとそのまま
違う世界に行けるかもしれないね
あたしだって
きもちとことばは
裏腹
ほんとはね、
なんて言えないの
やわらかな
そして
荘厳な
秋の朝の訪れ
馥郁たる
透明な風を
長く長く
息を吸い込んだ
インディアン・サマーの風を
深く深く
遠く離れた
乾いた草原の風を
感 ....
あのひとの
気持ちみたい
乾いてるとこ
濡れてるとこ
陽の光で
輝きで
よく見えないけど
あ、が悪意で
い、が意地悪で
う、が疑い深くて
え、が怨恨で
お、が汚染で
そんな世界じゃなくて
あ、がひろいひろい「アイ」で
い、が色鮮やかで
う、歌声で
え、が笑顔で
....
あなたも
外に
出たいのね
きっと
少しだけ開く窓から
あなたは外に
舞い降りて
そう
せめて土に還って
たぶん
真っ白なその色が
土と同じ色になる
大 ....
夜があけていく
気が遠くなるくらい前から
何人ものひとが
見ただろう景色
朝
おはようって
言えるひとがいる幸せを
ずっと忘れてた
やわらかな朝を
淡い朝雲の影を
眠れなかった寒い朝には
あったかいココアなんか
飲みたいな
ふたり
ひっついて
離れないで
パジャマ着たままで
そろそろ出かける時間だなんていいながら
はやく着替えなきゃなんて ....
仰向けになって
ずっと天井を見てると
なにか
いろんなものに見える
小さい頃の
熱を出した時のように
あの点とこの点を
くまにしたり
小鳥にしたり
だけど
点と ....
神さまが
もう いいよ
って
言ってくれるまで
わたし
待ってる
天使の迎えを
遠い海から
知らない仲間と
ここまで来ちゃった
場違いでごめんね
仲間がいなくて
僕だって淋しい
だから
お箸でよけないでね
人工の光に
月の灯も跳ね返る夜
微弱で脆弱な
こころの明かりは
それでも柔らぐことはなくて
この眼では
見えなくても
明日は皆既月食
もしも
ほんとに地球が
月を食べちゃったら
悲しいね
月のうさぎも
いなくなっちゃう
夜空に光も
なくなっちゃう
願い事も
できなくなっちゃう
....
堂々と
真夏を誇った
向日葵が過ぎ
いつの間にか
ひそやかなやさしい
秋桜の花が咲きはじめた
季節が
かわっていく
止めることは
出来ない
誰にも
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