美しい言葉をゴミ箱に捨ててやりました。
綺麗事は重いので、粗大ゴミだと判断して、粗大ゴミの日に出しました、
粗大ゴミを出すには、千五百円必要なので、お小遣いから出しました、
綺麗事の行く末は、 ....
 
 
 大人は道化師のふりをして、子宮を配る。子供たちが記憶の中に、ゴムの匂いを思い出してることが、不思議でたまらないのだけれど、避妊された(あるいは否認された、風船からこぼれてしまった、命のは ....
お正月ぐらいはと帰った実家で
思いがけず伯父さんからぽち袋をいただいた
幾つになっても嬉しいものは嬉しい

おめぇにもやっからよ

おとそ気分全開な赤ら顔は楽しげに
崩したあぐらはすっか ....
老人を愛しましょう
子供を愛しましょう
隣人を愛しましょう
植物を愛しましょう
動物を愛しましょう

いつもいい気持ちで
居たい。
いつも笑顔で
微笑んでいたい

辛い時を耐え忍 ....
オニゴッコより

カクレンボを
してたような気がします

体を隠して
気配をうかがう

覚られないよう
息を殺してドキドキしながら

カクレンボの記憶

探している場面は
 ....
私がまだサンタクロースを信じていた頃
父方の祖母と同居していて
私たち兄弟の面倒をみてくれていた
今にして思えば幼さ故とは言え
彼女には随分と理不尽ことしでかしたものだと悔いる

それなり ....
きみは
{ルビ無重力=マクロ}の落雷にうたれた
{ルビ最前線=フロンティア}に魅せられて
とんでゆく
その脳内に
{ルビ霊長類=わたし}は窒息する

アローン、
アローン、


 ....
夜は
重なり合って
ひそめく


息でくもる
ガラスを隠して
なだらかに波うつ
カーテンの裾で
夜は広がる


冷たい
アルコールが注がれた
二つのグラスが
擦れあった
 ....
とりとめのない
思考と
アスファルトの固さ
ふみしめると
わたし、強くなれるかな
求めすぎていて
この空に
目に見えるだけの、青に
この広い空で
はばたいてみたい
なんて、ね
 ....
日差しの温もり
午後の一時
本を読んで
買い物に行って

穏やかな日和
ヌクヌクして
居眠りこっくり
風がさわやか

音楽サラリ
気持ちはポッカリ
ハートの葉
桂の木
ご飯を食べられないから
せんべいと
ミネラルウォーターだけで
生きてみようと思う
というとあなたは苦笑して
もっとやせるよ
と言うんだった

冗談ではなくて
吐いてしまうのだと話すと ....
人が通れるくらい木がまばらな林では、木の葉が鮮烈な色をしています
目に滲んでくるような赤色や、星のかけらのような黄色のものがあります
二色が混ざりつつあるような葉もあって、死ぬ前の輝きのようなどこ ....
深い森の中に
最初の一滴が降り
雫は静かに瞬きをする
鳥の瞳になるのだ

枝葉を羽根に変えて
もぞもぞ動き始める
紅葉でもするように
深緑から脱色していく

すべての色は
深緑を ....
歩き出すことを知りました
ひた、
ひたり。
らしさをどこかに求めて
あまやどりをしました
ぽたり
いつしか涙も流しました
そうしてぎこちなく
笑ってしまうの、
わたし
ことばに詰ま ....
{画像=080907104708.jpg}

神社の縁の下は雨宿りの場所で
みんなの隠れ場所だ
賽銭箱の階段の脇から入って
宝物を蜘蛛の巣の奥に隠した
捨て犬も捨て猫も一緒に連れ込んだ
 ....
だれかを見ている
だれかに見られている
 
そういう感覚
 
あるいは
だれも見ていない
だれにも見られていない 感覚

実はまわりは存在していなくて 私も存在していない
 
全 ....
 
満月が
おおきくくちを開けて
新月になる
夜空をひとつ
噛み終えるまで

いくつもの時を食べつくし
それでもなお
夜はおとずれる

無数の星は彼らの目だ
今日もどこかで
 ....
手首の傷は癒せたとしても
こころの傷は癒せない

ずきずきと痛むこころの古傷は
まるで親知らずの発する悲鳴のようで

嘆いているわけじゃない

こんな季節の溜め息は
寝付けない台所の ....
血液は旅をする
一生の半分は心臓を目指し
残りの半分は心臓を懐かしむ
何周も何周もするのだから
何度も何度も繰り返すのだろう

プールの前に体温を計る
血液が今、何を思うのか
知るため ....
トライアングルが鳴り
レモンがはじける
太陽が昇り
太陽が沈む

気持ちのよい1日を過ごしたい
いざこざは嫌だ
澄んだ声
澄んだ息

仕事の為の毎日が過ぎる
食って寝る。
ヘト ....
冷え切った肌寒い朝に
わたしは毛布にくるまっては
冷え切った足先を
ぬくめる

例えば死というような
ことばの冷たさは
毛布にくるめても
いつまでも温まらない

エアコンやヒーター ....
{画像=081025210836.jpg}

手をかざし
光を遮る
目を彷徨わせる街並み
風が吹いている
その風は北の街から
吹いてくるのだろう
白っぽい風に夏のなごりは
吹き流され ....
人が足で
顔を踏みつけ
話しも聞いて
貰えない。

自分は正しいと
思っているらしい
完璧はありえない
仮想大国

洗脳された頭
愛を忘れた言葉
身に沁み込んだ優しさ
規則は ....
心が冷える季節になってきたので
手作りでお風呂をこしらえてみた
不恰好だけどなかなかの出来栄えだ
悦に入って毎日ゆったり温泉気分
どこからか一人二人とやってきて
このお風呂につかりたいという ....
日没


『境界』
春の砂浜にも眠気がありました
くるぶしあたりを行き来します
つめたいって声がよく笑いすぎる
何度だって挨拶を交わしながら
波打ちたくなる感覚に
初めて足の親指 ....
{画像=081015022910.jpg}

フィルムが入ってないカメラはいい。
いっぱい撮れるからいい。
ローライフレックスタイプという二眼レフカメラは
磨りガラスに画像を結んで逆さまに写 ....
小さな指のさきで
木の実をひろいながら
ドングリ
という言葉を
娘は覚えた

昼間のつづき
眠りの窓をしめて
散乱する
ドングリと戯れていた
ことばと戯れていた

ひとつふたつ ....
誰かが遠くで歌ってる
夕日が沈み 月が光って ほら また朝が来るよ
ねえ 太陽が笑っているね
君も笑って

そんなこと言えるような私じゃないけど
君が沈んでいる日は ねえ
空に力を借りた ....
きゅうりの抜けたかっぱ巻き 
地面の上に口を開け 
朝のひかりを吸いこみながら 
しあわせそうに立っていた 

ぼくもあんなふうに 
哀しみなどには呆けたふりで 
自らの中心を空にして  ....
{画像=080410233222.jpg}

風よ、おまえは犬のようだ。

ぼくの足に戯(ジャ)れついて走り回る、

おまえは犬だ。

6月の風はプードルだ。

サマーカットが夏 ....
小原あきさんのおすすめリスト(2431)
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