過去に
もうそこに姿のない俺と
君だなんてほんとは呼んでなかったおまえがいたとして
過去の青色はどんな色であらわすべきだろうね
それはどんな色ですっていやあいいんだろうね

俺の頭の中には ....
  一 「ミッシング・ピース」

手渡されたたった一枚の
欠けた切符のように
行き先でもなく
日付でもなく
空白のはずなのに
それ以上に大切なものを
どこかに忘れたまま
 ....
近頃やたらと
涙もろくなっちゃった
なんでかな

自宅で映画の予告編を眺めていても
気がつくと
ぽろぽろしている
自分に気付く

やっと梅雨入りしたんだってね

紫陽花は
お隣 ....
マンネリのコムスンきっとだれか

クリスチャン我人生一欠けのパン

一枚の絵をば見つけしてんらん会
この宇宙のどこかで 広がる景色は
どれだけの時間を 刻み込んでいるの    

海の底に沈む 悲しい歴史は
変わらない気持ちを 物語っているの

真実の愛も 錆びついてしまえば
嘘に変わ ....
夜の川
仄かに光り
飛び交うは
源氏と名の付く
儚き命
 
 
螢火を
頼りに歩く
夜の道
昔の空を
心に浮かべ
 
 
月は照る
遥かな空から
地の果てへ
星は ....
はしゃいで飛び込んだプールの底に顔面を泣けるほど打ったけど
涙をプールの水に紛らせ笑った夏でした

カルピスが痰みたいに絡んだけれど
白くて甘い夏でした

台風で傘が根元から折れたけど
 ....
雨に濡れ紫陽花のため息ひとつ


思い出に指先染めて蛍草


ヒツジグサ夢の{ルビ水際=みぎわ}でまどろんで


ジャスミンの香りに偲ぶ「愛の通夜」


向日葵やひとり見送る日 ....
女のバラードを

聴きながら夜を走る

坂道をあがるOLの背中

くずれそうな光

思い出なんかつくらない


ひとはせつなくなりたくて

ひとはひとりでありたくて

ひ ....
辿る旅路の道端に
思い出の花が咲いていた。

幸せに咲いた花は枯れ
苦さにつけた蕾が揺れていた。

“幼さを悔いても、道は繋がらない”

本能的に身に付けていく術は
美しいばかりに溶 ....
雨に濡れてる紫陽花の
赤が濃くなるその花に
ほのかに光る銀の雨
一つ一つの音を聞く

そこには時が動いてる
膨らみながら進んでる
雫に溜まるその詩は
紫陽花の詩

風に吹かれる紫陽 ....
               2007/06/12


クロッカス畑に
クロッキーを植えて
クロッキー、クロッキーと囃し立て
引き籠もったクロッカスのお人形の綽名は
誰が付けたのか付けら ....
青空が映った瞳は
力強い光の匂いがする
その目が捕らえるものは
枯れた幹でさえも
息吹きが聞こえてきそうで

夕焼けが映った瞳は
哀愁が漂い
声をかけることすらも
ためらいがちにさせ ....
蟻が空を見上げてる
土の上から
体よりもずっと小さい目で
大きな空を見上げてる
いつもは下を向いて
せっせと動いているけれど
まぶしい光が呼んだのだろうか
蟻は立ち止まり
空を見つめて ....
この度は当社の製品をお買い上げまことにありがとうございます
つきましては、使用上の注意についてお知らせいたします

この製品は防水仕様となっておりますが
長時間に渡っての水中への放置等はおやめ ....
大切に使ってほしいからと
単純な直方体ではなく
いろいろな形の消しゴムが
たくさん作られた
なるべく人気のある人形や
自動車や食べ物など
色や匂いも工夫されていた
開発が開発を繋げ
本 ....
ペンチで噛んで ニッパーで切って もう有り触れたもんじゃ感じない
ベンチで病んで アッパーで飛んで 減るだけの生命引きずるだけ

洋燈で照らす 暗いサラダ 調教えられてないことを探す
汚れきっ ....
押してだめでも
引けないときがある

一歩でも下がれば
負けてしまうと思うときがある

失敗しちゃう事も
それなりにある

後悔する事も
けっこう頻繁にある

でも意地を張 ....
朝になると
夫が焼き上がるいい匂いがしてきて街へ出荷されます
街ではどれも似たような顔の男が売られています
売れるまで帰ることができません
早く帰って焼かれたいと夫が思っている頃
窯の中では ....
 新緑の大草原で海から吹き抜けてくる風を全身に浴びて 君は古内東子の『淡い花色』を唄った 君の甘くも切ない歌い方に僕の胸は熱くなってくる 最後の「ランジェリー・ラヴ…ランジェリー・ラヴ…」というところ .... 雨降りて 蛙も宿りに 帰りたり


窓枠に 狭しと並ぶ 白きもの


紫陽花の 葉の裏見れば 蝸牛


長靴と 黄色い傘の 帰り道


水たまり  ....
アア 頭ガオカシクナリソウダ

という
正常の線上で
コンクリートみたいに固まっていく気がする
かれた硬いスポンジが砕ける
すでに
こわれた幾つもは
空に投げて見えない星になった
大 ....
炎が大きくなると
みな逆に息をひそめる

瞳にかすかに邪悪なものが
やどっていたとしても

驚いてはいけない
子らは儀式の最中において
完璧に集中している
その社会は
そこに住む人たちを
豊かな生活をさせるために
必要以上のモノを作り
必要以上のモノを買わせ
必要以上のモノを捨てさせ
常に不足への不安と
新しいモノへの欲求を
同時に進行さ ....
滅茶苦茶にされた背伸び
搾取されゆく背伸び

二つの背伸びの距離を
埋めようとする僕とあなた
そのとあなたのとを
掬い上げようとした光の差す隣人

帰ってきた隣人
かつて山羊だったか ....
晴れた休日の朝
シャベルで宙を掻いている男に出会った
都会の街中の少しだけ開けた場所
陽光は空気中の水分に乱反射し
景色に鮮やかな色を落としていた
平和すぎる風景の中
男はシャ ....
柔らかに
穏やかに
緩やかに

流れて
流されて
せせらいで

途絶えることのない
序章の語らい

四季を幾重にも織り
魅せられてゆく背景を
美化することなくそのまま
鮮明に映しだし
時代を縫ってゆく ....
駅をでると

ファミマ、焼きとり屋、

造りかけの学校

郊外の夜道が垂れていた

オレンジの明かり

三叉路で道が狭くなると

懐かしい風がながれた


記憶の再現が ....
そっと でいいから
ふれてみたい
あなたの零した一雫のわけを

どこから
流れてきたのですか

まりのような白い雲が
あちこち 漂っている
空なのに
雪解け水が激しく流れる季節は
 ....
大型スーパーで買い物したとき

可愛い子がレジ打ちしているところに並ぶ

どれだけ長い列であろうと


合計金額ちょうど払えるとしても 払わない

お釣りを貰えるようにする

 ....
萩原重太郎さんのおすすめリスト(2601)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
302号かんじょうせん- 水町綜助未詩・独白10*07-6-15
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夕暮れて- 生田 稔川柳3*07-6-14
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思い出をつくらない- 吉岡ペペ ...自由詩407-6-12
『アルバム』- 見崎 光携帯写真+ ...5*07-6-12
紫陽花の詩- ぽえむ君自由詩10*07-6-12
クロッキー- あおば自由詩13*07-6-12
瞳の中の空- 小原あき自由詩28*07-6-12
蟻が空を見上げてる- ぽえむ君自由詩9*07-6-11
使用上の注意- 柚木自由詩607-6-11
大切な消しゴム- ぽえむ君自由詩5*07-6-11
ペンチ- 北大路京 ...自由詩8*07-6-11
意地っ張り- 優飛自由詩7*07-6-11
- 小川 葉自由詩2*07-6-11
ランジェリー・ラヴ- はじめ自由詩4*07-6-11
梅雨- 秋桜俳句4*07-6-11
チーズ- 蒼木りん未詩・独白307-6-11
火遊び- 美砂自由詩9*07-6-10
豊かさの代償- ぽえむ君自由詩2*07-6-10
背伸び- ロカニク ...自由詩507-6-10
空を掘る- 朝原 凪 ...自由詩5*07-6-10
時代- 見崎 光携帯写真+ ...507-6-10
赤池にて- 吉岡ペペ ...自由詩407-6-10
教えてください- 乱太郎自由詩20*07-6-10
キャッシャー(レジ担当の人)- 北大路京 ...未詩・独白8*07-6-10

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