可哀相ぶった自分があまりに醜くて
ぜんぶ嫌になった夜だよ
これ以上狡くなんかなりたくないや
狭くて苦しい気分のときも
放り投げずにただそこにいよう
信じようよ
自分のことを
あせらな ....
うちの家は 本屋
昔から 本屋
駅前に 大型書店ができた
うちの家は 本屋
昔から 本屋
駅前に 大型書店ができた
頬杖ついて
「どっか、つれてってよ。」
って言う
「旦那につれてってもらえば。」
ってかえされたから
笑って
わらって
笑ってしまった
....
宇宙は本当に広いのだろうか
もしも宇宙に終わりがあるのなら
星の数に限りがあるのなら
宇宙は狭いのかもしれない
果てしなく続いて
終わりのない空間に
広いという言葉は似合うのだろうか
広 ....
暖かな春空の下
君と歩く来週の始め
晴れたらいいなと
願いをかける
離ればなれの時が
見え隠れしても
今だけは
幸せを信じよう
冷たい風に吹かれながら
君と語り合ったこと
くだらない話で
夜明け ....
山登りで
吊り橋があった
上下左右に
揺れた
2人は命綱を
つけて
慎重に渡った
落ちる時は一緒だ!
今や君は妖精のように
飛び跳ねて自由奔放
こっちは揺れを抑えているのに ....
パンのみにいくるにあらずとパンなしではしんでしまいますよ
数えれば29個も
もっと切ってひらいてつまんでいけばたくさんの
おれを連ねてきたものだなあ
たてに
たてだけにかさねて
....
何が哀しくて泪を流したのだろう。
何が苦しくて泪を流したのだろう。
何が辛くて泪を流したのだろう。
流れる泪は同じなのにキモチは同じじゃなかった。
不安で、苦しくて、罪の意識を ....
簡単な言葉しか思いつかないけど
貴方に電波を送ってみるよ
上手く伝わるか分からないから
慎重に言葉を選別する
「届いていますか 私のメッセージ」
気持ちに整理がつかないのな ....
とにかく走り出したら止まらないのだ。
いや途中でけっつまずいたり転んだり道を間違えたり、
そんなことはしょっちゅうなのだが、
とにかく誰にも止められないのだ。
止められるもんなら止めてみぃ。
....
華やぎが 映る
空は 鏡
地の気息 のびて
高曇り
幽玄の 桜花 咲き出でて
この空が 霞む
大きく 咲き出でて
春の 約束は 果たされて
桜花の樹の下で
あなたと ....
1980年12月9日生まれの彼女は
もう一日早く生まれてればジョン・レノンの命日と同じ日だったのにって言う
スカートの裾を春風にはためかせながら
本当はべつに人は死んだら生まれ変わるとか
そん ....
液体状の光が漏れていて僕の靴につくとキラキラと輝いていた
どうやら外の世界に触れると液状になるらしい
床に広がった光はゼリーのようにプルンとしていた
僕は光の先へと進んでいった
そこ ....
「アイシテル」
ボクは君に囁く
君はただの人形なのに・・・
ボクと君
いつも一緒だった
これからも
ずっと一緒だと思っていた・・・
時を重ねる度
君は汚れていった・・・ ....
いつもキラキラ輝いているあなたの瞳
ほじくりだして
魔法で
ビー玉に変えてしまえたらいいのに
だってあなたは
友達のこと
仕事のこと
趣味のこと
子どもの頃のこと
楽しそうにしゃ ....
気づいたら一日が終わっている人のために
安心して眠れるやきそば
栄養補給をおこたっているならこれを食べよう
栄養がとれるやきそば
床屋に行くのもめんどくさいと言うけれど
髪を伸ばさなければい ....
光が射した、その場所に
あなたが、にこっ、と笑ってる
待ち望んでる、その姿
瞼の裏で、模擬練習
あなたを抱く、手がいつも
温かであれ
柔らかくあれ
願いを込めて、また今日も
....
干乾びた小動物の
骨を拾って土に埋めた
湿った赤土の上を
ゴム製の靴底で踏みしめたから
今度生まれてくる時は
強い動物になるのだと思い込んで
きつく きつく 手を合わす
仕来たりなど ....
あらかた食い尽くさねばなるまい
自分で調達し、自分で作ったものであるわけなので
目の前に並べただけで吐き気がする
自給自足とはよく言ったもんで
結局はないものは作らねばなら ....
ある年老いた男が
山の中を一人で歩いていた
わずかばかりの荷物を
小さなリュックに入れてはいたが
引き返す気持ちは持っていなかった
男は朽ち果てた倒れた木を見つけ
そこに座った
辺りは暗 ....
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風の匂いや若柳や小鳥に
こころがひとりでにほころび
つぼみがゆっくり花ひらくように
はるにかぜをひいてしまうこと
くしゅん
*
きらきらした風のなかで
うつ ....
春がきたら お花見に行こうよ
ふたり並んで 桜見て歩こう
哲学の道や嵐山行こうよ
春がきたら 春が来たら...
春がきたら お花見に行こうよ
木屋町通りや 京都御苑行こうよ
....
オレンジジュースをコップに入れて
飲んでいる時、貴方の顔が
僕の頭にぶつかった
でも君は平気!と何もなかったように
君の部屋にはアマリリスが2つある
クロネコヤマトで配ってあると言う
....
眉村卓の古い短編小説に「わがパキーネ」というのがある。私が最初にそれを読んだのは1982年。十四歳の夏だった。ヒマでたまらない十四歳の夏休み。自分自身の汗の臭いと、隣で飼ってる牛の悪臭と、それらをぐる ....
黄金のけだるい 午後
芽吹きの 呼ばわる メタモルフォーゼ
祝典の空に
春 大いに叫び
人と社会を 呼ぶ
激烈の春の陣列はパステルカラー
もう そこまで 来て
盛り上がり
....
ねぇ
キミは今更
なんて言葉を吐いているんだろう
キミを傷つけるくらいならなんて
そんな段階はとうに通過してるじゃない
ねぇ
アタシたちはすでに
十分傷ついているじゃない
満身創痍 ....
こんなにも痩せた背に
僕はおぶわれていたのかと
こんなにも小さくなった背に
まだ僕をおぶわせるのかと
悔しくて口惜しくて
嗤いが止まらない
仄白く明けてゆく空と
暦の眠りから覚めた蕾が
共鳴して
三月の和音を弾く
冬を忘れた陽射しは甘く
僅かに紅を挿した絹の切れ端に
はなびら、の名を与える
こころにある哀しみや空洞を ....
ただいま
遅くなっちゃってごめんね
上司に残業任されちゃってさ
あんな奴消えちゃえばいいのにね
Deleteボタン一発で
ごめんね
くだらない話はこれくらいにしよう
....
視線の低い僕に繋がれた
のんびり足先まで溶け出す夕暮れと
女の子の目は右に左にゆれだすのが
振り子みたいだと僕は思ったり
たとえばあの踏切の手前に出来ていた
水溜りが死刑囚をモチーフにした絵 ....
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