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配られた答案用紙
並んだ難解な問題も
複雑な方程式で
幾つかの整数で回答できる

だというのにわたしは
まだ書けないのでいるのです
用紙の右上区切られた四角の中
使い慣れ ....
銀色に輝く
紋白蝶の魔法の粉
きらきら

どれほど集めれば
自由に羽搏けるといふのでせうか
あをいそら

一枚二枚
母の髪を梳くやうに
幼い私
蝶の翅をもぎ取る ....
晴れた休日の朝
シャベルで宙を掻いている男に出会った
都会の街中の少しだけ開けた場所
陽光は空気中の水分に乱反射し
景色に鮮やかな色を落としていた
平和すぎる風景の中
男はシャ ....
夜が控えめな口で笑っております
ニコリと、いえニタリと
時折墨色のハンケチで覆い隠しながらも
笑うのをやめようとはいたしません
ウフフと、いえキヒヒと
奇麗な弧を描く口元に見惚れ  ....
トンテンカンテン
ボクはおもちゃの工場長
トンカチひとつふりおろし
ボクがつくるブリキのおもちゃ
ヒトのまねしたブリキのおもちゃ

みんないつでもニコニコえがお
だけどコイツ ....
見上げてみろよ
穹は鉛だ
のっ、ぺり とした 灰色!
今にも落ちてきそうだ
灰色! の穹に潰されるってのはどんな気分だ
灰色! の穹は重いのか 灰色! の穹は熱いのか
灰色!  ....
     一

春をあげるよ
ツバキの葉にうっすら積もった春を
人差し指でそっと集めて貴方に
栞にしてみてはどうだろう
本を開くたび春の匂いが漂うように
カーテンにしてみるの ....
コンクリートは今にも融けだしそう
足下はすっかりぬかるんでしまって
降り続く雨のせい

ズボンを汚らしく染め上げた
地面を弾いた雨粒が
おぼつかない足取りで俯いた僕の

ビ ....
おそいおそい冬の訪れ
あるいはそれは
いつの間にか駆けて行った冬の残り香

遅咲きの梅花
早咲きの桜花
世界の色は鮮やかに
春待ち人の思いは賑やかに

そこに舞い散 ....
  手を赤く染める雨を一粒。
  摘んで捕まえた。
  つぶしてしまわないようにそうっと。
  空に泳ぐ寸前の雫の形のまま。
  目の前にぶら下げる。
 「こんにちは」
 (こ ....
萩原重太郎さんの朝原 凪人さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まだ書けない- 朝原 凪 ...自由詩507-6-24
搾取- 朝原 凪 ...自由詩8*07-6-15
空を掘る- 朝原 凪 ...自由詩5*07-6-10
二日月- 朝原 凪 ...自由詩7*07-6-9
ふぇいく- 朝原 凪 ...自由詩407-6-4
灰色オセロ- 朝原 凪 ...自由詩2*07-6-2
春憬- 朝原 凪 ...自由詩8*07-5-27
水玉世界- 朝原 凪 ...自由詩607-5-26
名残り雪- 朝原 凪 ...自由詩607-5-20
雨の知らせ- 朝原 凪 ...自由詩13*07-5-3

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