なにも言わなくても
わかってなんて言わない
わからないままで
側にいさせて
君は冬が好きかな
言ってくれないから
わかんないや
何気ない言葉が 僕の支えになって
ありふれた幸せが 僕の救いになって
そんな日常が 宝物になっていく
池にホースが浮かんでる
死んだ蛇みたい
そこに小鳥が二羽とまって
水草をついばんでる
それの起こす振動が
波紋をゆっくり広げてくよ
穏やかな音楽みたいなその響きは
....
今も まだ、あなたを愛していること
確かめるために、私の名を呼んで。
私の名前を、呼んでください。
あなたが、私の名を呼んで、
私の存在を、ここに認めてくれる。
それだけで ....
ずっと向こうにねぇ
子供がさぁ
お父さんだかお母さんだか
坂道二人で歩いてる
頂上
さっきから
夕日に差し掛かった太陽が
顔を照らして
....
消えたつもりだった
現れてしまった
死んだつもりだった
生きてしまった
こころ全て
犠牲にしたって
昔にバイバイ
できないから
消えるつもりだった
....
{画像=070219164910.gif}
流れ落ちるだけの空虚な時の水を
この手でせき止めてはみたけれど
やはり指の間から
少しずつ滲み出してきて
乾いた瞳を潤した
あなたの陽だまり、に
包まれていたことを ....
僕だけ泣いても
世界は回り続けるんだ
{ルビ狂々狂々=クルクルクルクル}・・・
そして無差別に夜は明けて
無慈悲に太陽は照りつけ
火照った肌をあやすように雨は降り注 ....
紅いきんぎょ が 鉢に一匹
ゆらりゆぅらり 薄い羽衣靡かせて
天の水面 で {ルビ喘々=あえあえ}ぐ
えらは 最早 役立たず、 紅い唇戦慄かせ
健気健気 に、 {ルビ喘 ....
ヘッドフォンからクラゲが出てきた
きちんと右と左から
透き通るその姿は美しかった
片方が大きくなると
一方が小さくなったり
それぞれ浮いたり沈んだり
その度にひらひらと舞う姿は
まさにハ ....
これ以上 言葉を重ねたら
青い光にすっぽり 包み込まれてしまいそうで
触れるか 触れないか 指先の熱をもてあました
人を好きになるって 理由とか わからないけど
青い ....
あのひとは僕の日々だった
飲みかけの牛乳パックなんか見てると
なぜか思い出してしまう
あのひとと話した 他愛のない未来
使い慣れたグラスにミ ....
あの頃は誰もが夢を見てた
遠い未来に憧れて
恋に恋していた
だけど今ひとりきり
支えてくれる人もないまま
ただ後ろを振り返らないように
前を向いて歩くだけ
やさしさにかえりたい
素直な ....
十二月上旬の金曜日の午前中は幻想的だ
閉ざされた世界が僕の目に焼き付く
そこは僕の理想郷だ
一瞬の探究が凍り付いて永遠となる
永遠の結実が物語を創るエネルギーとな ....
空から雪が舞い降りてきた
今日はクリスマス・イヴ
私は両手を広げ雪を全身に浴びている
深々と降る雪
赤いコートは雪で真っ白くなり原色を留めていない
楽しいことは何も無いけれどこの ....
ほら
笑ってごらん
なんであなたは
いつも悲しそうな顔をしているの
笑っていれば
きっと良いことがあるんだよ
ほら
泣かないでごらん
なんであなたは
いつも楽しそ ....
何をしたいというわけじゃなく
ただ技術に酔っているだけ
まるで機械がつむぐ言葉
感情の無い文章
とんでもなく不透明なテーマ
何のために書いているのかなんて
きっと誰にも分からないだろう ....
何を高望みするわけでもなく
ただ平穏に暮らしたい
じじいとかばばあになったとき
一緒にお茶飲めてればそれでいい
茶碗から伝わる温かさ
木の上の小鳥
田舎でゆっくり、な
そ ....
彼女は言った、もし
親知らずを抜いてしまっても
今までと変わらず愛してくれる?
僕は答える、もちろん
それに必要とあれば
代わりにとびっきり頑丈な義歯を
プレゼントするよ、もし
その時に ....
持っているの?
あなたに尋ねられて
思わず
持っているよ。そんなものと
答えてしまった
だけどね
ほんとはね
バッグのなかを
さんざ探しても見つからなかった
どこかで買えるのかな
....
何度確かめても足りないの
あなたの愛
綺麗な指先に私の指を重ねてもいい?
本当は近くに居たいだけ
会えない日々が加速させる
わたしの気持ち
馬鹿だと笑ってくれても構わない
....
蒼い空を背景に
独り歩き続ける
足元には踏まれた
蒼く染まった薔薇
悲しみの無い心を探して
迷い始めたのは過去
今を見失った
孤独の扉を開放する
-BLUE ROSE-
誰も ....
夜になると少し怖いから
何かに食い荒らされそうで
怯えてしまうから
そっと傍に居て欲しいの
貴方が居れば
傍に居てくれたとすれば
姿のない恐怖にも
打ち勝てる気がするの
貴方の ....
見えない明日に向かって
ぼくらは走る
見えない明日があるから
ぼくらは走るのだ
いつも手探りで
仄かな明かりは君の存在
何も聞こえない暗闇で
微かな声は君の呼び声
知らない明日 ....
僕が少し思春期に染まり始めた
中2の夏
おじいちゃんの家から
自分の家に帰る日
おじいちゃんの声がして
2階から降りてくる
階段の天井には
手を伸ばせば届きそうだ
のしのしと足音を ....
時空の迷宮に臥し
あなたの足跡を
まるで軍用犬のように嗅ぎまわっても
それは せんのないこと
時空の渚で
迷宮を彷徨いたい
渚の音は
あなたの構成のBGMたりうるのか
....
クックー
クックー
どこかではとがないたね。
クックー
クックー
おなかがすいたのかしら?
クックー
クックー
あたしには ....
混沌の中で
古ぼけた
言葉を
ならべて
煤けたダンスを踊る
明日のことは誰かが?
目の前で
見せつけられても
僕は首をふる
子供みたいに
膝 ....
軽く瞼を閉じて みっつ数えるまでに
星も 雪も 雨も そうして桜も 散ってしまえばいいと思った
痛いのはもうずっとで 世界のどこにも薬などなく
ただの水に想いを溶かした毒を 飽きるまで飲 ....
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