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カレンダーの塗り潰しすぎにより
よし子の来世もしくは永遠
それは壁になった

よし子が生まれたのは暑い日だった
怠惰をまとった団扇の風がピタリと止み
それがよし子の生まれた証になった

 ....
映画を観た後
外は黒で暗く固められていて
妙に丸い機械の部品ばかり転がっていた

映画を観た後
キラキラとしたフィルムは頭を離れることなく
そのまま走馬灯に加えられた

映画を観た後
 ....
それから百年後心は平和になり

あなたはまた洗濯物を畳みだした

だからもういいと思っておきたい
人は吐血しながら
走れたりするのかな
どれくらい際限なく走れるのかな
あなたのためにと断定して走ってられるかな

たくさんのものを大切に失くしたんだね
明日じゃ間に合わなくなるなんて大した ....
吐血しながら走ってます
当然のことながら痛いです

生まれ変わってきたあの悪が
皆なんだと励ましてくれます
先に帰った胸にも響きます

傷は完治してもなく
とどめをさすものでもない
 ....
滅茶苦茶にされた背伸び
搾取されゆく背伸び

二つの背伸びの距離を
埋めようとする僕とあなた
そのとあなたのとを
掬い上げようとした光の差す隣人

帰ってきた隣人
かつて山羊だったか ....
書き人知らずの本でした
棚から引き抜き
いくつかの確かな硬貨を払い
手に入れたというのに
ふと気付けば
それを生んだ人の名は
どこにも刻まれていませんでした

家に帰り
日差しが中途 ....
君によく似た笛に吹かれて
呪文になっていました

手紙と思っていたのは小さな扉でした
沈みながら走りましたが
波は見当たりませんでした

わーわーあー
詰まっています

あの魚に伝 ....
取り返しのつかないことを
バラバラにすると
最後は
光が残った

次に光を
バラバラにすると
結局は
取り返しのつかないことが残った

ああそういうことか
大きく頷いてみた

 ....
電車を降りると
点字ブロックが
花野に埋もれていた

あなたはここにある花の名を
一つとしてしらない
見えることもない

それでもその眼は
厳かなほどに瞬きをするから
見えているも ....
ずっと
船に乗ってた
訳も分からず
切符を持っていたものだから

夜空が美しい
けれど夜が汚い
信じていた
その濃色を

波が輝いている
チェロの音色が聞こえてくる
離さない
 ....
空が横倒しになり
星が包まれるとき
そのとき私は

包丁を刻み
煉瓦で川をつくり
小麦で塔を建てるでしょう

そしてできた塔にお客をお招きし
窓際にテーブルを置いて
楽しく喧嘩する ....
萩原重太郎さんのロカニクスさんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
来世- ロカニク ...自由詩407-7-4
映画- ロカニク ...自由詩607-6-30
その後- ロカニク ...自由詩4+*07-6-25
疾走(本番)- ロカニク ...自由詩3*07-6-23
疾走- ロカニク ...自由詩2*07-6-22
背伸び- ロカニク ...自由詩507-6-10
書き人知らず- ロカニク ...自由詩707-6-2
高速- ロカニク ...自由詩11*07-5-27
午後_p.3- ロカニク ...自由詩7*07-5-25
午後_p.1- ロカニク ...自由詩1107-5-18
残映- ロカニク ...自由詩607-5-14
対岸- ロカニク ...自由詩4*07-5-13

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