すなおな気分だったから
つづったことばはとても
おさなくてかんたんで
だれにも見せられないとおもった
むずかしいことばばかりを
ひとは求めていないのに
すなおになること
....
心の中の闇に慣れっこになってしまった君は
暗闇をも恐れない
真夜中の闇が全てを隠し
一筋の光すら見えてこない
誰にも見えない
誰にも分からない
闇は君の見方だ
その闇を ....
だまし続けて欲しかった、というのはバーブ佐竹の「女心の唄」(作詩:山北由希夫 作曲:吉田矢健治 )の一節だけれども現代詩フォーラムの参加者の中でこんな歌を知ってる奴のほうが少ないことはいかな世情に疎い ....
愛するって
そのひとの瞳を見つめること
瞳に浮かぶ空は
果てもなく
愛するって
そのひとの唇にふれること
渇いた唇を潤すために
言葉が生まれ
愛するって
そのひとの ....
誰かが
ここに 置いていった
ひとつの
いびつな石
それが
ただの私です
いしょうけんめいな
毎日なのに
ただ 坂道を
かわいた音たてて
ころがっているばかりで
ただの私 ....
嘘が真実で
真実が嘘。
もしこの世界に【嘘】がなかったら
この世は成り立たないだろう。
もしこの世界に【真実】がな ....
このいっしゅん、いっしゅんが、
かけがえのないものだってことは
知っている
ぼくたちが、離ればなれに
別れていくことは
知っている
何気なく過ぎて ....
氷の魔法
金と銀に揺れる 鈴鈴なりが
氷の上に 魔法をかける
虹色の氷の上を
くるくる回る 優雅な
妖精のオルゴール
歓声をあび キラキラ光る
氷の上の 女王
黒真珠の煌めきが
スポットラ ....
君に逢うために生まれてきた
夢の中では隣にいるのに
目を覚ますと君はいない
夢の中でしか君に逢えないのだ
だから僕はいつも眠るのを楽しみにしている
眠るのは一瞬だけど夢の世界は永 ....
布団にもぐって メールしてるとさ
あなたと二人っきりって感じがするの。
写メにキスしたり
携帯抱きしめたり
涙ながしてみたり。
早く逢いたいな
ずっと一緒にいれたら ....
綿棒の花が
やさしく耳を撫でまわす
愛ってこういうことですか
ふっくら る る る
歌を歌おう
たんぽぽの綿毛を
青い空に散らかして、白
今日は風の声も
良く聞こえる
....
午後から雨
そうだね
草丈より少しばかり高いだけだよ
寝転んで空を覗けば
透き通ってくどこまでもずっと
背中がくすぐった痛いね
午後から雨だね
蟻が不器用な列を作って
ゆっくりと夏 ....
詩人がなんだ
詩人はなんだ
詩人は君か
詩人は俺か
詩人はどこぞの大臣でしょうか
詩人は偉いか
詩人は強いか
詩人は国をよくするか
詩人は君を愛しているのか
詩人はごみか
詩人は夢 ....
2000/01/08
素敵なニヒリズム
笙の笛
名も無き馬が
オホーツク海の
放牧場で草を食む
食べ飽きて海を眺める
凪いだ海面は鈍く光り
濃紺の海が見つめ ....
この耳にきこえる
君の声も
すべてまぼろし
君の肌にふれたこともない
君と五分も話したこともない
私の中にあるのは
すべて理想化され再構成された
君
私は自分の宿命を悲しまない ....
世の中はいろんな難しいことがあるけれど
心を変えるのが
一番難しい
心は 目に見えない
心は さわれない
しかし 耳を澄ませば
きこえてこないか
命の鼓動が
冷えきった宇宙に 今
....
別れの朝はなんて適当で
あっさりマグカップなんか洗ってる
もう触らないでって言ったのに
角ばった手は真っ直ぐ頬に触れてた
寝不足な顔してる
あなたの眼はそう言っていて
心配そうな顔 ....
なにげなく息苦しくなる
自由に生きるとわがままで
いい人でいると酬われない
狭苦しい海だね、まるで
しおからいもので満たされて
泳ぐためにも浮くためにも
そして沈むためにも
抵抗や圧力が ....
それはまるで
幼さの残る少女の媚びた笑みようで
みずみずしい色気が匂い立つ
薄いピンクの蕾がほころび
少しグリーンがかった白い花は
もう満開
春はなんだかエロティックだ
そこ ....
取り扱い注意。
傷みやすいですから。
腐りやすいですから。
そんな注意書き
勝手にするな。
反撃出来る強さくらい
外に出さないだけで
みんな、持ってる。
心って
呼ばれてるものの大きさ
物差しで
図ってみたい
きっと、それは
頭の中にいるんだと思う
それなら
最高でも10センチくらい
頭蓋骨とか
神経とか
邪魔なもの取っ ....
コウモリの口 z
511グラム
無効
....
遠い記憶の片隅に
桜の花が咲き誇り
淡く染めゆくその色に
時の流れを知りつつも
時の流れの哀れさも
歳を重ねて見えてくる
はかなきものは美しく
美しきものは泡となり
消えゆくものは夢と ....
いつまでもわすれられない
関係は
ちぐはぐ
縁がめぐる
輪郭がでこぼこの
わたしの愛は
どこにいても居心地悪そうにする
ふしぎな一体感をいつも求めて
わすれられないあなたへ
....
月がね
切った爪みたいでね
汚れた爪
置かれてた
夜空に貼り付いた枝の隙間に
どこまで歩いても
消えなかった
もうどこにいけばいいのか
わからないはるが白すぎて
どこから ....
春になりましたねぇ
と叫んだら
おまえっていつもじゃん
と言われてしまった
それって何なの
グラデュエーション
今の季節
はっきりとした区切りのようなものを感じる
北の国よ ....
合わせ鏡の無限につづく
午後の部屋に宝石ごと散らばる
湿った夜の匂いは 勢い、
女の前髪を固めるスプレー
そして酷くリアルな口紅の
仄かに苦い蝋の味。
――さて、早々と店にゆく
カウ ....
七夕の笹
願いごと書かれた短冊いっぱい
欲望のかたまり
私が24の頃だ。
当時の私は実家でぷらぷらしていていたのだが、その年の正月を一ヶ月ほど過ぎたある日、積年の恨みを晴らすべく父をボコボコにして、そのまま居るのが気まずくなり、逃げるように勤めていた ....
石鹸は邪悪な念を持ち始めた
毎日のように汚いものに接しているうちに
その心が侵されてしまったのだ
穢れがなければ自分の存在はない
穢れとともに生きてゆくことに
生きがいをもつようになった
....
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