金魚、金魚
あか き くろ しろ
口呼吸 池の中
金魚、金魚
ぱしゃ ぱしゃ 葉の下
ひれの翳り 波紋ひとつ
金魚、金魚
はなびらのお船 浮かんでる
口に含んで 吐き出した
....
ねえ、泣かないで
君が泣くと
僕まで泣きたくなる
切なくなる
悲しくなるんだ
君の泣き顔も
どんな顔だって
大好きだよ
けど、それ以上に
僕は君の ....
木々のはざまに見える鉄から
遠のくことのない冬の星から
ひとりはひとりを指さしながら
凍るように降りてくる
潮騒に似た
生きものの音があり
坂の途中にかがやき
のぼる ....
ほかほか陽気の午後
誰かの肩に寄り掛かりたいような
一人きりでぼんやり過ごしたいような
暖かくて穏やかな日曜日
― 夢心地 ―
はたはた揺らめく洗濯物
待ち侘びた春到 ....
踏みつけられても
立ち上がり
めげずに
花を咲かせてる
小さいけれど
元気に黄色
うちの庭の西側で
我が家を守ってくれている
豆狸&シーサーの最強コンビ
でも東側はシーサーだけだね
寂しいね
どこかで豆狸を
探してこようね
窓を 開けると
素敵な 朝の風
優しき 風が 頬にキス
目を閉じると
雨音が
やさしく響く
朝の音色
慌ただしい朝の
優しき 音色
穏やかさの優しき
雨と風のシンホニー
耳を傾け
こころ静かに
....
薄紅の花弁に
そっと口づけをして
ほのかに貴方を想う
日曜の朝
至福のひと時
僕は「未来」を目指して歩き続けている
君がいる「未来」という場所を探している
あの山の峰の奥にある雲の光の上にあるのかい?
冗談じゃないさ いくら経ってもあの向こうに辿り着けないじゃない ....
恍惚とした光があの向こうから溢れだしている
あの方向は確か「未来」だったかな?
私は地図もコンパスも持っていない でも分かる
あの向こうには「未来」が私を待っている
「過去」に決別し ....
きみのなみだと
ぼくのなみだ
まぜたら
きっと
きょひはんのうを
おこして
いおうのにおいが
するだろう
ぼくは
きれいなきみを ....
風が吹いた
今だ!と
風が吹いた
その風に乗れたら
何処まで行けたのだろう?
その風に乗れた人は
何処まで行けたのだろう?
その風に乗れた人は
何処に辿り着いたのだろう?
....
君の弱さが優しさが
君の美しさに傷をつけ
君の寛大さにケチを付ける
それを知って
逆に認めてくれる人なんて
手を差し伸べてくれる人なんて
同じ立場を境遇し乗り越えた
余りあ ....
ひかる
きおくの ....
あなたの唇と
わたしの唇は
近づけば引かれ合い
重なり合います
だからわたしたちの引力は
この地球よりも強いのです
月の引力で
潮の満ち引きが起こるように
あなたに近づくと
....
何の為にと言う疑問さえ飲み込んで
ただ生き延びる事だけを目的に
たまに吐きたくなる愚痴も飲み込んで
安酒で心を誤魔化す日々が続いてく
何をやってるんだろうなんて
そんな疑問を抱く事で慰め ....
木がいさぎよく裂けてゆく。
節目をまばらに散りばめている、
湿り気を帯びた裂け目たち――みずの匂いを吐いて。
晴れわたる空に茶色をばら撒いて、
森は、仄かな冷気をひろげる、静寂の眩暈に佇む ....
太陽は旅人に微笑んだ
旅人は異国の地の砂を一掬い
病院で眠っている少女の枕もとに置いた
サラリーマンは缶コーヒーを片手に地面を見る
いつの時代だって影は黒い
グループから追われた女子高生 ....
よく知っているようで知らない異性とふたりでデートした。
その時分かった恋人の論理。
恋人というのは、自分の世界に足を入れてもいいひとのことである。
そして同時に、相手の世界にも入りたいと ....
光りの差し込まない部屋の中で
蛍光灯の下 白いノート
灰色の罫線の上に
はにかむ口元を今日も書き取る
鉛筆で書かれたそれは
何度も繰り返す
さようなら
午後の堤防の上で
潮風によろ ....
小さな鳩の影
追い掛ける子供
白い世界
切り抜かれた家族
飛び立つ
鳩
止まる
時間
子供のひとみ
タンポポをみて わらい
野良猫をみつめ わらう
なんと美しく 純粋で 鋭利なまなざし
それは真っ直ぐに心の核心を突く
そのまなざしで大人の心を貫 ....
きづきたなかった。
こんなにひかれてたやなんて
きづきたなかった。
しらんうちに
めが
あんたをおってる。
ちかづいたり
やさしくされると
かおまっ ....
桜の開花を待つことなく
君たちはゆく
若さとは強さであり
同時に弱さでもある
だけど安心しなさい
私が信じる君たちは
無限の可能性を持っている
桜の開花を待たずに ....
水道の水を掴むと児は必死
バレンタイン 「感謝」の文字のチョコレート
(食べるのが勿体なくて賞味期限〔三ヶ月〕迄飾る)
木の実降る子供のように拾いけり
(植 ....
やさしくなれないのは ちょっとだけ
オーバーしてしまったから
あかいひよこと あおいひよこは
気持ちの 端っこと 端っこを ひっぱりあいっこ
倒れない旗は 少し ....
Hello
こちら月、聞こえますか
Hello
こちら地球、聞こえますよ
今日も綺麗だね
だけど泣かないで
涙でびしょ濡れだよ
悪い虫がいっぱいいるね
Hello
Hel ....
涙が
出てきたから。
綺麗なものを嫌った君を
僕は美しいと感じて。
繋がりが
出来たよ。
涙が
出てきたよ。
広いな、広いな、
世界は、広いな。
意味を考えたく ....
いつも電車の中から眺めていた
いちめんの菜の花畑
あこがれは日々つのって
あの黄色に身をうずめたい
私の何かが変わる予感がするから
電車は目的地まで
定めのままに運んでくれる
....
子どもの頃に見た万華鏡
キラキラ光る
ガラスの街
ステンドガラスの
素敵な 街並み
くるくる回る
虹色の輝き
煌めきな彩りを
うみだす
魔法の国
あの道はキラキラな
魔法の道
キラキラ魔 ....
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