意味はと聞かれても
答えられないけれど
「す」という響きは
なんだか心地よい
心に角が生まれた時
「す」という音は
角を滑らかにしてくれる
「ふう」というため息よりも
言い始めに肩があ ....
一人暮らしの アパートに
大きな箱が とどいたよ

野菜 果物 地場産品
お米 お茶っ葉 お手紙と
意味不明なる ふるさとの
町の指定ゴミ袋

でも なによりも うれしいは
 ....
南風に乗って、夏が
駆け込んできた

いつだったか あなたは
疑いなく寄せるそれを
レモンの光、と呼んで
指先で掬い上げて口付けをした

透明な時軸につかまって、僕は
ひとま ....
          2007/05/12



テレビの中にも
イースターエッグが飾られて
西欧の春のお祭りとして
楽しげに語られていて
季節の再生の喜びで
人々は笑顔ではち切れそ ....
夕陽がしぼんでゆきます砂時計

冷凍庫いつかの恋がフリーズドライ

夜景はね化粧が下手ねとすっぴんで

片恋はまた雲となり俄雨

言いそびれし言葉のジュラ紀の地層調査

またあした ....
五月の日差しが強くて
今日も真っ白なレースの日傘を差すの

傘の細い柄を ちょっと傾ければ
私は日傘の中に消える

すぐ横を通っても あなたは気づかない

別に あなたを気にしてるわけ ....
「 みなさ〜ん 
  ぼくのあとについてくると 
  穴に落ちますよ〜     」 

背後から 
ぞろぞろと 
杖をつくお爺ちゃんや 
車椅子をこぐお婆ちゃんが 
頼りない 
ぼく ....
ぼくたちの

よろこびや

かなしみには

いろいろないろが

ふちどっている


どうかどうか

まぶしすぎることが

かなしみにならないように




 ....
窓際で
君の寝息を背中に聴きながら

どう仕様も無く渇いた空を
見つめていた

形にならない雲と
伏せ目がちな太陽と

遠く飛ぶ鳥がすっかりと
吸い込まれてしまうまで

いつか ....
風の中に夏がいる
瞳を輝かせている夏がいる
汗の匂いが風を通して
伝わってくる

じりじりとする太陽の
その気温に負けないくらいの
心に燃えるものを抱いて
一生懸命の夏がいる

結 ....
              白い白い白い
              夏の雲にどこへ
              連れて行かれようか
              桜がスキップをしてかけて ....
空を知らないぼくは
うまく空というものを描けない

ぐるぐる巻きのパー
あれを太陽だと信じているから
漫画の吹き出しみたいな形
あれを雲だと信じているから

今日も空っぽの卵の中で居候 ....
 「 僕というとてもちいさなすべて 」

                      現在は錯覚。
                      感覚の針は常に
               ....
唸る 大空 
その飛翔を 速める 鳩

太陽は 今 南中
素早く たなびいて 雲

飛行機の残音
この 大空に 響き

風は 光の軌跡を 曲げ
大風 天を轟かす

太陽の光を求 ....
 いい子ねえ、って
 大人からいつも
 あたまをなでられていたから
 ぼくはおおきくなれなかったんだ


と、いって
そらちゃんは笑う


海のみえるブランコが
そらちゃんのなき ....
春が過ぎようとしているのに

雪が枝を彩った

美しい違和感は

曇空に情緒を預け

水面に散ってゆく


静寂に薫るせせらぎに

儚さを詠い

慎ましやかに咲いた花
 ....
そのままでその{ルビ瞳=め}のままで
僕を呼ぶあなたがいる
ほほ笑みの中で
いくつ時が過ぎたの?

やさしさは時に誰かを
傷つけるものなんだね
そんなやさしいまなざしで
僕をみつめない ....
          2007/05/12

ギリギリギリ
なにかごようは
ありますか

擬音の世界に
ぎりぎりの
擬音の狭間に
押し寄せて

夜明け前

擬音の忍者と
計ら ....
今日、久しぶりに夢を見まして。


 −僕はとても大きなヒグマ。 そして僕はとても尊敬されていました。

 たくさんのお供え物。口へと自動的に運ばれる食べ物。

 僕は大きくなりました。 ....
「おい、何泣いてんだよ、おい、おい」
「もう、無理だ」
「何が」
「一緒に歩けない、ごめん」
「ふざけんな、ちょっと疲れただけだろ、休め」
「違う」
「何が」
「だってさ、まだまだ道続い ....
日中はデイサービスに集まり 
賑わっていたお年寄りも 
それぞれの家で眠りにつく頃 

明かりの消えた広い部屋には 
残って日誌を書くぼくひとり 
静まり返った夜の老人ホーム 

天井 ....
あの娘のテレフォンナンバー 
こっそり教えて貰ったよ
いつも気に掛けてるのさ 
勿論君の事だよ
夕暮れに疲れて 
赤いお酒飲みながら
寂しく僕は 
ダイヤル回したくなるのさ
だからさ君 ....
引けば開く扉は押します開かぬよう

開かずの間あの鍵はもう壊れてます

ねえあなたこの車窓の絵は買えないの

蜂の顔同級生の小林さん

生活感だけを散らかし夏の庭

引けば開く扉と ....
帰る。

父の元へ帰る。

いや―
父は、いない。

だけども、死んでなんかはいない、
らしい。

(父の大きな肩を見て、育たなかった。)

(父との思い出、あれはもう、小学生 ....
あたしは あんたのことがきらいだと言う

たてじまのTシャツを着たあんたは 聞こえないふりをして
うすべったい腹を 時計まわりになでていた

あたしには なんの文句もない
いつもど ....
むしろ泣けた

ドンチャックかガンバどっちか
いやてゆーか全部
世界中が痛がゆい

ラスカルめいた上目遣いのおんなが見てる
見知った瞳孔が開いて

開ききって


あはは

 ....
地獄の沙汰どころか
こうやって生きているときから

あの人は言った

ひとと獣の違い
それは
困ったときに
頼れるものがあるかないか

思いとか信じるとかのことなの

そう尋 ....
他人に敬意を払えないばっかりに

いやな世界をつくってしまう

こともあるけれど

ぼくらがたとえ

試験管から生まれたのだとしても


ここにいるよ

そんな声がします
 ....
青い
夜明けのような{ルビ苧環=おだまき}の花を行き交い
小さな蜂が羽を震わせている
光は飴色に輪を広げ
触れるたびに緑の葉は揺れ動く
あいさつのように かすかにそっと


      ....
ファインダー越しに 麗しの笑顔
シャッターを切る 指先は まだ青い

かわいい少女 カメラの中に とりこむ
永遠の一瞬 フィルムに焼き付ける

  あざやかなグラフティ 妖精のストーリー
 ....
萩原重太郎さんのおすすめリスト(2601)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- ぽえむ君自由詩6*07-5-12
ホームシック- 小川 葉自由詩11*07-5-12
炭酸レモン- Rin K自由詩43*07-5-12
やわらかい肩- あおば自由詩17*07-5-12
俄雨- 小川 葉俳句7*07-5-12
日傘- ななこ自由詩9*07-5-12
お婆ちゃんのきっす_- 服部 剛自由詩8*07-5-12
びーだま- 玉兎自由詩507-5-12
渇く空- 松本 涼自由詩1007-5-12
風の中の夏- ぽえむ君自由詩9*07-5-12
雪_解けてかけあし- 貝だった ...自由詩307-5-12
空を知らない- しでん自由詩8*07-5-12
僕というとてもちいさなすべて- ae96自由詩207-5-12
太陽の光を求めて- アハウ自由詩707-5-12
そらちゃんのそら- まほし自由詩26*07-5-12
雪桜- 見崎 光携帯写真+ ...1*07-5-12
青嵐- 未有花自由詩15*07-5-12
擬音の忍者- あおば自由詩4*07-5-12
現実が虚構に勝つ時。その嘘。- 箱犬散文(批評 ...2*07-5-12
道中脱落- 秋也散文(批評 ...1*07-5-12
「_贈りもの_」_- 服部 剛自由詩7*07-5-12
Please_call_me_please- 板谷みき ...自由詩3*07-5-12
夏の扉- 小川 葉俳句4*07-5-12
父のこと(やすりをもつ)- 蔦谷たつ ...自由詩4*07-5-12
記述- むらさき自由詩8*07-5-12
です- モリマサ ...未詩・独白307-5-11
- 恋月 ぴ ...自由詩29*07-5-11
ここにいるよ- 吉岡ペペ ...自由詩207-5-11
- 石瀬琳々自由詩17*07-5-11
君は独りじゃない- 北大路京 ...自由詩10*07-5-11

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