ハチミツみたいな
甘い恋が好きよ,sincerity
いきなり結婚しようだなんて,あなた,早すぎやしないかしら?
それでも
困った時はそばにいて
そっと背中押してくれる
あなたが好きなのよ
心の ....
うさぎの
みみが
ぐんぐんのびて
ふしぎになるのを
だまってみてた
ぼくは、
そんなに
できたオトコ
じゃない
しっと
に
むねやけして
かおの ....
近所の小さな公園で
いっぽんの桜を見つけた
去年のいまごろ
この場所の地名すら
知らずに生きてたの
縁あって、ここで生きる
貴女を知りました
今後とも
どうぞよろしくお願いします
今宵も偽りの服を着て 裏の門をくぐる
嘘を吐くクチビル 罪悪感はない
ムズカシイ言葉を喋りだす テレビの音を消して
砂漠への時間を 優雅に楽しむ
タバコに火をつけないで 白い煙を吐かな ....
淡紅が揺れるから心が騒ぐ
フェンス越しの桜並木
隙間から覗くと学び舎が重なって
霞む
春の魔法にかかった
お別れはずいぶん昔に済ませたのに
世界が淡紅一色に染まる頃
すれ違った昇 ....
御曹司という名前が無くても
生徒会長という名前が無くても
学年トップという名前が無くても
私を愛してくれますか?
御曹司という名前が無くなれば
生徒会長という名前が無くなれば
学年トッ ....
春風に ふんわり 浮かぶ
赤い風船 指先に絡まる糸が
するりとぬけおいかけても
手をかざしてもとどかぬ
青空高く 遠のいて
手をかざす ひとこま
とどかぬとも おいかけて転び
膝をすりむき‥ニ ....
あたし、目が悪いんだよ。
ホントに悪いんだよ。
なのに
君のことは一瞬で探せちゃうんだ。
自信あるよ。
現に世界の何億人のなかから、あなたに出会えたじゃない?
君に対する僕の心は
ほとんど愛で
蝋燭たてとか
傘たてとか
ドアノブとか
靴べらとか
そういうものに
僕はなりたい
....
朝刊から目を離さずに
気の無い空返事
それは。あなたの得意技
わたしが何を考えていようとも
お構いなし
空気のような存在
親しすぎる関係の果てに待ち受けるのは
そんな空虚さだ ....
楽しいのか
いま
楽しい
いま
楽しいとき
うん
楽しい
楽しいよ!
と言って楽しがる
ような楽しさがふと晩ご飯の後なんかにあって
またはそれは昼ご ....
明星が
響いて
眉間から
無邪気さだけが
踊りだす
畦道から
蓮華の色彩だけを
怯えながら
手折るように
ことばを
間引くと
やっと
....
紫煙のゆらぐ、香りの残響
異国の音色のたたずまい
赤と金をまといし霧の楼閣
ゆらりとまわるガラス化粧
ほとりに見える発光に
キミの越えた山々をおもう ....
なげつけて
ながして
つぶやいて
つたえて
ささやいて
はきすてて
ないて
どなって
たたきつけて
ないて
つたわらない
こみあげて
かざして
みせて
どれだけを
....
夕暮れ誰かの輪回しが
カラカラカラと泣いていた
知らない少女の影法師
カラカラカラと泣いていた
だあれもいない街の角
人恋しいと泣いていた
街の広場の古井戸が
カラカラカラと泣いてい ....
君に逢うために生まれてきた 夢の中では隣にいるのに 目を覚ますと君はいない
僕は必死になって夢を見ようとする しかしなかなか夢を見れない
僕は失望する そして君のいない空洞を抱き締める 止め ....
実に心地良い時間帯だ
僕が瞼をゆっくりと閉じると 世界の重みが瞼の上に乗っかる
それで僕はとろりとした透明な水の中に浸ることができる
僕は息をしながらプールのような底で静かに眠っている
....
夢の中にあった電話帳に載っていた電話番号に夕方に電話をかけてみたらなんと君が出てきた
「あなた夢の中の電話帳を見たのね。改めて言うことじゃないけど、夢の世界っていうのは全人類に共通した世界なのよ。 ....
私は小鳥。
ぴぴぴ
ちちち
天使のような歌声だと
よく言われるけれど
妖精のような小さな体だと
よく言われるけれど
私、本当は悪魔なのよ。
「かわいい」だなんて言われ飽きた ....
大きな円を描いた
いつか消えてしまうけど
ぎこちなく描いた線
ここから始めるんだろう
橋の下ながめたら
夕暮れ間近だよ
帯がほどけるように
全て消えてしまいそうさ
並べた二つの ....
熟して溶けた果実のような
あなたの心の滴りは
何をも変える才知の媚薬
甘い一滴 舌先で
受けたとたんに
遠い彼方の記憶の底へ
解き放された魂は
螺旋を描き
....
「あんたのこと嫌いや
大、大、大っ嫌いや
もう一緒におりたくない
一生おりたくない
ほんまに嫌いやからな!」
シャイなあんたは、アタシのことぎゅーってして
「俺も嫌い
たぶん ....
機上の子供は
小さな窓から海を見ている
初めて触れる景色のような動悸を感じ
ひじ掛けにしがみついたまま
見えない何かに縋る目を
深い青から離さない
雲はビスクドールを彷彿させる程白 ....
あの日の夕陽を覚えているかい
部活の帰りに一緒に歩いた川の土手を
手をつなぐのはいつも君の方からで
ぼくは何気ない顔をしていたけれど
いつもしっかり強く握っていたね
土手から見える神社の桜が ....
あいつは、いつも、うそばっかり
ゆびきりしても、だいっきらいっていっても、うそばっかり
今日も、うそをついて
「今日はなんの日だ?」
「あんたの日よ。4 ....
取引先と切れた
親友が転勤で遠くに行った
母が再入院した
そして今、
花見をした帰り
前を歩くわが妻
うまくいけば
子ができて
うまくいけば
その子は老いた妻を
今の私と母のよ ....
朝の天気予報を
朝の占いを
朝のアナウンサーの
今日も一日がんばっての一言を
手相をみた占い師を
株価の上昇を
日本経済の上向きを
今日巨人が勝つことを
地震が起きないことを
....
それはなみだでした。
ひとしずく、
わたしをたたいたのは、
なみだでした。
それはぽろぽろと、
わたしをたたくので、
わたしはひとしずくずつ、
ひとに、
....
朝焼け
太陽
昇らないで
照らさないで
すべてのものを
痛みや傷や
不確かなものまでもすべて
無慈悲に
暴力的に
曝け出させる
暴いてしまう ....
七月の始めのある日 それはいっせいに羽化する
風:※空気は地球の化石
蜉蝣は透き通る億千の淡いエメラルドのカーテンとなり うつろい漂う
48時間のいのち
ただ 次の世代のためだ ....
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