匂やかにすみれ花咲く
白い星を押し{ルビ抱=いだ}き
夜の{ルビ水面=みなも} さざめきだち
{ルビ朱=あけ}にめくれてゆくまで
低く垂れ込めた
嵐の雲のなかへ
灰緑色の階段が続き
海は大きなちからに
踏みしめられるように
しろく崩れながら
膨らんでは混じり合い海岸線を削ってゆく

風はいっそう強くなり
雨と潮 ....
べいび べいび べいび
雨が降っても祇園祭でござる

べいび べいび べいび
風が吹いても祇園祭でござる

ゆかたの おんなのこが カワイイコばかりとは
かぎらんでござるよ

「奇麗 ....
地球がゆれる
人間をふりおとしたいんだって
たぶん
 
きみが火星にとんで
あたしが木星にとんで
 
フォルダみたいに
分かれていく
 
単体は寂しい
 
--
 今日はまだ ....
あやめ草あやに恋しき君なれば
  夢も染むらむ花むらさきは



名にし負はば紫野辺の夕やみや
  見せようつつに千代の面影



ときじくの花にはあらで露の花
  ただ ....
ある日
耳を失った少年は
歩いている道で翼を拾った
少年はその翼を背中につけて
ふわふわと自由に飛んだ
何も聞こえるものはなかったけれど
少年は音を取り戻した

ある日
目を失った少 ....
雨が降る

傘をさす

そのときだけは

携帯をさわらないで

ひとりごとを

熟成させていた


接待でつかれたからだ

ぎこちないあしどりで

曳いてゆくわたした ....
美味しいコーヒーの入れ方について
しょうみ一時間ほど語らったあと
今日から家族になった
さっき拾ってきた
ネコの名前を決めて
お散歩にでかけた
 
ふたつの笹舟
小川に並べて
沈まな ....
今年も 四条通に鉾が建ちました

浴衣を着て 団扇を持った あなたと歩いたのは

もう何年前になるのでしょうか


あの日よりも幸せな宵山を
いつか迎えることができるのでしょうか
 ....
「 好き好き好き 」
「 抱きしめたい 」
「 キスしても いい? 」

僕が思ったことを
君が言ってくれると嬉しい
寝る前に 歯を磨く
 やっぱり「恋」なんてものは 男よりも女のほうが似合うものだと
 鏡の中で 奥歯を磨く自分を見て思った

ふたりいっ ....
俺は何を言われてもかまわない!

しかし、仲間の悪口を言うのは許さないぞ!

{引用=
「 おまえ、友達いないじゃん・・・ 」





               ごめんな ....
家族で豪華な料理を
食べに行った
お父さんとお母さんは
とても満足そうだったけど
ぼくは
おしゃべりしながら
家族みんなで分担して作った
カレーライスの方が
美味しいと思った

家 ....
子どもたちの広げたパラソルが
クルクルと回って
それは梅雨に咲く
パラソルフラワー

アジサイのように
一度にたくさん咲いてるのもあれば
一列に並んでいるのもあり
色鮮やかに咲いている ....
まるで
氷5個
一気に食べたみたい
体が震えだす感覚に
支配される
 
静かな雨音の
リズムで踊る
行き先のない足跡を
くっきり残して
薄暗い世界へと
ついて行く
 
進行を ....
ひとりきり頬杖ついて
ため息つく雨の午後
紫陽花の青い花びら
みつめては悲しくて
まるで報われない恋に落ちた
悲劇のヒロインみたいに
あなたが好きよ
くもりガラスに書いてみても
このせ ....
 
 
水底に
動物園はあった
かつての
檻や
岩山を
そのままにして
いくつかの動物の名は
まだ読めたけれど
散り散りの記憶のように
意味を残してなかった
あなたは月に一度の ....
夜空を見上げてみた
数えきれない星が
ぼくの上にあることに
気がついた

今ぼくは
宇宙の中にいる
今ぼくは
宇宙に触っている

夜空の中で
星は光るだけではなく
流れていくこ ....
あしたあたしはあの女から命を授かる
口紅と下着とカロリーメイトと退廃の
散らばる部屋に産声を上げ
ストッキングで顔をぐるぐる巻きにされ
タンスの{ルビ抽斗=ひきだし}につめられるんだ

耳 ....
生きるということが腹の底に岩としてずしりといて
もう随分になります
その間にも
あやふやな記憶をたぐりよせ
ようやく原色で彩られた暑い夏へたどりついたころに季節は秋めいて
高い空に母娘の晴れ ....
レモンの木に

レモン汁

かけてやったら

「酸っぱいじゃないか!」

と言い返してきた

これで

なにより

なにより
うるおった水
こぼれ出す
命の水
癒し

息づかい
鼓動の音
肌触り
吸い込まれる

シャツの襟
柔らかい肌
子守唄の笛の音
命の息吹
遠い昔の夏の夜
通りすがりに見た花火
ちりちりと音を立てながら花が咲く
光を見つめているうちに
いつしか音が消えてゆく
赤や緑の光だけが
思い出になってゆく

遠い昔の夏の夜
二人で ....
何も、考えたくなくなるときがある。
貴方を、思い出すとき。

あの七夕の夜。
恋人だった貴方は、遠いところに行ってしまった。
もう、何年も、逢ってない。
連絡も取れず、ずっと一人だ。

 ....
朝起きて カーテンをあけるの
こころに届く メッセージをうけとるようで

ひかりが 胸の奥まで差し込む まぶしくて

今日も 平安な一日とねがい
グリーンに ブリキの小さなじょうろで水を差 ....
遮らないで きっと今夜は

一番しあわせな夜

枕の下に隠しておいた物語を ゆっくり数えはじめる



硝子に爪を立てる夜露

姿見の中に立つ架空

天窓に踊る フクロウの毛繕 ....
アイツのこと好きだったのは

別れても好きだったのは

アイツがおれのこといちばんだと

そうだと思ってたからなんだ


選挙のたびに

電話をよこすようになって

もう三年 ....
ほんとに本気?
確かめたくなる。
目があうたびに
睡魔が
風に乗って
教室へしのびこみ
誰かをいねむりさせる頃
遠い国では
核ボタンを押す
大統領が
睡魔におそわれて
世界は救われる
かみつこうとする
ライオンの疾走は
あえなく ....
利休の茶室は 
入口が小さかった 
天下を取った秀吉が 
身を屈まねば 
入れぬほど 

弟子の手がすべり 
お茶を畳にこぼす 
利休は 
(まぁ気にするな)と 
 ....
萩原重太郎さんのおすすめリスト(2601)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜明け- 石瀬琳々自由詩12*07-7-17
七里ヶ浜にて- 銀猫自由詩25*07-7-15
雨の祇園祭- 北大路京 ...携帯写真+ ...6*07-7-15
弧星- 倉持 雛自由詩8*07-7-15
あやめも知らぬ恋の道_____■古語の宴参加作品■- Rin K短歌16*07-7-14
ある日の拾い物- ぽえむ君自由詩11*07-7-14
傘をひらいて- 吉岡ペペ ...自由詩607-7-14
ホリデイ- 倉持 雛自由詩2*07-7-13
鉾建て- 北大路京 ...携帯写真+ ...6*07-7-13
- 北大路京 ...携帯写真+ ...5*07-7-12
歯ブラシ- 北大路京 ...自由詩11*07-7-12
友情- 北大路京 ...未詩・独白5*07-7-12
豪華な不満- ぽえむ君自由詩13*07-7-12
パラソルフラワー- ぽえむ君自由詩6*07-7-11
泣いている- 倉持 雛自由詩6*07-7-11
ヒロインみたいに- 未有花自由詩20+*07-7-11
動物園- たもつ自由詩2907-7-9
宇宙に触っている- ぽえむ君自由詩11*07-7-9
誇りある嬰死- 悠詩自由詩6*07-7-9
生きる。- ワタナベ自由詩607-7-9
自信- hiro自由詩6*07-7-9
インファント- ペポパン ...自由詩6*07-7-9
遠い昔の夏の夜- ぽえむ君自由詩15*07-7-8
七夕の奇跡- 愛心自由詩6*07-7-8
夢色にうかんで- いすず自由詩3*07-7-8
鍵穴から差し込む秘密- 相馬四弦自由詩3*07-7-8
さがしていた絵本- 吉岡ペペ ...自由詩407-7-8
君はいつもそうだから- 日朗歩野携帯写真+ ...907-7-8
睡魔- 小川 葉自由詩507-7-8
茶人と将軍(共作版)_ー_銀猫・服部_剛_ー_____- はっとり ...自由詩707-7-8

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