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遠くに感じては
刹那を溢す
けれど
思い過ごしな心気は
優しさを浮かべ
涙を枯らしていく
何時の日も
何時の世も
此処が還るべき場所
迎える準備などせずに
当たり前を差し出して
....
辿る旅路の道端に
思い出の花が咲いていた。
幸せに咲いた花は枯れ
苦さにつけた蕾が揺れていた。
“幼さを悔いても、道は繋がらない”
本能的に身に付けていく術は
美しいばかりに溶 ....
柔らかに
穏やかに
緩やかに
流れて
流されて
せせらいで
途絶えることのない
序章の語らい
四季を幾重にも織り
魅せられてゆく背景を
美化することなくそのまま
鮮明に映しだし
時代を縫ってゆく ....
新緑の赤らめる
夕暮れの畔
終わろうとしている黄金の陽が
出来事を染め上げていく
水面で月が戯れる
影絵のようにたなびく振動
弧を描きながら
擦り寄せた声
求愛の儀式
どこまでも響く愛の歌を ....
わたしは、
ここに。
いつでも
傍に、
あなたが
見つけられる位置に
いるよ。
だから、
安心して
眠って。
夢の中で会えたなら、
....
春が過ぎようとしているのに
雪が枝を彩った
美しい違和感は
曇空に情緒を預け
水面に散ってゆく
静寂に薫るせせらぎに
儚さを詠い
慎ましやかに咲いた花
....