書き留めない言葉はまるで
午前4時に聞く雨音
軒先をつたい終えた一粒のしずくは
もう元にはもどらない
心臓からきっと少し離れたところで
痛んでいる感情
あなたの心拍数に合わせているのに ....
ブタの貯金箱割って流れ出る沢山の硬貨、ヤニ汚れの{ルビ煤=すす}けた窓がらす越して煤を置き、去り、にした氷みたいな色の光たくさんの硬貨を弾いてなんつぶもなんつぶもうまれて乱反射する光の鋭角、の子供達あ ....
孤立した 孤立した
全てから 孤立した
全て 全て
錯乱した自分を
止どめるかの様に
鳴り響いた 黒の鐘
鳴り響いた鐘の音に
願いをかける様に
跪いた
『壊せ 壊せ 壊せ ....
風が死んで、
また一人、また一人倒れ
アジアでは奇形の動物達が生まれ
生まれては殺されて
蒸せるような夏
君が棄てた女
――は、ブラウス姿で
ごろり仰向けになり
天井を見つめたまま ....
俺はお前らとは似ても似つかない
でもさあ
そんな振りなんて簡単なんだ
栄光に陰りを見つけても
俺には違う輝きが存在する
もうすでに折り返しな俺には
糞しみったれた心と
....
冬は寒いから。
凍えるくらいに、寒いから。
だから、温め合おうよ。
誰も見てないし。
寒さのせいにしてさ。
春が近付いてることなんて。
気付かないフリしてさ。
....
たいよう は くも がすき
はれ どきどき くもり
くも は たいよう がすき
くもり どきどき はれ
ふたつは りょうおもい
でも しらないの
とお ....
あなたを知って
誰より知って
あなたより知って
あなたになりたい
あなたの見えないとこ
うなじとか背中とか
全部撫でて記憶して
再現できるほど
あなたになりたい
こんな生活、
いつまで続くんだろう。
と あなたは言うが、
続けているのも、
こんな生活を作ってきたのも、
あなたなんだから、
あなたがなんとかしなさい。
そして、
また、あなたは、
....
さ く ら
さ く ら ら、
ぼ く ら が
か け て
と お の
む か し ....
風が好い匂いね。
春に成るから?
春に成るから。
此の季節、好きよ。
素敵。
夏は宵闇。
お盆はお祭りに行きましょう?
紅い金魚を掬ってあげるよ。
狐の御面を被って、こんこ ....
いやいやいやいやいやいやいやいや
嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌
もうキレイごとばっかり言ってる詩
ほんと嫌ね。
嫌の一言に尽きるわ。
”生きているのはスバラシイ”
”アスファルトに咲く花はウツ ....
螺旋階段をのぼっていたら
のぼり続けていたら
どっちが上かわからなくなってきた
のぼっている方向が上なのか
キミの声がする方角に進んでるつもりなのに
近づいてるのか
....
ねぇ気づいてよ
今すぐあなたのもとへ
星を探しに
駆け出していきたいの
あなたは
雲の行方を気にしながら
なにを想って
過ぎ行く光を見ているの
今日もあなたは
星を見ているのかしら
冷えたその手 ....
私は猫
飼い主は要らない
だけど、いつも誰かの膝の上にいる
私は猫
腹が減ったら甘えて
腹が膨れたらそっぽ向く
わがまま、マイペース、自由気ままで太平楽
そんな ....
一度吐いた嘘には
最後まで責任を持ちなさい
吐きとうしなさい
時効になるまでずっとずっと
それが無理なら
初めから嘘は止めなさい
正直に言いなさい
次のシーンまでひたすらひたすら
....
いつまでも迷わずに行きなさい
周りばかりを見ているから自分自身を見失う
だから、周りを気にしてはいけない
足を止めた時だけ周りを見ればいい
君の言葉を胸に僕はこの街を去る
誰か ....
人は光を放つ
それは心から
人は光を放つ
それは行為から 言葉から その存在から
心から紡ぎだす全てから
僕たちは影響を受けている
家族がくれる優しさに
友達がくれる勇気に
あなた ....
うたをうたおう
あしたのうたを
きみのこえ
ぼくのこえ
ふたりのうた
あしたのうたを
....
「 星のうえで 」
とても静かな星のうえで
いのちを祈るひと ....
アリス
瞬間的に消えた感情は
はぐらかしてるわけじゃない
ねえいつものように
まるで消えてく蜃気楼に飛び込む
はやく駆け上る
アリスのような声で叫んでよ
こころのなかに
....
よく話し合って進んできたはずなのに
ぼくたちは何かを大きく間違えて
今考えているものはきっと世界を
ひどく害するような概念のあり方なのだ
嘘つきが一つの嘘をついたばかりに
百の嘘が必要になる ....
音になるまえの おと
歌になるまえの うた
暗く静かな時空の中に
君の居場所は
きっとあった
生まれたばかりの かぜ
一番最初の なみ
弾かれるための弦のように
始まりの場所は
....
過去を知り、受け入れなさい
現在を見渡し、理解しなさい
未来を眺め、望みなさい
そして、死ぬまで、生きなさい
窓を覗き込んでも
見えるのは隣の建物と
排気ガスで汚れた空だけ
部屋の中は小さくカーテンで区切られ
自分の居場所はベッドの上だけ
酸素が足りない・・・
息苦しくてしょうがない
生 ....
世界に向かって
自ずとこうべが下がる
私を この世に 送り出してくれた
父 母に
今日の コーヒーを 飲めることに
行った事のない 南アメリカの大地
屈強なあるいはか細い
季節 ....
いつだって同じ
こうするべきなんだって
思いつづけて
あと少し勇気がなかった
だけど今なら行ける
暗い暗い何もないところ
もっと早くに
こうするべきだったの
なんて口にして ....
行こう
希望ヶ丘へ行こう
希望が見える希望ヶ丘へ
道は切り開く
道は切り開け
場所は分からぬ
ただ
切り開く間に
辿り着くだろう
場所は分かっている
だから ....
幸福は青いガラス瓶の中
無理に蓋をこじ開けようとしても
ダメだし
開かないからといって
投げてしまったら
壊れてしまって
二度とは元通りにならない
幸福の詰まったガラス瓶は
やわらかい ....
科学技術はここまで進歩した
ついに完成
「恋するロボット」
これは凄い
誰かを想って涙を流す
パッチリ二重に低身長
グラビアアイドル並の巨乳
優しいけれど意地っ張り
博士の ....
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