さっきまで見えていた晴れが
今ではすっかりどんよりです
雲はお日さまをひとり占めして
わたしの気分は最低です
犬はいつだって健気にこちらを見て
わたしたちが振り向くのを
ド ....
言葉にすると
穢れてしまう
どうしたら
全部残らず
伝えられるのだろう
夜明けが待ち遠しいと思ったら
朝焼けが 綺麗だった
今朝
涙を拭った指が焼けるようで
それは
凍えた指先と
まだ眠たい頬の所為だと知る
高く抜けた空は
放射冷却
それ ....
東京、
その日もひとりで
幡ヶ谷の太陽と
馬鹿みたいに重い、
心細さを背負って
唇を噛んでた
夏の
だれるような湿度と
車の排気ガスと
肌に纏わりつく
人間、の ....
外は柔らかくなっていくと言うのに
僕は動けずに固まっていく
東風に梅が飛ぶ気がして
顔を上げるが
青さに顰める
霞むような惑いの底で
乾く様に張り付いて
青くなり行く季節に
....
ひどい顔をしている
覗き込む鏡の中
連想する悲しみは無視して
彼の望む言葉を
笑って言えたなら
1)すごくくだらない文章を大量に連続投稿してみる。
2)1を実現するためには、24時間以内に多くの詩にポイントを投げなければならないので
詩を読まずに片っ端からポイントを投げてみる。
3)1 ....
神社で
英文おみくじを見つけたので引いてみた
ときには外人になって
日本の文化を外から眺めてみる
青い目でみれば
大凶が出たからってアイドンノーだ
開いてみたら
おもてが英文 うらが ....
絵本の中に
入れたなら
ふんわりと
つつまれ
森の中
どんぐりをたどると
お菓子の国
ケーキの街を
クリームに
口づけしながら
歩く
ガーネット色の
飴だまが
キラキラキラキラ
絵本の ....
ちぢんだしじん
しにんがはち
しごうじゅう
いじんはしじん
めいじんはいしん
めいじいじん
いしんでんしん
めいしいじんで
いじんでええし
ええしはめいし
めいしにへんじ
....
もし時間に連続性がなかったら
明日の朝は十年後の夜だったり
三日後の晩御飯を昨日思い出したり
そりゃあもうSFだかなんだか
おちおち詩も書いてられないから
やっぱり今日の次は明日 ....
最愛なる彼を亡くした彼女はその悲しみを詩で表した
彼女は詩人だった
絶望感や悲哀感を彼へのストレートな想いで綴った
彼女の詩を読んだ人々は皆涙した
反響が大きくなるにつれ彼女の人気は ....
潜水艦
虹色の海を渡る
魚たちを見ていたら
いつまでも
ここに居られる
気がしていた
だけどそこは
ぼくのいない
世界でした
ライラライラライライラ
流れ星も揺れる珊瑚 ....
さあ、出発しよう
ぽっこんぽっこんぽこぽこ
キップを見せていただけますか
この列車の行き先?
知っているのはあなた自身
カタリカタカタ
遠くへと
私は徐々に遠ざかる
赤ん坊の泣 ....
光る眼連れ大空にかじかむ岬
軒先は森宿りの場所十字に裂かれて
裏路地に塩乾き谷思い出す
読み聞かせる目録に黒い羊ばかり
田に積もる雪より微かな交響曲
柵嵌め込む洞窟内部の ....
今日は月いっぺんの手作り市
作品たちがそこいらじゅうで自己主張してる
おばあちゃんにおばあちゃんに
おじいちゃんにおばちゃん
小っちゃい子から大っきい子まで
月いっぺんのお楽しみ
そ ....
唇にルージュを引き
仕上げは濡れ濡れのグロスで
パフュームはPOISON
蕩けそうな目眩い誘って
いつも通うラウンジ・バーは
今夜も密会の花園で
あちこちで手折 ....
卒業式 が来る
卒業式が 来る
卒業式が来たらいやでも離れ離れ
4年前は何も知らない関係だったのに 今離れることがこんなにも痛い
痛い 失恋より痛い 痛い
明日引越しの友達をアパート ....
貴方と出会ったのは
偶然なんかじゃない
出会いはどうであれ
貴方を愛したのは私
会えない日は貴方を想い
会えば何度も愛し合い
会わずにはいられなくなる
一度跳びはねた愛は
もう ....
音もたてずに
せっせせっせと降る雪は
障子にカサカサとあたっては散る
世界が埋もれてしまうほど
積もった雪は
薄桃色の明かりを放って
夜半には
ぴたりとやんだ
あんまり積もった ....
あしがいっぽんしかなくなって それでくるくるとおどります
すいそうのひろさは はじめから わからない
ひれにみたてたながいそでのふくは まわると とてもきれい
すそも まわるとまとわ ....
あなたが通り抜けた改札で
何故か
わたしは置いてけぼり
あなたが買えた切符
何故か
わたしには買えなかった
人生には幾つもの
改札があって
選ばれたひとと
そうでは無いひ ....
ずっと
遠くに
行ってしまった
くじらの
足音
どこに
ずっと
北の方に
どうせなら
満天の夜が
いいね
少しずつ
舵をとりながら
長い旅だね
くじら
しっぽ ....
青い空の消えかけた飛行機雲
月日と共に またひとつ 遠くなる夢
青空に 手を伸ばす
虹に 手を伸ばす
星に 手を伸ばす
誰にも 手に出来ないものだから
ひと ....
今日はお姉ちゃんの卒業式だ
昔から卒業式はだいたい
今度入学する中学校の制服を
着ることになっている
お姉ちゃんもその一人だ
ぼくはいつものように
朝ごはんを食べている
いつもはみんな一 ....
春の山 パッチワークね 若葉色
河津のぴんく 縫い合わせてる
陽に透けて こぶしの花の美しい
白をふちどる 線だけ強く
毎年
君は生まれ変わってゆく
つまり
こんにちは
か
ばいばい
だ
桜咲くな
まだ散るな
{引用=fromAB}
おれの話を
きいてくれてありがとう。
むかしジョニーってゆう友達がいたんだ。
ジョニーと最後に会ったのは
春の風が吹き荒れる
夕暮れのことだった。
おれたちはいつでも土壇場だったの ....
こえ、
ぼくを剥いてゆく
この
あかぐろい
にんげん、を
剥いてゆく
こえ、
きみの
こえ、
ふたしかな
やさしさ
ぼくの ....
冷たい部屋の中で
褪せたざぶとんに丸まり
もうひとつの世界へアクセスする
しけった煎餅とぬるい紅茶だけが
私の体温を上げてくれる
此処は
何でもあるし何にも無い
どこかの ....
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