飛行機雲のSOS
こめ

ガラスの割れる音に気が付き起きる毎日

命綱なしで挑む世界の破壊神

黒い沼に一粒おちた血の涙は

瞬く間に血の光景を広げていく

二酸化炭素濃度100%

夢の中見えてる確かめないダイヤの原石

スピーカから流れるレクイエムの中

アトランダムに見え隠れする

捜して見つかることがない

砕け散った僕の理想感覚

闇をはらって光を殺して

真っ青に染まった空に

飛行機雲のSOSが一つ描く

拾った小石を大空高く投げかけること

心臓に根を張った悲しみの花は

もう開花してやがて苦しみという花粉を

まき散らす

繰り返された裏切りの連続に

痙攣怒り衝動感

かまかくはじけ飛ぶ雨の滴が

全てを無言のままながしさる

切り取ったハズの集合写真の中に

思い出などとうに存在しない

響きわたる気高き轟音

涙のカケラをすべて集めて

見たくもないのに求めてる

君だけそう僕を忘れていなくなるだけ



自由詩 飛行機雲のSOS Copyright こめ 2006-11-11 21:26:46
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